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三枝昂之さんの『昭和短歌の精神史』が角川ソフィア文庫から出ました。もともと2005年に本阿弥書店から出た本が、今回文庫となったものです。
非常に読み応えのある本ですので、皆さんにお薦めします。
特に短歌史や評論に興味のある方はぜひお読みください。
定価1300円ですが、元の単行本の3800円に比べると随分お買い得になっています。

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  • falcon より:

    膨大な資料に当たり、戦前から敗戦までの歌人の軌跡を追う労作。だが残念なことに著者自身に思索的創造性がないため、結果として事実を並べ揃えただけに終わっている。戦時中の歌人の軍国翼賛短歌を仕方がない状況だと追認してみたり、プロレタリア短歌をイデオロギーの名のもとに切り捨て、戦後の渡辺、木俣の著作を占領期文化と決めつけるといった荒唐無稽、言ってみれば自分に都合のよい手前勝手な結論を導いている。そこには確たる歴史観がなく「あるがままの歴史」を提示すると言っているが、とてもそのようなレベルのものではない。

  • 松村正直 より:

    コメントありがとうございます。本の評価は人によって様々でしょうね。
    特にこの本のような場合、読んだ人がそれぞれに感じたことや考えたことなどの意見を述べ合って、さらに議論が深まっていくことが大事なのだと思います。
    短歌史には正解があるわけではなく、多くの人の議論や研究の積み重ねによって作られていくものですから。

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