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写真は東南アジアの、とある国の蓮池ですが、こういうところ、
蛙が沢山生息していそうですね。
昨年11月29日の朝日新聞夕刊の「ウシガエルの輸入」という記事には、
驚きました。ちょうど百年前の1918年、日本は農村の貧困対策として
食料用にウシガエルを輸入、養殖事業を推進するも、需要が伸びず根付かずじまい。
ところが、終戦直後の食糧難のため米国から大量の米、小麦を輸入せざるを
得なくなった時、見返り物資として目をつけられたのがこのウシガエルだったとか。
輸出は増え続け、1950年には700トン。水産物としてはビンナガマグロ、メカジキ
に次ぐ輸出量で、まさにドル稼ぎのホープとなり、日本の窮地を救った・・・。
蛙の力、凄かったんですね。

しかし最盛期の69年、輸出された冷凍肉から農薬が検出されて、禁輸措置が取られ、
以後、輸出は激減、再び日の目を見ることはなく今日に至っている、という。
ウシガエルの肉、そういえば、アメリカのスーパーではよく売られていました。
私は、中国の上海で、食べたこともあります。立派な海鮮料理店で、おもてなしを
受けたときだったので、驚愕したけれど、断れず(涙)。でも、鶏肉に
よく似た淡白な味で、言われてなければ、蛙肉とは気づかなかったかも・・・。

  垂仁のみささぎの池になにやつか食用蛙を釣りて釣りおとす
                      坪野哲久『北の人』
日本では戦後、食用に蛙を釣る人が結構いたらしいことは、周達生『カエルを釣る、
カエルを食べる』(平凡社)などでもうかがえますが・・・。
次に、台湾の市場で見かけた食用ガエルの写真を。ちょっとショッキングかも。
気の弱い方は、ここで、このページを閉じてくださいますように。

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