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カテゴリー "松村正直"

福島シンポジウム

「塔」の全国大会の初日(8月19日)は、一般公開のシンポジウムです。

・歌合トーナメント
・ミニトーク 花山多佳子「『震災のうた』より」
・講演 玄侑宗久「無常とあはれ」

という内容で、どなたでも参加できます。
参加費は2000円(当日支払い、学生1000円)。

皆さん、ぜひお越しください。

「角川短歌」7月号の歌壇時評で、山田航さんが「塔」3・4月号に掲載された平井弘インタビュー「恥ずかしさの文体」について触れています。

近年は口語短歌の先駆者としての評価を確立した感のある平井弘であるが、私が短歌を読み始めたゼロ年代半ばの時点ではまだ「知る人ぞ知る歌人」くらいの扱いで、評論などもほとんど出ていなかった。(・・・)その生い立ちなどはまだまだ詳らかになっていなかったが、「塔」のインタビューはヴェールに包まれていた半生からまず語られている点で貴重な記録だ。

「角川短歌」7月号には、その平井弘さんの作品「おまへが鴉だつたときに」31首も掲載されています。

まだいいからおまへが鴉だつたときにみたことを話してごらん
あとでふる雨を消すぶんだけここをとほつたことを覚えておかう

            *

6月19日の北海道新聞夕刊の短歌時評では、光森裕樹さんが「塔」の連載「育メン通信」を取り上げています。

西之原一貴による、育児に関するエッセイに一首を添えた連載「育メン通信」(結社誌『塔』掲載)を毎月楽しみにしている。

(・・・)その一文に、「育メン通信」の何が私を惹きつけるのかに気付かされた。それは、西之原が「イクメン」という言葉が流行する時代の中で大いに迷いながらも、自分の価値観を土台として、家族三人での生活に喜びを見いだしてゆく姿勢だ。

以上、ご紹介まで。

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河野裕子・永田和宏著『たとへば君 四十年の恋歌』の英訳本が出ました。
翻訳はアメリア・フィールデンさん。

https://www.amazon.co.jp/Instance-Sweetheart-Forty-Years/dp/1760413070

短歌は5行書きで訳されています。
例えば

for instance, sweetheart-
won’t you sweep me off
as if
you are scooping up
an armful of fallen leaves

たとえば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか
                   河野裕子

her breasts seemed
as distant as the cape…
damn!
if only
I were older

あの胸が岬のように遠かった。畜生! いつまでおれの少年
                   永田和宏

という感じです。

永田家に在庫があるそうで、送料込み2000円で販売します。
希望する方は葉書で永田和宏さん宛に申し込んでください。

このところ、「塔」の歌の十首選や秀歌鑑賞をブログ等で行っている方が増えています。毎月約5000首(!)の歌が掲載されていますので、それらを読み、そして良い歌を選ぶというのも大事なことですね。

〇宇梶晶子「Sugarless」
http://sugarless21.blog.fc2.com/blog-entry-4.html
http://sugarless21.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
http://sugarless21.blog.fc2.com/blog-entry-6.html

〇大橋春人「うたぐらし」
http://blog.livedoor.jp/utagurashi/archives/51119925.html
http://blog.livedoor.jp/utagurashi/archives/51133371.html
http://blog.livedoor.jp/utagurashi/archives/51173999.html

〇小川ちとせ「おさびし日記」
http://blog.goo.ne.jp/tasidele925/e/b6ba6cfb5f25baed3039fc8794feb758

〇小田桐夕「波と手紙」
http://odagiri-yu.hatenablog.jp/entry/2017/04/23/230652
http://odagiri-yu.hatenablog.jp/entry/2017/04/24/234043
http://odagiri-yu.hatenablog.jp/entry/2017/04/27/194134
http://odagiri-yu.hatenablog.jp/entry/2017/04/29/193358
http://odagiri-yu.hatenablog.jp/entry/2017/04/30/070000

〇黒田英雄「安輝素日記」
http://anguirus1192.seesaa.net/article/449102525.html
http://anguirus1192.seesaa.net/article/449279551.html

〇佐藤涼子Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100010171329198&fref=nf

〇中田明子「欅の見える家から」
http://nktakiko.hatenablog.com/entry/2017/04/27/233000
http://nktakiko.hatenablog.com/entry/2017/04/28/220000

〇松村正直「やさしい鮫日記」
http://matsutanka.seesaa.net/article/449612048.html
http://matsutanka.seesaa.net/article/449639507.html

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毎年「塔」4月号には詠草用紙が2枚綴じ込まれています。
1枚は予備として付けていますので、捨てずに残しておいて下さい。

詠草用紙の使い方ですが、「前月号の用紙で今月20日締切の
詠草を提出する」というサイクルをお勧めします。そうすれば、
20日近くなって万一「塔」が届かなくても慌てる必要がありません。

もし、その月の詠草用紙を使って詠草を出しているという方が
いらっしゃったら、用紙が2枚綴じ込まれている4月号を機に、
次回からは前月の詠草用紙を使うサイクルに切り替えてみて下さい。

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「塔」3月号の特集は、平井弘インタビュー「恥ずかしさの文体」。
3月号、4月号の2回にわたって計21ページのインタビューを掲載します。

平井弘ファンの方は、ぜひお読みください。
ジュンク堂池袋本店(東京)、ちくさ正文館本店(名古屋)、
三月書房(京都)、葉ね文庫(大阪)で一般向けにも販売しております。

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数年前から「塔」のバックナンバーが全て揃う場所が欲しいということで、会員の皆さんにもご協力いただいて、古いバックナンバーの文学館への寄贈を進めてまいりました。

このたび、ついに「日本近代文学館」(http://www.bungakukan.or.jp/ 東京・駒場)と「日本現代詩歌文学館」(http://www.shiikabun.jp/ 岩手・北上)の2か所に、バックナンバー745冊がすべて揃いました。

ご協力ありがとうございました。
評論を書く際などにぜひご活用ください。

「塔短歌会事務所」(京都)も残り4冊まで揃いましたので、こちらも全点揃えたいと思っています。残りは1958年8月号、1961年2・3月合併号、1963年10月号、1965年8月号です。

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昨日の読売新聞朝刊の詩歌コラム「四季」(長谷川櫂)に、
河野裕子さんの歌が引かれていました。

描きあげし円の縁(へつり)にしやがむ子よずつと前一度そこにゐたやうに

第5歌集『紅』の巻末歌です。
円を描くと言えば、第3歌集『桜森』の

しらかみに大き楕円を描きし子は楕円に入りてひとり遊びす

も有名ですね。

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