ブログ

カテゴリー "真中朋久"

土佐堀川。冬鳥が飛来してくると、また賑やかになるが、今のところはアオサギ、カルガモ、カワウといったところ。

そのカワウの潜水時の動作を順を追ってみる。

IMG_1101

まず、そもそも浮いていない。
カモやハクチョウは胴体が水面に出るが、カワウの場合には、そうならない。
水面に出ているのは、ほぼ首だけ。

IMG_1105

その首を、いったん大きく伸ばす。
胴体もいくらか水面に出して、勢いをつけ

IMG_1107

みずかきのある趾をそろえて水中に滑り込む。
 
水中で泳いでいる様子は、透明度の高い浅い川に潜っているときとか、水槽で観察することができるが、基本は趾で水をかいて進むところが、翼で水をかくペンギンなどとはちょっと違う。
カイツブリはカワウと同様に趾を使う。
 
 
 
そういうわけで、浮くことよりも潜ることに生活がかかっているカワウ。
羽毛のあいだに空気を保つよりは、ぴったりと肌に寄せて余分な浮力を持たないようにする必要がある。
濡れてしまうということもあるのだろう。

しばしば、翼をひろげてじっとしている。
あれは濡れてしまった羽を乾かしているのだろう。

草枯れし中洲につばさを拡げ立つ川鵜の黒し夕日の中に/田附昭二『造化』

先日、土佐堀川の蟹のことを書いた。
ある方が、それはクロベンケイガニだと教えてくださったのだが、調べてみると、
汽水域のカニの生態もなかなか面白い。
 
昔は、海の近くの水田で、畦に穴をあけることで嫌われていたらしい。
 

畦(あぜ)草に這い出でし蟹甲の上(え)に泥をつけたるままに死にいる/田中栄『岬』

死んでしまっているのが残念だが、このへんがたぶんクロベンケイガニ。
 
それはそうと、見ていると面白い。
鋏で木の枝か草の茎かをつかんで、がしがし齧っている。
草むらから出てきたほうは、ヨモギの葉をちぎって抱えている。

植物を中心とした雑食で、落葉とか木の実を好むらしい。

45650856_2208849966026405_8395575901537959936_n

45591731_2208842989360436_5487853531425669120_n

きょうは立冬。そして旧暦9月30日。「九月尽」になる。
 
とくだん、目的があるわけではないのだが、月の出ている夜は、月の写真を撮るようにしている。
満月前後はもちろんだが、
夕暮れの三日月。そして旧暦の月末である27日~の月も面白い。
ここ数日は雲の多い空なので、先月の写真。

43226077_2191256974452371_4480030882664546304_n (1)

明るいうちは見えない/明るくなると見えなくなってしまうが、月の暗い側が、ほのかに見える。

太陽によって地球が照らされた、その光=「地球光」によって照らされた月。
「地球照」とも言われるが、それは照らされた月という現象のことか。
 

冷え締まる無人の空を眺めおり月光・地球光(ちきゅうこう)さゆらぐあたり/田中濯『地球光』

明るいものを、なんでもかんでも「昼のように」というのは慣用句。
歌会で出てきたら、だいたい厳しいこと言われるものだ。

MVI_3162.MP4_000015248

これは山手線の某所。
架線が交替するところで、火花がとびやすい。

雨の降っているときなど、しばしば青い火花がとぶのが見えるが、この日はやや雲が多いながらも晴天の一日。夜に入って結露しやすくなったか。

雪散れる暗き空架線は交錯し集電器接觸の火花ゆらめく/黒住嘉輝「餘白」

 
黒住さんの初期作品。合同歌集『塔作品集Ⅲ』に出てくる。
集電器=パンタグラフ。

昔はもっと火花がとぶことが多かったらしい。
火花がとぶというのは、一瞬だが高温になる。架線もパンタグラフも傷むし、そのぶんエネルギー効率もわるくなる。

いかに火花が飛ばないようにするかというのが、永年の技術開発。
それでもときどき、火花はとぶ。

早朝の散歩。
猫に会えば猫の写真を撮っているので

「まなかさん猫好きでしょう」

と言われるが、じつはそんなことはない。
どちらかといえば犬派(毛の長い愛玩犬は対象外)だが、犬はもれなく飼い主がついてくるので、写真を撮ったりすることは遠慮しているだけのことである。
 
