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この前の日曜日(現代歌人集会の翌日)、四条烏丸の泥書房でおこなわれた山下翔さんのトークセッション「枝豆とビール」に参加してきました。山下さんといえば、最新歌集『meal』(現代短歌社)で食べることやお酒をとおして「生きる」を哀歓ふかく表現した歌が印象的です。ちょうど「塔」7月号の歌集歌書探訪でも、紺屋四郎さんが『meal』を取り上げておられます。

配布されたレジュメ「食べ物のうた」30首選、「塔」の歌人では

夜を照らす「並」や「卵」の字に触れて食券を買う国道沿いに 吉川宏志『短歌研究」2019.6

思ひ出はそこにあるかと思ふまで白飯そめる紅生姜のいろ 花山多佳子『木香薔薇』

たこ焼きのプレートこわれ家族四人集まる時間少し減りたり 前田康子『窓の匂い』

雑食の蛸であるゆゑ太すぎる今年の足を皆畏れたり 梶原さい子『リアス/椿』

が引用されていました。
美味しい枝豆とビールを(感染対策のため)黙っていただきつつ、楽しいひとときを過ごしました。

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