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カテゴリー "澤村斉美"

3月14日(水)の毎日新聞夕刊に梶原さい子さんが登場しています。
タイトルは「海と真実 歌い続ける」。
「それぞれの3.11 東日本大震災7年」と題する連載の第5回(最終回)です。
連載第1回(3月5日)は、昨年の全国大会のゲスト、作家の玄侑宗久さんでした。
ぜひ、お読みください。

梶原さんの記事から引用
「『とても書けないだろう』と思いながらも、懐中電灯の下でペンを持つと、歌が一気にあふれ出した」
「三陸の海から距離を置いて暮らしていても、不思議と水辺にひかれます」

写真は本文とは関係ありませんが、京都御苑の桜のつぼみです。この数日の陽気でふっくらと。産毛がきれいです。
つぼみ

約2年半、お酒を飲まないでいたのですが、今年のお正月に解禁しました。2年半ぶりに口にしたビール! おいしいとき、人は無言になるものだと思い知りました。グラス片手に5秒ほどかみしめました。

そして2月、おいしい日本酒がいただけると聞き、酒蔵見学へ。奈良市の春鹿酒蔵です。「春日野」の「神鹿」にちなんで「春鹿」なのだそうです。晴天に、新酒を知らせる杉玉も青々と。
酒蔵1
発酵中の麹米です。1万リットルの仕込みタンクを上から見学するようになっています。画像では分かりにくいのですが、麹米がふつふつと呼吸しています。ふわ~んといい香りがし、早くも気持ちが高まる見学者たち。ちなみに、このタンクの中は酸素ゼロ。落ちると死ぬそうです。
酒蔵2
工場の至るところに、スローガンが掲示されていました。
酒蔵3
春鹿の基本理念
米を磨く 
水を磨く
技を磨く
心を磨く

なるほど。第4句(??)でいいこと言うわけですね。でも私は「米を磨く」ってところが好きかな。いかにもお酒がおいしくなりそうな感じがします。

たとえば、

作歌の基本理念
語を磨く
音を磨く
順を磨く
人を磨く

とか。

作歌の基本理念
初句を磨く
二、三句流す
四句で破れ
結句を待つ

とか。これ、私はけっこうあるかも。
がんばろう。甘酒であったまって、歌を作ろう。

子ども(1歳11か月)の隣に座ると、私の上腕の辺りをぽんぽんとたたいてくることがあります。あるいは、私が出かけるときに玄関で、ぽんぽんぽんと肩の辺りをたたいてくることも。

「よっ元気か」
「まあまあ」
「ごくろうさん」
「がんばりたまえ」

などと、こちらは勝手にアテレコするのですが、子どもの意図する本当のところはナゾです。このごろ話す単語が増え始めた子です。肩ぽんぽんは、言葉にはよらないけれど、何らかの表現に違いなく、彼のなかでいまどんな変化が起こっているのかと、不思議でなりません。

そんな気持ちで最近読んでいるのが『パパは脳研究者』という本です。4歳の娘を持つ脳研究者の池谷裕二氏(海馬についての著書などがあります)が、娘の月齢ごとに子育てを記録しながら、娘の変化を脳科学の視点で分析するエッセイです。
脳研究者
面白いです! 例えば「ベイズ推定」。素人にとってはなんだそりゃ、な専門用語ですが、子どもを介して見れば、あるあるそれ、と納得。かいつまんでいいますと…

1歳2か月の娘がお腹の上に馬乗りになり、暴れる。お父さんは痛くて足をバタバタさせた。娘は振り返ってそれを見て面白いと思ったのか、2回目も足を振り返って見て、キャキャキャと喜んだ。3回目には、お父さんが足をバタバタさせるよりも先に振り返って、足の方を見ている。

こんなふうに、何かを繰り返して自分のなかで確信を深めていくプロセスを「ベイズ推定」というそうです。大人でも、だいたい2、3回繰り返せば因果関係を推定するものですが、「1歳の脳でも似たような推論が可能なのか!」と作者は驚くわけです。

作者はさらに踏み込みます。AI(人工知能)が隆盛していますが、現在のAIとヒトとの間には決定的な違いがある、と。それは学習に必要な情報量だそうです。例えば、世界チャンピオンを負かした囲碁ソフトは1000万回近い対局を重ねて人類レベルに到達しているけれど、ヒトはプロ棋士でも一生に経験できるのはせいぜい1万対局。少ない経験で上達するのがヒトなのだ、と。経験データに対する強い「信念」がヒトの上達を生んでいるのだ、と。数回の経験から法則を推定する「ベイズ推定」もそこに関わっている、というわけです。

