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5月30日、31日の全国大会。みなさんおつかれさまでした。
地元でご準備いただいたみなさん、スタッフとして大会を支えたみなさん。ありがとうございます。

良い会場で、とくに宍道湖が眼前に広がるという環境は、とてもよかったです。
秋にはぼちぼち、みなさんの収穫=歌が誌面に載るのではないかと期待しています。

さて、今回のことではありませんが、池本さんの歌集に、こんな歌を見つけたので紹介しておきます。

宍道湖の上空に初夏の雲ひかる各地より集う百人の歌会/池本一郎『藁の章』

百人も集まれば、かなり大きな歌会。講師は、近藤芳美氏であったらしい。
朝日歌壇の選者をしておられたから投稿している人なども参加したことだろう。

講師席の近藤芳美肘つきて黒き牡牛のごとく座れる
八十に近き芳美よ学生の一途にも似て口早なるよ
「人生が歌われてない」くりかえし短く激し芳美の歌評
容赦なき芳美の評に傲然と席立ち帰る一人がありき

厳しい批評だった様子。
最近は、なかなかそういう厳しい批評はしなくなった。

いいのか。よくないのか。それはわからない。

喫茶室にくつろぐ芳美みずうみの夕陽に眼鏡の目が笑いいる
考えてしまうやさしくさりげなく「田舎に帰って何をしてるの」
生涯を芳美と歩み七十にて逝きし高安国世くちおし

おそらく、池本さんは主催者のひとり。

近藤芳美も、高安国世の弟子としての池本さんを心にかけていた様子。
 
迫力のある批評をする近藤芳美に接して、なおさら亡くなった高安国世のことが思われる。

人が人に出あえば、心が動く。

歌に残してあれば、後の世の誰かの心を動かすこともある。

そういう縁(えにし)なども思うのであります。

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