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みなさんこんにちは。鈴木晴香です。
暑い日が続きますね。

あまりに暑いので、お昼休みに水遊び。
日差しを遮るものがない川など、余計に暑く、
オフィスにいた方がよっぽど涼しいのですが、
水を見ているとなにか、体の内側が冷えてゆくような気がします。

とび石の亀の甲羅を踏みわたる対岸に長く夫を待たせて/大石悦子

2012年の歌会始に選ばれた短歌です。
先にどんどん進んでしまった夫、ゆっくり一歩ずつ進んでゆく妻。
つれない夫のように見えるけれど、でも、妻が転ばないか対岸でちゃんと見守っている。
妻の方は、夫が待っていてくれるから、安心して足を踏み出すことができる。
そういうふたりの、静かな、しかし深い繋がりが見えてきます。

そしてこれは、ふたりの人生のこれまでもこれからも示しているんだろうなと思います。

私はこの時の題は「亀」だと思っていたのですが「岸」だったんですね。
そのくらい、この亀の愛らしさが印象的で、
荒神橋を渡るたびに(それは私にとって毎日の出来事ですが)、この歌を思い出すのです。

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