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ご紹介が遅くなりましたが、現代短歌・南の会の「梁」87号が発行されました。 
睦みあふ水面のひかりと木漏れ日とゆふのプールのさざめきの
なか                阿蘇礼子
茶の間への空家の廊下うごかざる暖簾の角が鼻へとあたる
                  大橋智恵子
初夏の旅に出でむと求めたりラフィアの臙脂の鍔広帽子
                  村田弘子
失くしもの探す子がいるこの家は草に陽の照る広き草原
                  矢澤麻子
 
吉川宏志さんと大口玲子さんの往復書簡は2回目。
吉川さんが「じわじわとした危機の中で」、大口さんが「ふたたび絶望ののちに」と題して、それぞれ5ページ書いてます。 
大森静佳さんの連載「河野裕子の歌鏡」も2回目。
歌集『ひるがほ』『桜森』、評論「いのちを見つめる」を取り上げて、母性や身体感覚などについて17ページにわたって論じています。 
他に、上村典子さんの時評「時代状況を滲ませる歌」では、澤村斉美さんの歌集『galley』が取り上げられています。

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