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カテゴリー "永田紅"

先日、シンガポールと京都の高校生を招いて、「サイエンスフェスティバル」というイベントが大学で開かれ、ラボからブースを出すので私もお手伝いに行きました。

私たちのラボでは、細胞膜に浮かぶ膜タンパク質を扱っているので、まず「細胞膜」をイメージしてもらうために、モデルとしてしゃぼん玉を見せよう、ということになりました。
(膜を構成する両親媒性分子の疎水性、親水性部分の配置は、しゃぼん玉と細胞膜とでは逆になりますが、とりあえず「薄い膜」のイメージということで。)

しゃぼん玉を作るだけでは面白くないので、液体窒素(-196℃)で凍らせることにしました。
液体窒素は、バナナを放り込んで凍らせたら釘を打てる、というあれです(やったことはないけど)。
ラボでは、細胞やタンパク質サンプルを凍らせるのに使っています。

さて、フライパンに液体窒素をどぼどぼと流し入れ、OHPシートで囲いを作ってしゃぼん玉を吹き込むと…

IMG_2828しゃぼん玉

こうなりました!
フローズンしゃぼん玉。
(あ、もうすぐ「Frozen 2(アナと雪の女王2)」の公開ですね)

しゃぼん玉の膜が本当に凍っていまして、右上の大きなやつは、割れて上半分がないのですが、下の部分はちゃんと形を保っているのです。
すごい。
生しゃぼん玉(?)では、こんな姿を見ることはできません。
指で触ってみても、その部分だけが融けて穴が開くだけで、球形が保たれていました。

高校生たちは、まるでかき揚げを揚げるように(ジャアジャアと音がします)液体窒素の中から網じゃくしでフローズンしゃぼん玉を引き上げながら、楽しんでくれたようです。

というわけで、短歌とはまったく関係のない話でしたが、ぜひ凍ったしゃぼん玉の写真を見ていただきたくて。

「液体窒素で凍らせたしゃぼん玉」の歌が見つからなかったので、自作で恐縮ですが。

夕暮れて淡き輪郭 膜という概念の中に人は生まれき
                永田 紅『日輪』

PS. 昨日の投稿に写真を追加しました。

IMG_2848看板

11月9日(土)、「第8回 ~家族を歌う~河野裕子短歌賞」の表彰式が京都女子大学で行われました。
全国、そして海外から、1万5966首の応募があったとのことです。

「塔」からも、杉山太郎さん、海野久美さん、橋本恵美さんが入賞されました。
おめでとうございます!

<家族の歌・愛の歌>部門
【河野裕子賞】
暑さなど覚えていない八月のようやく君に会えた日のこと
                     杉山 太郎
【京都女子学園長賞】
夕暮にたしかに母は言いかけた勿忘草の群生する、あの
                     海野 久美
<自由題>部門
【京都市長賞】
河馬も来ず駱駝も来ない歯科医院ぱかっぱかっと人は口あく
                     橋本 恵美 

皆さんにお会いできてうれしかったです。

<自由題>部門
【河野裕子賞】
バス停は私のことを考えてわたしのことを褒めてやる場所
                     岩﨑 雄大 

「私」と「わたし」の使い分けが面白いですね。

IMG_2868杉山太郎さん
杉山太郎さん(左)と、岩﨑雄大さん。

表彰式には、<青春の歌>で入賞した、フランスの高校からの交換留学生も出席してくれて(流暢な日本語!)、こんな形で短歌に出会うのも、とてもいいなあと思いました。
ぜひ、短歌を頭のどこかに住まわせ続けてほしいです。

選者は、漫画家、声楽家の池田理代子さん、俵万智さん、永田和宏さん、
<青春の歌>部門が、東直子さん、島田幸典さんです。

IMG_2953池田理代子さん○
池田理代子さんによる講評

池田さんにお会いできるので、当日の朝、私はしっかり「ベルばら」パックをしてゆきました!

IMG_3037ベルばらパック○
<もう離れない、離さない。密着マスク。オスカル深層白透明。ホワイトローズの香り>

IMG_2957東直子さん○
東直子さんによる講評

IMG_2958島田幸典さん○
島田幸典さんによる講評

そして、特別プログラム「河野裕子の子育ての歌を語る」として、永田和宏×俵万智 両氏による対談がありました。

河野裕子の作品のほかに、五島美代子から光森裕樹までの子育ての歌を挙げながら、テンポよく、とても面白い対談でした。

IMG_2966永田和宏・俵万智○

俵さんの、
「子育ての歌は<刺し身>で出せる」
という言い方がインパクトがあって、なるほど!と納得。
子育ての現場のイキのいい感じは、そのまま切り取って出しても、意外と食べられる、と。
子どもが言った言葉をそのまま歌にしても、けっこう歌になる。
一方、「恋の歌」は刺し身では出せなくて、盛り付けや出し方を考えなければいけない、と。
「サラダ記念日」も、本当は「7月6日」ではなくて、料理も「カレー味の唐揚げ」だったんですね!
(ちなみに、孫可愛いの「孫の歌」も、刺し身では出せないという話に)

IMG_2974永田淳○
永田淳さんあいさつ

来年は、河野裕子没後十年になります。
母が亡くなって時間が経っても、こんなふうに多くの方たちが河野裕子に関わってくださることを、本当に嬉しく有り難く思います。
応募してくださった皆さま、選者の皆さま、主催の産経新聞社様、共催の京都女子大学様、ありがとうございました。

080824 087河野裕子1MB
2008年8月24日、京都御苑で私が撮った母の写真です。

こんにちは、ブログデビューの永田紅です。
「塔」のブログにかぎらず、個人のブログもツイッターもFacebookもInstagramもしていないので、今回がはじめての書き込みです。

何を書けばいいのかな。と思っていたところ、猫の夢を見ました。
一階に二匹のキジ猫、二階に大きなメインクーンの茶トラが四匹。
幸せな夢でした。

わが家には、「猫の灯を絶やすな」という家訓があるのですが(ウソ)、2014年の暮れに黒白猫のローリーがいなくなって以来、すっかり猫が干上がっています。猫日照り。
(この「猫日照り」という言葉、「塔」の全国大会で沼尻つた子さんに言ったところ、ずいぶん気に入ってくださいました。)
かつて実家の庭は、近所のさまざまな猫がやってきては通り過ぎる、猫道の主要なジャンクションだったようなのですが、何かの流れが変わったのか、ここ数年、まったく猫が庭を横切らなくなっていました。

人生における猫総量は一定なのか。前半生に猫贅沢をしすぎたからなあ…。
などと思っていたところ、猫の夢を見た日の朝、実家の縁側に、久々の猫が!
IMG_2825猫コスモス

新顔です。よく太っているので、飼い猫でしょう。近づいて逃げられると困るので、遠くからズームで撮影。
縁側に猫がいる風景はすばらしい。天気もよくて、猫日和。
ローリー2012.7.22IMG_3068

これは、2012年の夏、黒白猫のローリー。首輪をつけたら、別の首輪をつけて帰ってきた奴です。

16.02.18トム

こちらは、以前よく来てくれていた別の猫、トムII。同じ場所。
猫はみんな縁側が好きです。

猫と言えば、池本さん。

好きなのかあんなところが自転車のサドルにいつも乗っている猫
                     池本一郎 『樟葉』

ああ、猫が飼いたい。

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