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カテゴリー "真中朋久"

たぶん薬局の換気口?で巣をいとなんでいた雀の親子。
あれからすこし後のこと。

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巣立って間もなく、まだ親に餌をもらっている。

瑞枝さす庭木のこぬれ霧はれてあなうれしもよ雀の巣立ち/橋田東声『地懐』

近所の川に、なにやら、浮き草の葉がひしめいている。
菱に似ていると思って写真を撮ったら、「それ、たぶん菱で間違いないよ」とのことなので、たぶんこれが菱。
似ているという意味での「……めく」ではなく、犇めいている。

a_tou_菱、ひしめく_IMG_7163

水の面に菱の葉間なく浮びたる池ありひろびろと山の西日に/松山慎一『桂若葉』

以前、近所の八百屋で菱の実が出ていたので、話の種に買ってみようかと思ったのだが、ちょっと値段が高くて断念した。

両岸がコンクリートで固められていて、水辺に降りることができない。
水辺に降りることができるなら採ってみようかと思ったのだが。

それにしても、こんな街川に、と思うが、けっこう澱んだ、あまりきれいではない水でも育つものなのか。

浮き立ちて菱の青きは大いなる湖汚れたる果てのにごり江/高安国世『新樹』

近所の薬局のかどをまがる。
なにやらぴぃぴぃ声がすると思って見上げると、ちょうど親雀が通気口なのか、ケーブルの入り口になっているのか、その隙間に入ってゆくところ。

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春にも、ここで子育てをしているのは見た。
これは何度目の子育てなのだろう。

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窓そとの軒のいづこか仔雀の巣に声しつつ雨の朝明け/宮柊二『獨石馬』

子どもの頃、虫取りに熱中することはなかた。
 
今になって、図鑑をぱらぱらめくったり、インターネットの図鑑サイトなどあれこれ眺めたりして、そうか、これは、これだったか などとやっている。

a_tou_蝉、背を見せて鳴く_IMG_7285
 
これはミンミンゼミ。
 
背中の色合いは個体差とか、光の具合とかあるが、ほのかに緑色を帯びて黒と白の模様がはいっている。

関西に多いクマゼミは、これに比べればまっ黒だ。
 

透(す)き羽(ばね)とみどりのからだもつ蝉よ鳴けば水玉うまるるごとし/栗木京子『ランプの精』

 
「みどりのからだ」というのは、亜熱帯のほうへゆくと、美しい緑色の蝉もいるようだが、さてどうだろう。
ミンミンゼミの声が「水玉」というと、かなりどばどば、じゃぶじゃぶという感じがしないこともない。
 
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早朝、セミの声しか聞こえないところ。
工事現場の騒音モニターは62デシベルを示していた。

このあたりの環境基準は、日中で60デシベルだったはず。

暗くてよくわからない。

a_tou_狸、ためらう_IMG_7385

だが、イタチのような細身ではなく、ハクビシンのように鼻筋が白いわけではなく、
ネコの歩き方ではなかかった。

夏毛のタヌキがこんな感じであるらしい。
 
わからないが、タヌキということにしておこう。

大学病院のちょっとした木立のあるところの通用門から外をうかがって出て来たところ。
道を渡ったところには、看護学校と大学の体育館などがある。
そこにも茂みがある。
 
出てきたところで、ニンゲンがいることに気付いて足がとまる。
 
タヌキは危険を感じると、まず止まるのだそうだ。

だから自動車に轢かれてしまう。

そんなことを読んだことがある。

草むらにあをき光の瞬きぬたぬきと相見る窓のうちそと/佐藤南壬子『窓』

それにしても、東京二十三区内である。
世田谷あたりに出没するのは佐藤南壬子さんの歌にもあるとおりだが、出会うとは思わなかった。

カラスがこちらを見ている。
首を傾げているように見えるのは、おおかたこちらの様子をうかがって、なにか餌でもよこすのか、逃げるべきか。そんなところだろう。

風のなかに何を見ている啼きもせず首をかしげてカラスが一羽/久々湊盈子『鬼龍子』

それにしても、嘴の形がこうなっているのか……ということを、あらためて観察する。
大きな嘴だと、なんとなく幅も広いような印象があるが、口もとは広くても先のほうはかなり細くなっている。
このへんが鴨などとは大きく違うところ。
鋭い嘴の先で、引きちぎったり、つまんだり、器用なことをするのだろう。

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こちらの方も、いくらか首を傾げているが、

なにか興奮している。
怒っているようにも見える。

騒いでいるので、

なにしてんの?

