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このところ毎週のように枇杷を食べている。30歳を過ぎた頃からびわが大好きになった。子どもの頃は特に好きでもなかったし、そもそもあまり食べたことがなかったように思う。それが、なぜか大人になってから一番好きな果物になった。
さまざまな食べ物が季節に関係なく食べられるようになった中で、びわは頑ななまでに旬を守っていて、初夏の2か月ほどしか出回っていない。そんな希少価値(?)も食欲をそそるのかもしれない。
びわが一年中食べられたらとか、あの大きな種がなかったらとか、そんなことをあれこれ考えたりもするのだが、でも、そうなったら、今ほどびわのことを好きではなくなってしまうんだろうな。
  枇杷の実の青く黄色くむらがれる所よりやがて駅となりゆく
              高安国世『一瞬の夏』

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