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 しばらく雨が続いていてほうっていたら、豆がぐんぐん伸びていました。あおい葉っぱに光があたってそこだけが別の世界のように思えました。いたるところに別の世界の入り口はあるのですね。
あたたかく血に沁み透る朝光(かげ)に緑渦巻くわれは羊歯叢(むら)
堕ちゆきし小鳥らのふと見えずなる何なきひとところ見つめていたり
目に見えぬ船たおやかに近づくと微かにきしむ白き桟橋
                     (高安国世『朝から朝』)

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