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丁度、一か月前の1月8日、「塔」の社団法人総会が名古屋で開かれ、
私も参加してきました。名古屋って、なぜかあまり縁のない地で、
わざわざ訪れることが少なく、3年前の総会と同様に、今年もこの機を利用して
街を見てみることに。何といっても日本の経済を長く牽引してきたトヨタの
お膝元の街ですから、名古屋駅から名鉄線で一つ、栄生(さこう)駅ちかくにある、
トヨタ産業技術記念館を訪ねることにしました。

かつては工場だった建物なのでとても広くて大きい。しかも駅から数分という立地。
この時点で、圧倒される気がしました。トヨタの創始者の豊田佐吉は、もとは
豊田織機という繊維産業を手掛けた人物。子供の頃、テレビでこの人の自伝風の
ドラマを見た記憶があるけれど、記念館も繊維産業にまつわる展示物から始まる。
その充実ぶりは素晴らしく、実は私はこちらの方が面白かったのだけれど。

自動車関連では、トヨタが当初、どのように車を作り始めたか、という
経緯が詳しく展示されていて、興味深かったです。米車を一台購入、解体して
仕組みを研究したあと、木型をこしらえ、それに合わせて鉄板を叩き出して
作ったらしい。最初の車が、こんなに立派だなんて(ちょっと美化してあるかな)!

普段の生活に欠かせないほど、身近になった自動車。その割には、
車そのものを詠んだ作品って、少ない気がする。自転車や列車なら、あれこれと
思い浮かぶのだけれど。栗木さんは車名入りで詠まれていたが。

  サンタナのハンドル握る朝々よ配所に夫と子を送るべく
               栗木京子『中庭(パティオ)』

サンタナは日産車・・・・。

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