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カテゴリー "永田紅"

京都の上賀茂神社(正式には、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ))では、毎年春に「曲水の宴」が催されています。

小川の上流から流される盃が目の前を通り過ぎるまでに、短冊に歌をしたためる、というあの平安時代の雅な行事を復興したものですが、今年は三十周年ということで、記念講演会が開かれます。

「現代短歌と和歌(やまとうた)―違いとその魅力」

日時 令和5年11月25日(土)12時30分開場

第1部 13時30分~

第2部 14時45分~

場所 京都市北文化会館ホール(地下鉄 北大路駅 北大路タウン内)

 

第1部では、「現代短歌の魅力―言葉の力を感じてみよう」として、永田和宏氏の講演、

第2部では、「和歌―やまとうたの魅力 ―現代に生きる千年の歴史」として、冷泉時雨亭文庫の冷泉貴実子氏の講演と、冷泉時雨亭文庫の方たちによる披講があります。

 

入場料(前売のみ、先着400名) 一般 2000円 学生 1000円

下記申し込みフォームから、あるいは上賀茂神社社務所へFaxや郵送にて申し込み受付中です。

https://www.kamigamojinja.jp/202309101610/

そのころは、紅葉も見頃のピークでしょうか。

秋の京都へぜひ。

 

生命誌研究館30周年記念行事_プログラム

永田和宏が館長をしておりますJT生命誌研究館は、本年30周年を迎えることになり、5月27日(土)の午後、下記の講演会を開催いたします。

もしご興味のある方が居られましたら、まだ席に余裕がありますので、どうぞお出かけください。

本来はネットの申し込みが必要なのですが、受付で「C-99」と言っていただければ通れるようにしてあります(参加無料)。

とのことです。

 

JT生命誌研究館 創立30周年の集い

「科学の未来と生命誌」

日時 2023年5月27日(土)14:00~17:25

会場 浜離宮朝日ホール(東京都中央区)

 

プログラム

13:15 受付開始

14:00 開演

14:15 お話 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

「生命誌版『ピーターと狼』と共に歩んだ30年」

(ピアノ演奏:プリムローズ・マジック)

15:25 休憩

15:40 研究活動紹介映像

「生きもの愛づる人々 III」

16:05 対談 山極壽一(総合地球環境学研究所所長)✕ 永田和宏(JT生命誌研究館館長)

「科学のおもしろさをみんなと共有したい ―答えより問いを求めて―」

17:25 閉幕

 

生命誌研究館30周年記念行事_会場地図

JT生命誌研究館創立30周年の集い「科学の未来と生命誌」 | JT生命誌研究館 (brh.co.jp)

先日の春分の日、「はがき歌全国コンテスト」の表彰式で愛媛県松山市の子規記念博物館へ行きました。

コロナ禍が続き、表彰式が開催されるのは4年振りのことでした。

いつも子規博の売店を覗くのが楽しみなのですが、今回は「子規博オリジナルへちまたわし(大)」を購入しました。

ちょっと見にくいですが、チラシの写真にあるように、子規博の糸瓜棚で育てられたヘチマなのだそうです。

種から育て、筆で受粉させ、収穫し、たわしに加工されて店頭に。

立派なへちまたわしです。

(背景のグリーンは、私がいない間に父が半分収穫して食べた豆苗の残り)

タグには、

「十年の汗を道後の温泉(ゆ)に洗へ (子規)」

の一句があります。

糸瓜忌は、9月19日。

「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 子規」のマスキングテープも買いました。

こうしてマスキングテープが増えるばかり。

子規のこころに庭を眺めて臥してをり人ごゑがすれば人の懐かし  河野裕子

2月の終わりから9日間ほど、学会でオーストリアのインスブルックへ行っていました。

ロシア、ウクライナの影響もあり、飛行機は2回の乗り継ぎとなり、家を出てからホテルまで33時間かかりました。

インスブルックは冬季オリンピックが2度開催された町で、スワロフスキークリスタルでも有名のようです。

ホテルの窓からのアルプスの眺め。

街にはほとんど出かけませんでしたが、子どものお土産にぬいぐるみを買いました。

何の動物でしょう?

