ブログ

「角川短歌」7月号の歌壇時評で、山田航さんが「塔」3・4月号に掲載された平井弘インタビュー「恥ずかしさの文体」について触れています。

近年は口語短歌の先駆者としての評価を確立した感のある平井弘であるが、私が短歌を読み始めたゼロ年代半ばの時点ではまだ「知る人ぞ知る歌人」くらいの扱いで、評論などもほとんど出ていなかった。(・・・)その生い立ちなどはまだまだ詳らかになっていなかったが、「塔」のインタビューはヴェールに包まれていた半生からまず語られている点で貴重な記録だ。

「角川短歌」7月号には、その平井弘さんの作品「おまへが鴉だつたときに」31首も掲載されています。

まだいいからおまへが鴉だつたときにみたことを話してごらん
あとでふる雨を消すぶんだけここをとほつたことを覚えておかう

            *

6月19日の北海道新聞夕刊の短歌時評では、光森裕樹さんが「塔」の連載「育メン通信」を取り上げています。

西之原一貴による、育児に関するエッセイに一首を添えた連載「育メン通信」(結社誌『塔』掲載)を毎月楽しみにしている。

(・・・)その一文に、「育メン通信」の何が私を惹きつけるのかに気付かされた。それは、西之原が「イクメン」という言葉が流行する時代の中で大いに迷いながらも、自分の価値観を土台として、家族三人での生活に喜びを見いだしてゆく姿勢だ。

以上、ご紹介まで。

コメントを残す

ページトップへ