猫もいろいろ。
こんな眼ぢからの強いやつと出会うと嬉しくなる。

tou_neko_nemetsuke_1 tou_neko_nemetsuke_2
tou_neko_nemetsuke_3 tou_neko_nemetsuke_5

不機嫌な猫が重たき目をあけて耳を立てれば秋となるなり/久々湊盈子『風羅集』

土佐堀川の護岸。
台風のせいでなく、地震でもなく、あちこち割れ目がある。 
そこに出入りする蟹。

IMG_7919

台風の過ぎてひそけく蟹あそぶ浜に一つの穴も見えなく/池本一郎『萱鳴り』

 
潮位が高いとき、このあいだの台風で高潮のときは水中でじっとしていたのか。
ふだん、何食ってんのか。
 
かにかくに(あれこれと)、思いはつきぬ。

IMG_7925

けっこうちょこまか出歩いているから、
防潮堤越えたりすることもあるのかどうか。

たぶん薬局の換気口?で巣をいとなんでいた雀の親子。
あれからすこし後のこと。

IMG_8832

巣立って間もなく、まだ親に餌をもらっている。

瑞枝さす庭木のこぬれ霧はれてあなうれしもよ雀の巣立ち/橋田東声『地懐』

近所の川に、なにやら、浮き草の葉がひしめいている。
菱に似ていると思って写真を撮ったら、「それ、たぶん菱で間違いないよ」とのことなので、たぶんこれが菱。
似ているという意味での「……めく」ではなく、犇めいている。

a_tou_菱、ひしめく_IMG_7163

水の面に菱の葉間なく浮びたる池ありひろびろと山の西日に/松山慎一『桂若葉』

以前、近所の八百屋で菱の実が出ていたので、話の種に買ってみようかと思ったのだが、ちょっと値段が高くて断念した。

両岸がコンクリートで固められていて、水辺に降りることができない。
水辺に降りることができるなら採ってみようかと思ったのだが。

それにしても、こんな街川に、と思うが、けっこう澱んだ、あまりきれいではない水でも育つものなのか。

浮き立ちて菱の青きは大いなる湖汚れたる果てのにごり江/高安国世『新樹』

近所の薬局のかどをまがる。
なにやらぴぃぴぃ声がすると思って見上げると、ちょうど親雀が通気口なのか、ケーブルの入り口になっているのか、その隙間に入ってゆくところ。

IMG_7307

春にも、ここで子育てをしているのは見た。
これは何度目の子育てなのだろう。

IMG_7312

窓そとの軒のいづこか仔雀の巣に声しつつ雨の朝明け/宮柊二『獨石馬』

子どもの頃、虫取りに熱中することはなかた。
 
今になって、図鑑をぱらぱらめくったり、インターネットの図鑑サイトなどあれこれ眺めたりして、そうか、これは、これだったか などとやっている。

a_tou_蝉、背を見せて鳴く_IMG_7285
 
これはミンミンゼミ。
 
背中の色合いは個体差とか、光の具合とかあるが、ほのかに緑色を帯びて黒と白の模様がはいっている。

関西に多いクマゼミは、これに比べればまっ黒だ。
 

透(す)き羽(ばね)とみどりのからだもつ蝉よ鳴けば水玉うまるるごとし/栗木京子『ランプの精』

 
「みどりのからだ」というのは、亜熱帯のほうへゆくと、美しい緑色の蝉もいるようだが、さてどうだろう。
ミンミンゼミの声が「水玉」というと、かなりどばどば、じゃぶじゃぶという感じがしないこともない。
 
IMG_6861

早朝、セミの声しか聞こえないところ。
工事現場の騒音モニターは62デシベルを示していた。

このあたりの環境基準は、日中で60デシベルだったはず。

ページトップへ