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カテゴリー "鈴木晴香"

みなさんおはようございます。鈴木晴香です。

大阪の詩歌専門書店「葉ね文庫」で、1年を通して行われている「葉ねのかべ」。
短歌や俳句や川柳と、アートがコラボレーションする企画です。

数ヶ月の単位で内容が入れ替わるのですが、現在は、中山奈々(俳句)×鈴木マヤ子(絵画)の展示中ということで、行ってきました。

一文字が抜けぬ眼の夜長かな/中山奈々

秋の夜長のこと。
眼の中に棘が入って取れないように、
ある「一文字」が残像となって目に映り続けている。
それは、嬉しいとか悲しいとか、簡単な感情に押し込められないものだから、
長い夜のあいだじゅうずっと囚われ続けてしまう。
「抜けぬ」という動詞にはっとする一句です。

この句と、鈴木マヤ子さんの眼のような絵の存在感が重なり合って、すっかり圧倒されました。
中山奈々さんの文字も生き物のようで、文字そのものが語るとは、こういうことかと感じます。

こんばんは。鈴木晴香です。

秋ですね。もう冬か。
でも、まだ、紅葉は色づいていて、未練があるようです。

金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に/与謝野晶子

金色の小鳥が空を舞って、夕日に溶けてゆく世界に、一瞬にして連れていかれるよう。晶子の目に、秋はこんなにも可愛らしく映っていたのかと、胸を打たれます。

さて、もみじを、なにに喩えよう。

もみじをまんじゅうにしよう(言わずと知れた、広島の名物です)と思ったとき、
もみじを天ぷらにして揚げよう(箕面の名物です)と思ったとき、
そこには詩があったのだと思います。

第35回国民文化祭・みやざき2020「みやざき神話のふるさと短歌大会」では、全国から短歌を募集しています。(応募締切 令和2年10月31日)

詳細は下記チラシをご覧ください。

応募用紙

 

 

 

こんにちは。

毎日夏ですね。当たり前ですが。
でも、当たり前のことが当たり前ではないことに気づくこの2020年です。

ラジカセの音量をMAXにしたことがない 秋風の最中に / 五島諭

たまたま入ったカフェでラジカセというものを久しぶりに見て、この歌を思い出しました。
ラジカセの音量だけではない。
自分の声も、短距離走も、長距離走も、恋も、友情も、すべて、
いつだって少しずつ気を遣って、ボリュームを下げている。
音量を下げた状態が日常化していて、
なにも感じないようになってしまっている、そんな静かな秋風が肌に触れているようです。

今年の秋風の最中には、どのような世界になっているのでしょうか。
秋は、まだまだずっと先です。

みなさんこんにちは。鈴木晴香です。
暑い日が続きますね。

あまりに暑いので、お昼休みに水遊び。
日差しを遮るものがない川など、余計に暑く、
オフィスにいた方がよっぽど涼しいのですが、
水を見ているとなにか、体の内側が冷えてゆくような気がします。

とび石の亀の甲羅を踏みわたる対岸に長く夫を待たせて/大石悦子

2012年の歌会始に選ばれた短歌です。
先にどんどん進んでしまった夫、ゆっくり一歩ずつ進んでゆく妻。
つれない夫のように見えるけれど、でも、妻が転ばないか対岸でちゃんと見守っている。
妻の方は、夫が待っていてくれるから、安心して足を踏み出すことができる。
そういうふたりの、静かな、しかし深い繋がりが見えてきます。

そしてこれは、ふたりの人生のこれまでもこれからも示しているんだろうなと思います。

私はこの時の題は「亀」だと思っていたのですが「岸」だったんですね。
そのくらい、この亀の愛らしさが印象的で、
荒神橋を渡るたびに(それは私にとって毎日の出来事ですが)、この歌を思い出すのです。

