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カテゴリー "真中朋久"

夕方、まだ明るいうちに地上に出てきてしまったセミの幼虫がいたので、保護(拉致?)してきて、ベランダの鉢植えに託す。
 
ひさしぶりに、羽化を観察する。

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幼虫の殻割れてなまぐさきまで若き緑の蝉の背が見ゆ/高安国世『新樹』

なまぐさき……といえば、そうかもしれないが、
新しい翅は、うつくしい緑色だ。

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きょうの鴨川。
シロツメクサの花にミツバチがいるので何枚か撮る。
 
その場では気づかなかったが、脚になんかつけている。

これはあまりきれいな色ではないが、花粉団子だろう。
花の蜜とあわせて、ミツバチが集める重要物資のひとつ。

花粉球足に携えミツバチはしばし浮きたるマメの花の上/早川志織『クルミの中』

シロツメクサも、マメ科の植物ではある。

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古い寺をめぐるとき、屋根にいる獅子や鬼、怪獣を見るのが好きだ。
迫力あるものもあれば、愛嬌があって楽しいものもある。
 
こういうキャラクター?が載った瓦を「留蓋瓦」というのだそうだ。

魔除け なのか。

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それにしても雨。

ぐっしょりというか、しっぽりというか。
濡れている。

ぐしよ濡れのライオンの顔ゆがみ立つ昨日も今日も雨降りやまぬ/武川忠一『翔影以後・Ⅰ』

この作品は、生身のライオンだが。

梅雨の雨で、何日か涼しいと思ったら、ちょっとした晴れ間で蒸し暑くなる。
 
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スズメたち(おおかた今年生まれた若いスズメ)も、木陰で涼んでいる。

まだまだ本格的な暑さではないけれど、慣れていないぶん身体に堪える。

暑さにて雀ら樹より落つといふ海彼(かいひ)思ひてみづから凌ぐ/千代國一『日曇』

これは30年ぐらい前の作品。
当時は、外国のこととして「このくらいの暑さはまだましだ」と思えたのだが、最近は他人事ではなくなってきた。

そこそこ夜遅くなってからの帰宅。
視野のすみを、黒い影が走るのはなんだ?
見ている間に、道を渡って反対側の側溝に入った。

が、そこから顔を出してこちらを窺う。

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ああ、おまえさんは鼬だな。

ネズミかとみしは大きなるイタチ葉蘭の蔭を走りすぎたり/中島栄一『青い城』

こちらが近づかないと判断したのか、側溝から飛び出してその先へゆく。
さあどうする。

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駈けて止まり、まわりを窺って、ふたたび道を渡って植え込みの中に入っていった。

何匹の鼬が棲みいるこの町に幾人(いくたり)の人眠れる今宵/畑谷隆子『シュレーディンガーの猫』

いろいろ、困った悪戯もするようだが、
見た目は可愛いやつである。

5月の第2日曜日は母の日であるらしい。

昨日の鴨川。
カルガモにも今年生まれた子どもたちがいて、ちょこちょこと泳ぎまわっている。
もう一羽、近くに大きいのがいるが、たぶんこれが母親だろう。

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土屋文明に「母の日に」という5首がある。

幼きが母ことほげばその母は老いたる母を尊むを見る/土屋文明『青南集』

これが一首め。
あとに続くのが、いろいろ苦労した土屋文明らしい。

生みし母もはぐくみし伯母も賢からず我が一生恋ふる愚かな二人
母に打たるる幼き我を抱へ逃げし祖母も賢きにはあらざりき
乳(ちち)足らぬ母に生れて祖母の作る糊に育ちき乏しおろかし
我が見たる四つの世の母世につれて少しづつましな生きざまするや

母や祖母が愚かだったのか。
男どもが、彼女たちの重荷になって、愚かにふるまわざるを得なかったということはないか。
あるいはまた社会が。

いろいろ考えさせられることだ。

女も男も

「少しづつましな生きざまするや」
 
どうだ?

近所の川にいるのは、だたいミシシッピアカミミガメ。
ミドリガメが大きくなったやつ。
飼えなくなって捨てられたりしたのが、どんどん繁殖している。
 
そして、春は繁殖期なのだろう。
大きいのが♀。小さくて前足の爪が長いのが♂。
♂のほうからさかんにアプローチしている。ときどき、♀の顔の前でぷるぷると前足をふるわせる。

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しかし……
どうも、気に入ってもらえないようで。

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ぐいっと押しのけられてしまった。
 
残念。
 
というよりも、なにか身につまされる。

どこへとも言ふ必要も人もなくこの池の端に亀を見てゐる/永田和宏『午後の庭』

ぶんぶんとんでいる。
保育園の表札というか木の板の大きな看板のまわりをハチがとんでいる。

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キムネクマバチだ。
このハチは木に穴をあけて巣をつくる。
この場所が巣にできるかどうか吟味しているのだろう。

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しばらく見ていたら、飛び去っていった。
おとなしいハチで、よほどのことがなければ人間を刺したり威嚇したりすることもないが
場所が場所なので、ハチの巣は困るだろう。

これは以前にも「八角堂」で紹介した作品。

軒の《たるき》に穴を穿ちたる熊蜂がをりをりにして帰りくる音/岡部文夫『寒雉集』

《》は傍点

連休前半は雨が降ったりして気温も低かった。
ようよう晴れて気温があがってくる。

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雨樋にすずめの頭うごくみえ水浴びすらし昨日のあめに/中野昭子『夏桜』

雀でなくても水浴びしたくなるような気分。

ここは大阪・土佐堀川。
潮が満ちてきて、護岸の段のとろろがちょうどよい深さになった。

きょうの鴨川。
中洲でカラスがかちゃかちゃやっている。

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あき缶。ビールか発泡酒の缶だ。
ひとしきり声をあげて、またひとしきり缶をつついたり、ころがしたりする。

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もちあげたり、水に浮かべたり、なかに入った水を出したり。
 
遊んでいるのか。
なかに隠れてる生き物を狙っているのか。

人棲まぬ庭に渋柿たわわなり道端に鴉は缶つつきをり/榎幸子『わがものならず』
ジョージアの空缶をつつく鴉見ゆ再(ま)た死角より光は差さむ/高島裕『嬬問ひ』

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