と思って見上げてカメラを向けただけなのだが、
それが気に入らなくて怒っているのかもしれない。

騒ぐから目立つんだよ。

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飛び立ちし鴉が残しゆく余韻土塀傾く街にたゆとう/古賀泰子『見知らぬ街』

どっか行くかと思ったら、ずっとこちらを威嚇しつづける。
 
いつまでも付きあっているわけにもいかないから、こちらが立ち去ったわけだが……

きみが勝ったわけではないからね。

仕事場の近くにある食堂。
昼にはまだ少し時間があって、扉は開いているが「準備中」の札がかかっているところ。
 
勝手知ったように、ちょんちょんちょんとはいってゆく。
 
それでカメラを用意していたら、
出てきました出てきました。
 
こぼれたご飯粒を黙って拾ってきたのか。
あるいは、お店の人にもらったのか。
 
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炊飯器に付く飯粒を庭におき雀と同じ釜の飯食ふ/尾崎加代子『樫の木小書』

立秋前後から、すこし空気も替わりつつあるが、豪雨があって猛暑で、なかなかたいへんな夏だ。

人間はもちろん、動物も生きてゆくのがたいへん。
 
ちょっとでも涼しいところを見つけてしのぐというのが、彼らの方法ではあるが、夜も気温が下がらないとか、気温そのものが高すぎるときにはどうするのか。
 
熱中症というのもあるが、ちょっとした怪我とか虫刺されを搔いたりしたところから化膿したりしそう。

この日は、夜になってすこしましになった。

交番の駐車場でごろりん。

コンクリートも昼間の熱が抜けてきた。

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足元に転がる猫の口の中に蜩なのか まだ鳴いている/佐藤涼子『Midnight Sun』

蝉とる元気もないって?
 
とりあえず身体冷やして休むことだ。

水分補給。
 

東京の、私の部屋には東側に窓があって、初夏以降は明るくなるだけでなく暑さを感じて早く目がさめてしまう。そういうわけで、締切がせまってる仕事があるときには机に向かわざるを得ないが、散歩にゆくことが多い(最近はランニングはさぼっている)。
鳥獣、虫などとが、昼間とは違った顔をしていて面白いのだが、先日、目の前をよぎったのが、このかた。

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鼻筋が白かったので、たぶんこれはハクビシンだろう。

朝まだき雨戸を開けたる目の前を鼻すじ真白きハクビシン駆く/武山千鶴『ざあざあ川』
ハクビシンの家族棲むとう排水路ゆうがた犬はきっと嗅ぎゆく/なみの亜子『「ロフ」と言うとき』

町の中のも生息範囲をひろげている。
空き家などがあると、その天井などに入り込んでしまったり。

出くわすと驚くが、犬は嗅覚で何か感じているのだろう。

ハクビシンの話になぜかもりあがりきはじめて会いし河野裕子氏/村松建彦『ナナメヒコ2』

ああ、そういう話お好きだったな……と思う。

連日厳しい暑さが続いていて
(こういうときには、涼しい写真と涼しい話題がいいのですけれど……)カラス。
 
全身まっ黒(といって、光の具合によっては緑・青・紫の彩も見えるけれど)というのは、さぞ暑かろうと思う。
 
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彼らの体温調節は、犬に似ていて、口をあけてはぁはぁすることであるらしい。

猛暑には鴉の口も半開き、嘴閉ぢよ 凛々しくあれよ/佐藤南壬子『窓』

凛々しくあれと言われても、暑いもんはしょうがない。

まだまだ暑い日がつづきます。
みなさまご自愛ください。

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