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近所の川にいるのは、だたいミシシッピアカミミガメ。
ミドリガメが大きくなったやつ。
飼えなくなって捨てられたりしたのが、どんどん繁殖している。
 
そして、春は繁殖期なのだろう。
大きいのが♀。小さくて前足の爪が長いのが♂。
♂のほうからさかんにアプローチしている。ときどき、♀の顔の前でぷるぷると前足をふるわせる。

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しかし……
どうも、気に入ってもらえないようで。

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ぐいっと押しのけられてしまった。
 
残念。
 
というよりも、なにか身につまされる。

どこへとも言ふ必要も人もなくこの池の端に亀を見てゐる/永田和宏『午後の庭』

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