「ベイズ推定は私たちの心の成り立ちそのもので、複雑な経験則の綾から、独自の世界観を紡ぎ出し、自我や個性を確立させていく礎です」

という一文が印象的でした。
缶のふたを何度も落として、クワンクワン…と鳴るのをキャッキャと笑って見ていたわが子。そうか、この子にもヒトの礎が…そんな思いでつくづくと子を見直しました。

よい天気でした。子どもと出かけた約2時間の散歩コースを紹介します。
出かけてまもなく、「ん!」と息子が指さす方に…

20170924だるま

達磨大師。近所のマンションの入り口に設置されているのですが、
マンション名と達磨大師に関係があるのかないのかナゾです。保育園の行き帰りにもここを通り、大師に向かって「メ!」と声をかけるのが息子のいつものあいさつ。ギョロ目に心ひかれているんでしょうね。

しばらく歩き、よい香りのする方へ。

20170924ギンモクセイ

同志社大学構内にて。花が少し黄みがかっていますが、ギンモクセイと思われる木の花が満開。もうそんな季節か…と秋のくる早さに打ちのめされるのは毎年のこと。近くにキンモクセイもありましたが、そちらはまだ花がまばらでした。

校舎入り口の自動ドアに興味を示し、ひっぺがしてもひっぺがしても自動ドアに突進する息子。入れないんだよ、となんとかなだめて…

20170924柿

「柿だよ。柿」
柿で気を引くことに成功。立派な柿です。
寄っていくと雀が数羽、木からわっと飛びたちました。
このように丸々と実が残っているのは数個。
鳥たちが食べた後の残りがそこここに、ぷらんぷらんと揺れていました。

大学構内を出て北へ。地下鉄烏丸線の鞍馬口駅より西へ行った、住宅街にあるのが、

20170924重山1

「新村出記念財団 重山文庫」。「広辞苑」の編纂者、新村出の旧宅です。
見学は月曜と金曜のみできるとのこと。ずっと気になっていたのですが、
平日の日中に来ることはなかなかむずかしく、とりあえず場所の確認のみ。驚いたのがこれです。

20170924重山2

木戸孝允の家!? なんでも、木戸孝允の京都の別宅だったものを新村博士が授かり、移築したものだそうです。木戸孝允が亡くなったのもこの家だったといいます。

この辺りから子は「ブッブ、ブッブ」(車が見たい)と言い出し、きげんが悪くなってきたので大通りへ。スーパーへ向かいます。買い物をして帰路に。

20170924夕暮れ

ちょうどよい時間となりました。西の空に夕焼け雲を見て帰宅です。

将棋の藤井聡太四段が敗れました。が、デビューから29連勝ですから、やっぱりすごいです。でも、悔しいだろうなあ。

先週息子の保育園に行くと、七夕の短冊が飾ってありました。1歳児のクラスで

「最年少になる!(なんでもいいから)」

というのがあり、噴き出してしまいました。なんでもいいから「最年少で○○達成」とか「優勝」とかになるってことですね。史上最年少でプロ棋士になった藤井四段の影響!?

「おかあさんがかぜをひきませんように」

という短冊もあり。分かる。私も切に願います。お母さん(私)が風邪をひきませんように。

息子のは平凡に「元気にたくさん遊べますように」。

朝、時間がなかったんです…。あわてて書いたらこうなりました。すでにたくさん遊んでいるので、願いはもう半分かなったようなものです。

20170702弁当1

園では月に1回お弁当の日があり、これは6月に作ったお弁当です。1歳児向けにとにかく手づかみできるメニュー優先です。にんじんとあげのまぜずしおにぎり、卵焼き、ポテトサラダ、かぼちゃといんげんのチーズ炒め、ミートボール。息子はなかなか野菜を食べません。いろんな方法で、隙あらば野菜を入れているのですが、しだいに、細かい野菜も上手に避けるようになってきました。知恵くらべのようです。このお弁当は、ポテトサラダと、かぼちゃのおかずが3分の1ずつ残って帰ってきました。4月、5月と完食で、連勝気分だったのですが。次回に期待。

20170702雨
写真は本題とはまったく関係ないのですが、日曜日午後2時台の豪雨。無数の太い線がまっすぐ、走ってきました。

某YA○OO!の防災情報というのを登録しており、豪雨が近付くと携帯電話が震えて知らせてくれます。10分ごとの予測雨量が表示され、それによると14時82ミリ、以降、35ミリ、4ミリ、3ミリ、21ミリ、4ミリ。
雨が来る前に、洗濯物をとりこみ、窓を閉め、待機。で、雨を見物していました。ほぼ間違いなく当たります。なんとなく、雨が来るというのはにおいで分かりますが、時間まではなかなか。便利になったものです。