(背景のふさふさグリーンは、父が水耕栽培している豆苗です。スーパーで買ってきて一度食べた後、また芽が伸びてきて二度目の収穫を待っているところ)

お土産屋さんに尋ねると、売り物の絵葉書の写真を見せてくれながら、「マーモット」だと教えてくれました。

さて、この動物、実は今年の1月30日の真中さんのブログにも登場しています↓

結氷

氷の上に乗っているぬいぐるみ「この子たち」について、

「左はハリネズミ、右はテンジクネズミ…?」と真中さんにメールでお尋ねしたところ、

「右側はアルプスマーモットだそうです。(アルプスの少女ハイジ関連グッズ)」とのお返事をいただきました。

へえ、マーモットというのか、とその時知ったのでしたが、今回アルプスの麓で出会ってうちに来ることに。

こうしてぬいぐるみが増えるばかり。

いまわれはジェット機といふ籠のなか恐竜およぐ夢を見てゐき 坂井修一

永遠に話し続けているだろう旅の途中は旅の話を       奥田亡羊

帰る場所われらにありて平凡に旅の終はりをかみしむるかな  大口玲子

昨晩は、娘とふたりの夜ごはんでした。

というわけで、9歳の娘と一緒に作ってみました。

オムライス、ならぬ、王蟲ライス。

王蟲の殻は、卵3個に茹でた法蓮草を混ぜて薄焼きにしています。法蓮草はミキサーで上手く回らなかったので、すり鉢でごりごり。

口元から出ているうにょうにょは、ベビースターラーメン。

攻撃色の目はもちろんミニトマトですが、斜面を滑り落ちるので、娘がケチャップで貼りつけていました。目の数が分からず適当につけましたが、あとで調べると本来は14個だそうです。

周囲には、ちょっとあっさり目の腐海。

中身は豚肉チャーハンです。

直径28cmのお皿に乗っています。けっこうなボリューム。味は無事に美味しかったです。

一度作ってみたかったので、満足。こんなことを一緒になって面白がってくれる子どもで嬉しいです。

これも昆虫食の一種かな?「なんてひどいことを!」とナウシカに言われてしまいそう。

ネット上にはさまざまな王蟲ライスが溢れていますが、最初に、オムライス→王蟲ライスを考えた人はすごいと思う。

すでに人の絶えたる街に遺されし椅子ありて虫のたぐひが棲める  富小路禎子

この虫も永遠とかいふところまで行つちまひたさうに這ひ急ぎをる 前川佐美雄


10代、20代の塔会員のみなさん。
本日8月10日(水)は、「十代・二十代歌人特集」の締切り日です。

もし、「締切りになっても納得のいく7首がそろわなかったから、今回はスルーしようかな」なんて思っている方がいたら、まちがってもスルーしないでくださーい!

たとえ、「あと1首足りない、2首足りない、…、7首足りない(笑)!」という状況であっても、とりあえず参加の意思を伝えてもらえればうれしいです。
割付作業のために、特集のページ数は見積もらないといけないので。
スペースを確保してお待ちしています。
7月号81ページに募集要項が載っています。

私は12歳のとき「塔」に入会して、「十代・二十代特集」が始まった初回からこの特集に参加してきました。
最初は高校生だったかな。
29歳のときには、これで最後か、とそれなりの感慨がありました。
隔年の特集ですので、次は2年後。
今の歌は今しか作れません、ほんと。

2年前のブログで、兄がこんなことを書いています↓

実はまだ間に合う(こっそり)

うん、そんな感じ。
やっぱり出すのが大事。

写真は、わが家のアカハライモリの赤ちゃん、「ウーパー」と「ルーパー」です。
エラがかわいい。
ふだんはじっとしていて、動くときはけっこう速いです。

5月の終わりから、心臓ペースメーカーの交換のために東京で2週間ほど入院していました。

今回は本体の交換だけでなく、リードも傷んでいるとのことで、静脈の中を通って心臓内部の壁にくっついているリード線も抜去して交換することになりました。

 

考えてみると、2週間も娘と離れて生活するのははじめてのことです。

入院の日が近づくにつれ、8歳の娘が甘えたり怒ったり、いつ帰ってくるのと繰り返し聞いたり、やはり少し不安定になりました。

カレンダーにも、入院日までは〇印、その後は-印をいつの間にかかきこんでいます。手術の日は×印。

退院この辺りかな、という日には、何やらうれしそうな動物たちが。

そして、入院するまでに、

① 抱っこして一緒に寝られるぬいぐるみ

② 学校にも持っていけるおまもり

のふたつを作ってほしいと頼まれました。

そうだよな、やっぱり不安だよなと、Amazonでぬいぐるみキットを購入し、入院前のバタバタの中で、夜なべして完成したうさぎ。

私がいないあいだ頼むね、とリボンを結びました。

おまもりのほうは、フェルトで作った猫型のものを、出発当日の朝に何とか間に合わせました。

リュックにおまもりを入れて登校する子と別れるとき、子どもってこんな不安そうな表情をするものかと、なかなか辛かったです。

 

はじめてペースメーカーを入れたのは29歳の時で、それから17年以上が経っているので、リードは心臓や血管とかなり癒着していて剥がすのが大変だったそうです。

7時間ほどかけて、無事に抜去、交換してくださいました。

ありがとうございました。

 