みなさんこんにちは。鈴木晴香です。Stay homeの毎日、どうか健康に過ごしてくださいね。

家で過ごす時間が多くなって、今まで読めなかった本を読んでいる人も多いのではないかなと思います。

この機会に私が読んだのが原田マハさんの『楽園のカンヴァス』。

そもそも私は画家のルソーを愛していて、何年か前にニューヨークに行った目的も、1番は友人に会うためで、2番はMoMAにあるルソーの「眠るジプシー女」を見るため、それ以外にはない、と言う感じでした。

それなのに、ルソーの絵画が主人公である『楽園のカンヴァス』を積んでおいたのは不覚でした。『夢』というルソーの作品にまつわるミステリー。どきどきする展開に心も体も引き込まれて、ますますルソーが好きになったのでした。

ルソーといえば、NHK・Eテレの「びじゅチューン」。井上涼さんが「眠るジブシー女」をモチーフに作った「ルソー5」という音楽とアニメーションは「びじゅチューン」の中でも最高の作品で、ボヘミアンとライオンとマンドリンと枕と壺と一緒に踊っちゃいます。

みなさんこんにちは。鈴木晴香です。

stay homeの毎日を、いかがお過ごしでしょうか。

無理に充実して過ごさなくても、ただ元気でいることが大事なんだと誰かが言っていました。本当にその通りだと思います。

塔短歌会宛に、みやざき神話のふるさと短歌大会のパンフレットが届きました。

本当なら歌会などでお配りするところなのですが、各地の歌会が中止となっておりますので、ここにお知らせしますね。短歌作品の募集と、短歌大会の開催です。開催日は11月22日。この頃には平穏な世の中になっていますように。

https://www.pref.miyazaki.lg.jp/miyazaki2020/event/end-20191004142352.html

こんにちは。鈴木晴香です。

いよいよ大晦日。2019年もあと数時間です。

縁起が良さそうなので、今年の思い出のひとつ、白鳥の写真を載せることにします。

白鳥といっても、これは不忍池のスワンボートです。
私はこの近くで育ちました。が、近いと案外来ないもの。
久しぶりに訪れて見ると、ビルの中に突然池がある、ちょっと奇妙な景色だなあと思いました。

白鳥といふ一巨花を水に置く  中村草田男

白鳥は冬の季語だそうですが、スワンボートは夏のような気がします。

みなさん、良い新年をお迎えください。

こんばんは。鈴木晴香です。

今日はクリスマス・イブです。

クリスマスというと、ホールケーキを思い浮かべるけど、個別の(というのかな)ケーキもクリスマスの装いで、可愛いものがたくさんあります。

でも胃袋は1つしかないのが悲しい。

食いしん坊といえば正岡子規。彼はケーキよりも柿のほうを喜ぶかもしれません。

柿にまつわる作品をたくさん残しています。

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

という俳句はあまりにも有名ですが、

柿の実のあまきもありぬ柿の実のしぶきもありぬしぶきぞうまき

籠にもりて柿おくりきぬ古里の高尾の楓色づきにけん

というような短歌からも、子規がいかに柿を好んでいたかを知ることができます。

下の写真の柿は先週くらいに撮ったもの。渋柿のようです。しぶきぞうまき。しぶすぎるか。

こんにちは。鈴木晴香です。

フランス・パリには「パリ短歌クラブ」という短歌会があり、歌会を開催したり、年に1度、『パリ短歌』という雑誌を刊行したりしています。

パリ短歌クラブの活動の中でも、一段と盛り上がるのが「パリ短歌イベント」。9月7日に開かれたこの催しに参加して来ました!会場はパリ国際大学都市日本館です。(舞台上には藤田嗣治の大きな絵が飾られています。)

私は「短歌が開く世界ー31文字の地図」という題で、地図をテーマにいくつかの短歌を紹介してお話ししました。海外では触れることが難しい新しい歌集も、積極的に紹介しました。

パリ短歌イベント2019

後半は歌会&パリ短歌賞授賞式。4人のメンバーによる選評は、それぞれの視点が生きていて、とても興味深いものでした。

オープニングイベントにはピアノとフルートの演奏、懇親会は持ち寄りのおつまみやお菓子とたくさんのワイン、という、フランスらしさいっぱいの1日でした。

 

 

 

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