ええと、本題です。バックナンバー購入の受け付けを担当しております。いつもご購入ありがとうございます。

7月半ばに7月号が発行されますが、これは毎年人気の号で、売り切れ必至です。
塔短歌会賞・塔短歌会新人賞の発表号だからです。
ご興味のある方は、発行されしだいお早めにお申し込みください。

なお、ほかの号も絶賛販売中です。昨年、今年の発行分では、2016年7月号と2017年4月号が在庫なしです。2017年3月号、5月号があと1冊ずつ。ほかはわずかずつですが、あります。

古い号については、在庫がないことがほとんどなのですが、一応調べてみますのでお問い合わせください。

基本的に1冊1000円(送料込み。振込用紙での後払い)です。ご注文、お問い合わせともこちらからお願いいたします。
http://toutankakai.com/contact/

201703〆切本

なぜこの本を買ってしまったのか。

締め切りに向かってがんばる、踏ん切りをつけてやるべきことに向かうための、勇気と希望と活力。

そのきっかけとなるほんの少しのヒントをこの本に求めたはずでした。
踏ん切りがつかないのですが、どうしてくれよう。おもしろすぎて恨みます。

とはいえ、村上春樹の「植字工悲話」という文章が、弱い心にじわじわと効いてきました。

締め切りに悶絶する作家たちの文章が詰まった一冊。
締め切りに強い人は、たぶん読みませんね。

 

201703京都御苑桜

3月号の特集「平井弘インタビュー 恥ずかしさの文体」は、昨年10月に岐阜市へ行き、平井弘さんにお話をうかがってきました。約4時間にわたり、たっぷりとお話しくださいました。

平井さんが少年時代を過ごされた地域と私の実家はわりと近く、以前、お話ししたときに、場所の記憶に共通のものがあることに驚きました。40年ほど時間は隔たっているものの、「平井さんもあの岩(前一色山という小さな山の上にある巨大な岩で、地元の子どもたちの遊び場になっていた))で遊んだの!?」というようなことが出てきます。平井さんの子ども時代を追体験しながら自分の子ども時代がよみがえってくるような、不思議な感覚になります。

4月号掲載の後編では、文体の変化に迫っていきます。お楽しみに!

写真は先週、京都御苑にて。
桜だと思うのですが、どんな種類なのか。つぼみはふっくらと丸く、花は純白、八重咲きです。インターネットで調べると「白妙」というのが近い気がします。

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。今年も面白い「塔」12冊が無事に出ますように。

写真 1

さて、京都は穏やかな天気の一日となりました。写真は京都市上京区、京都御苑の西にある護王神社にて。毎年、干支にちなんだ動物を描いた巨大な絵馬が登場します。酉の絵馬の前には……

写真 2

狛犬ならぬ「狛いのしし」。奈良時代、祭神である和気清麻呂が宇佐へ向かったときに300頭のイノシシが守護したことにちなむとのこと。天に向かって吠えており、なかなかの勇姿です。境内には、3頭の本物のイノシシが来ていました。芸をするのだそうです。どんな芸?!と興味を引かれましたが、時間がなく素通り。檻のなかで鼻息荒く動き回っているのを見ると気の毒な気も。再来年の亥年は境内がさらに盛り上がるのかもしれません。

足腰の守護神でもある清麻呂公。昨年、私が出産を控えていたころに、父が腰を痛めました。散歩のついでがあると立ち寄り、父と私二人分の腰の健康をお願いしていました。

本の処分、で思い出しましたが、京都・百万遍の知恩寺では毎年10月末ごろに「古本供養」が行われます。「秋の古本まつり」の初日に行われる行事です。役目を終えた本を燃やすのではなく、出品することで本が供養されるという考えらしいです。たしかに、やむなく手放した本を誰かが手に取ってくれたと思うと、なんとなくほっとしますね。

10月4日は古書の日、10月は古書月間。ということで、私も自宅に眠る古本たちと向き合ってみたいと思います。

さて、古書つながりで、今日は京都・岡崎の山﨑書店へ。平安神宮の大鳥居の近くにある古書店で、美術書を専門に扱っています。

静かな住宅街にニョキっと現れる「本」の文字。
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「本」の字は板で作られているようです。存在感あります。
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店内で開催中のアート展を見にきたのですが、本棚に詰まった、そして台に広げられた古書がとにかく、すごいのです。和本の数々から独特のにおいが。人間より本の存在感の方が圧倒的です。うす暗い地下室もあり、そこには出番を待つ古書たちが静かに生息していました。展示室の一つになっていたので入りましたが、ふだんは入れないのかもしれません。日本美術、東洋美術に関するものが多いように思いました。たまに詩の本や、「折々のうた」も交ざっていました。

10月とは思えない蒸し暑さのなか、窓辺に釣り下げられた鉄の風鈴が、ちりん、と鳴ります。異界を見ました。

20161002塔ブログ3

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