手術の翌々日、熱も下がって12階の循環器内科の窓から外を眺めると、不忍池の水面が輝き、柳の枝が水辺に垂れ、遠くには葦が繁り、涙が出てきました。

入院をすると、非日常の中でやはりいろいろ考えてしまいます。

日常の中でできる歌もあれば、非日常にあって湧いてくる歌もあります。

 

退院の日、タチアオイが咲いていました。

夏ですね。

日常にもどると、生あることが当たり前の、また慌しい日々。

メダカに餌をやり、「脱いだ靴下は洗濯機に入れて!」と叫び、ビーツの葉っぱの調理法に頭を悩ませるこの頃です。

今日は何の日かというと、なにやらやたら “2” がたくさん並ぶ日です。

2022年2月2日。

0と2が並ぶ時刻をいろいろ撮ってみました。

「日本標準時 (JST) が、2022/02/02 20:22:02」

「日本標準時 (JST) が、2022/02/02 22:22:22」

午前2時台を撮りそこねてしまったので、時差に頼って、

「協定世界時 (UTC) が、2022/02/02 02:02:02」

2月20日や2月22日も楽しみです。

その次は、200年後!

 

明日は節分です。

先日、娘の学校が数日間オンライン授業になりました。

授業は午前中で終わるのですが、

 

朝休みのドッジボール、

中休みのドッジボール、

昼休みのドッジボール、

 

が出来なくなった娘は、体力があり余り、ストレスを溜めている模様。

 

そこで、何となく、かぎ針編みを教えてみました。

中学一年の頃だったか、私はレース編みの本を二冊ほど買ってきて自分で編み方を覚えましたが、今どきはやはりYouTubeが充実していますね。

動画を見せていると、三十数年振りにいろいろ思い出してきました。

 

娘は左利きです。

でも、編み物が左右逆になると、私の頭がついていかない。

とりあえずかぎ針を右手に持たせてみたところ、うまい具合に右手でくるくると扱えるようになりました。

左右の使い分け、いつも面白いなと見ています。

まずは基本の鎖編み。

延々と編み続けて、7メートル30センチに。

次に、こま編み。

ぬいぐるみサイズのマスクが出来ました(モデル:トキさん)。

アイマスクにもなります。

ヘッドドレスにもなるよ。

編み物とか刺繍とか、いつかゆっくりやりたいなあと思いながら、日々は慌しく過ぎてゆきます。

実は、中学生のときに自分でデザインしながら刺していた白黒猫のクロスステッチ刺繍も、自分で模様を考えながら編み進めていたカバンも、まだ途中で完成していません。

実家のどこかにあるはずなのですが。

ずっとずっと頭のどこかで気にしながら、三十年が過ぎてしまいました。

もはや未完成のアンティークです。

 

でも、久しぶりに指先でかぎ針を動かしていると、ふしぎに心地よく集中します。

よく編み物などの単純作業は心を落ち着けると言いますが、たしかに何かの効果がありますね。

現実逃避して、思わずケープを編んでしまいました。

白い襟もぐるっとついています。

でも、あとほんのもうちょっと、毛糸が足りない…!

裾のフリフリが途中です。

毛糸、買いに行くかな。

いやいや、現実逃避してないでお仕事しなさーい。

かの日々が祖母の晩年赤毛糸もづもづ編み溜め寒がりをりき

河野裕子 『家』

赤い毛糸は沁み入るやうにさびしいよもう何年も編物をせず

 

 

 

すみません、ブログを止めていたのは私です。

お久しぶりです。

 

さて先日、京都に大雪が降りました。

五年振りとのことです。

物干し竿の上にも、ふっくらと。

庭のミミズクも面白いことに。

というわけで、そり遊び。

うちにはそりがありません。

段ボール箱で試してみると、一回目はするすると滑りましたが、すぐに紙が湿ってしまって進まなくなりました。

うちの段ボール箱入り娘。

京都市指定の黄色いゴミ袋を敷いて。

持ち手の部分をうまく持ち、足を上げるとけっこう滑りました。

耳つきの雪だるま。

眉毛もつけたよ。

クチナシの実を擦りつけると、雪がきれいな黄色になりました。

がんばって雪を集めて、

かまくらも出来ました。

(かまくらを見ると、『動物のお医者さん』の、「ハムテル 共通一次を前にかまくらを製作中」を思い出します。分かってくれる人、ありがとう!)

翌朝、屋根から落ちた雪の衝撃で、ベランダの物干し竿が曲がってしまいました。雪の重みの怖さを実感しました。

水仙の茎折れやすくわづかなる雪載せて雪に折れし水仙

永田和宏 『置行堀』

昨夜(きぞ)の雪におほかた倒れし水仙に運の良きあり午後に立ちあがる

河野裕子 『母系』

 

 

 

 

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