ドードー鳥
インド洋の西の島、モーリシャスに十七世紀末までは生息して
いたと言われる珍鳥、ドードー。写真はモーリシャスの絵葉書から。
博物館で見ただけですが、結構大きくて、実際に会えたらどんなに
楽しかっただろうなあ、ととても残念でした。
『不思議の国のアリス』の「コーカスレースと長いお話」の章に
登場することでもよく知られていますね。
「みんな勝ったんだ。だからみんなが賞金をもらわなければな
らない」。 ・・・「でも誰が賞金をくれるんだ」
「そりゃ、もちろんこの子だよ」ドードーはアリスを指さしながら・・
福島正実訳『不思議の国のアリス』
ところで、開高道子訳『アリスの国の不思議なお料理』では、
こんなふうに訳されています。
「ドナタハンモ一等ナンヤカラ、ミナハンガ賞品イタダクノヤ」
・・・「いったい誰なんだ、賞品をくれるのは」
「ソヤナー。ソヤソヤ、アンタハンヤ」とアリスを指さすドードー。
もこり、と大きくておとぼけ顔のドードーに、関西弁が妙に似合って、
この書を読むたびに、笑いがこみあげてくるのです。
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