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カテゴリー "藤田千鶴"

 このあいだの日曜日は再校作業でした。

 
 作業の行われる永田邸は岩倉というのどかな場所にあります。

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 四季折々の景色が美しく、いまは住宅がかなり建っていますが、私が通い始めた2001年ごろは田んぼがまだたくさんあって、いまよりものんびりしていました。

 そのころは出町柳でみなさんと待ち合わせをして叡山電車に乗り、岩倉駅から徒歩で20分ほどの道を歩いていました。 田んぼを泳いていく蛇を見かけたり、歩きながら植物の名前を教わったりしました。

 
 シャガ、ヨウシュヤマゴボウ、ヤマボウシ、蝋梅。 蘖(ひこばえ)、穭(ひつじ)なんていう言葉も岩倉の風景を見ながら教えてもらった言葉です。

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 いまはもう国際会館駅からタクシーを乗り合わせての往復になったので、そういうのんびりした時間はないのですが、いまから思うと暑かったり寒かったりしながら歩いたことは貴重な時間だったなぁと思います。

 
 きょう、道を歩いていて蝋梅の香りがして、「あ、蝋梅のにおい」と思ったらやっぱりすぐ角の家に蝋梅が咲いていました。

 短歌をしていなかったらずっと知らないままだったことはたくさんあるなぁと思ったことでした。
 
 

芋パワー

 キッチンの窓辺にあった、サボテンの小さな鉢。 なにげなくさつま芋の切れはしをその鉢に置いて、そのままにしていたら。

 ぐんぐんのびて。

 横に伸びきれなくなったら、上に伸びて、さきにあったサボテンを枯らして、ぐんぐんと育ってきました。 芋パワーすごいです。

 あまりにも大きくなったので、きょうは土に植え替えることにしました。

 芋パワー2

 こんな感じ。 伸びましたねぇ。

 さつま芋は掘ったことはあったけれど、植えたことがないので、どう植えればいいのかわかりません。 とりあえず、

 芋パワー3

 こんなふうになりました。 いいのでしょうか・・・

 この秋に焼き芋、には間に合いそうにないですね。 来年の秋に収穫できるといいなぁ、と思っています。

 さつま芋の上手な作り方、コツをご存知の方は教えてください。

 

 博多へ行ってきました。 赤煉瓦歌会の会場となっている、福岡市赤煉瓦文化館。 あまりにもすてきで驚きました。

 赤煉瓦文化館3
 こんなすてきな場所で毎月歌会をされているって、羨ましい。

 台風も過ぎ去ったあとで、散策するのにもちょうどいい気温でした。

 川があって、橋がいくつもかかっていて。その先には海が見えました。ロマンティックな街です。

 橋の見えるお店で、小さく見えるバスや車やバイク、自転車、歩いている人を眺めていました。 右から左へいく車。その向こうの橋では左から右へいく自転車。いちばん手前の橋には右から左へ歩く人。 それぞれがむかう方向やスピードが違っていて、子供が喜ぶおもちゃ(いろんなところから玉を転がしてその行方を追うようなおもちゃ)を見ているようでした。

 博多は初めてだと、思い込んでいたのですが、帰りの新幹線のなかで思い出しました。

 笹井宏之さんの第一歌集『ひとさらい』を語る会が博多で行われて参加したこと。 博多の街の記憶がないのは、たぶん、会場と懇親会場と駅、という点の移動だったせいか、あの会が私のなかで夢の中のことのようで、いまもふわふわしているせいかもしれません。会があったのは2008年の5月24日。笹井さんは2009年1月24日に亡くなりました。

 一生に一度ひらくという窓のむこうあなたは靴をそろえる  笹井宏之『ひとさらい』

 
 

 きょうのお昼すぎ、横断歩道を渡ろうと思ったら信号が点滅し、走るパワーがなくて待つことしました。

 
 ふと、目線より少し低いくらいのところにピンク色の花が咲いているのに気がつきました。

 昼顔かな。 と、その茎をたどっていくと、その立派な昼顔が支柱にしているのは電信柱ではありませんか。(写真ではよくわからないかもしれませんが)

 まぁ、風で倒れる可能性は低いし、頑丈だし。 偶然、蔓をのばした先が電柱とは、幸運といいましょうか、さぞここまで巻き付きにくかっただろうと想像したりしました。

 信号が変わって、横断歩道を渡り、さっきの昼顔を確かめようとしましたが、こちら側からは全然見えないのでした。電柱は普通に道路に面して立っているふうで、裏側に昼顔を育てているなんて思えません。

 あとで考えると不思議で、土の部分はどうなっているのか、気になります。

 あした、確かめに行こうと思っているところです。

2016/ 6/30 12:28

2016/ 6/30 12:28

きのう、我が家に新しい楽器がきました。

 沖縄の弦楽器、三線です。 いままで見たことはありましたが、近くで見ると、イメージより小ぶりです。 ハムスターやうさぎがやってきたときとはちょっと違いますが、家の中に三線の音が流れるのはほのぼのしてなかなかいいです。三線

 ちょうど、いま読んでいる歌集の中に三線の歌がありました。

 ・三線(さんしん)のやみたる夜を散歩するぬるくしめった風のおきなわ  
                          古谷円『百の手』

 
 のどかで伸びのある三線の音を聞いてから読むと、その場の情景がくきやかに立ち上がってきます。これまでも三線の歌は読んだことがあったのかもしれませんが、通り過ぎていたのかもしれません。

 
 先日、トゲチシャという植物を詠んだ歌と出会って、トゲチシャを知らずに歌のよさがわからなかったことを思い出しました。 あとで画像でみたら、よくみかける植物で、「ああ、あの草か!」と知ってからは、信号待ちの歩道の脇とか、駐車場の隅っことかに生えているのを見つけるようになって、トゲチシャ、トゲチシャとその名前を心のなかで確認して喜んでいます。

 名前を知ると急に親しくなるものですね。

 

2016/ 4/10 10:57

2016/ 4/10 10:57

なぜ 花はいつも
こたえの形をしているのだろう
なぜ 問いばかり
天から ふり注ぐのだろう

(岸田衿子「なぜ 花はいつも」)

熊本で大きな地震。 みなさん大丈夫でしょうか。

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 きょうは早朝から電車とバスに乗り、兵庫県朝来市の竹田城跡、京都府福知山市夜久野町、兵庫県豊岡市出石町へ桜の通ったあとを辿る旅をしてきました。

 どの町も人が少なくて、お祭りのあとといった風情でしたが、また普段にもどったような落ち着きがあってよかったです。

 竹田城跡の長い階段を下りていくとき、芝生に座ってお弁当を食べているとき、夜久野町のベンチに腰掛けていたとき、出石町のお蕎麦屋さんの窓に。どの場面にも桜の花びらが流れていました。 いちにちじゅう、桜の降るのを見ていたような気がします。

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 そろそろ京都は桜が終わりです。

 写真は先週の土曜日、4月2日の醍醐寺。

 桜はわっと咲いて、さささと終わるので、ついつい今のうちに、と思って出掛けたりするのですが、結構疲れてしまって、結局近所の桜をゆっくり眺めているほうが落ち着く、というこのごろです。

 お寺の境内で売っていたお団子はおいしかったのですけど。

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この週末、寒波がやってきて大雪になる、ということで、金曜日の夜に4日分くらいの食料を買いに行ったのですが、いまのところまだ降っていません。

今朝、おもてへ出ると、サクラソウの花がまた増えていました。

光はもう春です。
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2016/ 1/21 15:56

2016/ 1/21 15:56

きょうは京都産業大学で開催された特別講演&対談を聴講してきました。第一回は山中伸弥氏の講演と永田和宏氏との対談。広いホールがいっぱいになるほど。参加者は1500人を超えていたようです。

内容は、生い立ちから現在までのプロセスを冗談を交えながら話されたのですが、すっかり魅了され、学生向けの「失敗を恐れずに挑戦を!」というテーマだったのに、パワーというかやる気をもらいました。

永田さんとの対談もお二人の間柄から生まれるフランクな雰囲気が心地よく、プレゼン能力、自分の言葉で伝える大切さが心に残りました。

帰りに乗っていたJR奈良線を降りるとき、京産の広告にも永田さんが。1月末でこの広告は取り替えられるそうです。

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