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カテゴリー "梶原さい子"

 本日、仙台歌会でした。新しくご参加の方や、かなりの遠方からバイク7時間! かけていらした方も。いい歌会でした。 歌会 → 二次会 と語り合い、10時過ぎに帰宅。 もろもろ済ませ、お茶を飲んでおります。

 お茶はなんでも好きですが、ほうじ茶が特に好きです。ぐっと寒くなってきたので、なおさら、お日様の匂いがする感じがして。

 今は、三重県度会町の有機ほうじ茶を飲んでいます。味が優しくて深くて大好きです。

 お茶の力の大きさを、日々感じています。

まこと些細なことなりしかど茶を飲ませ別れ来しことわれを救える            永田和宏『風位』

 土曜日。福島歌会で吟行を行いました。場所は、宮城県の女川町。逢坂みずきさんの故郷です(今もお住まい)。ここは東日本大震災で津波の被害が大きかったところです。

 逢坂さんがその時の様子を含めて案内してくださいました。 (詳しくはのちほど塔誌面などに載るかと思います)

それで……ウニをご馳走になりました!

この迫力!

 

甘いこと、甘いこと。

 

たくさんしゃべって聞いて食べて。豊かな吟行でした。

 

 

 

 

 本日、今年初の仙台歌会でした。今日は、震災の短歌のことで、NHK仙台さんの取材がありました。

 逆に、カメラを撮させていただいたりして。

 歌会の時間(4時間!)ずっといらっしゃいました。取材というのはたいへんですね……。
 短歌、いいですね、と言ってくださったので、やりませんか? とお誘いしたりして。

 2月17日金曜の19時半~の「東北ココから」(宮城県・東北地方向け)という番組で映る予定です。

 

 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 お正月ですが、実家が神社ですので、もう、手伝いで忙しかったです。ほんとうにありがたいことですが。

 それで、七日にようやくおみくじを引きました。

 ぱんぱかぱーん。〈大吉〉でした!
 それで、おみくじには、和歌が書かれていまして。

  春風の吹けばおのずと山かげの梅も桜も花はさくなり
         ~春風が吹いたから自然に山の陰の梅も桜も咲くよ~ 

といううれしいメッセージをいただきました。 「歌」として受け取るメッセージもありますね~

 佳い年でありますよう。 どうぞ、みなさま、幸せな一年に。

 宮城県の岩出山は、伊達政宗がある時期、お城を構え本拠地としたところです。そこの学問所だった「有備館」で、企画展をやっています。

  

 岩出山の伊達家は四男が継ぐのですが、その孫とひ孫(三代目と四代目)は、冷泉家のお姫様を夫人として迎えました。そのお輿入れによって、京都との結びつきができて、いろんな文化の交流があった、ということでした。
 冷泉家のお姫様! 和歌の家「冷泉家」から届けられた品物としては、古今集とか、新古今とか展示してありましたねー。
反対に、こちらには、「白鳥」が欲しいというリクエストがあったみたいです。そして、上皇に献上したみたいです。…白鳥? 説明には、「どうも煮物のようだ」とあって、白鳥の煮物?? …何なんでしょうね…。
 それにしても公家のお姫様方、岩出山はすごくいいところなのですけれど、京都からは相当遠かったでしょうから。どうだったかなあ。 いつからか、ずっと、この二人のお嬢さんが気になっていたんです。岩出山でどんな歌を詠みましたかねえ。 
 こちらでの暮らし、楽しんでくださっていたらよかったなあと思ったことでした。

 

福島市の文知摺観音(もちずりかんのん)に行ってきました。前に淳さんも行かれましたよね?

みちのくのしのぶもぢずり
誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに  河原左大臣

で有名な歌枕です。
これが文知摺石。

どーんと大きくて、私の背丈より高いです。確かに乱れた模様。河原左大臣は、こちらの長者の娘と恋に落ちるのですが、都に帰ってしまいます。で、この石に、愛しい河原左大臣の顔が浮かんだんですね。

ここにはほかにも不思議な石があってですね。

これは人肌石。あったかいんです。ほんとに。不思議ー。

水芭蕉も咲いてました。

春ですねー。

ひょんなことから短歌の豆本が手元にやってきました。

小さい! 豆ですもんね。
ですが、作りはしっかりしています。

小さい本で読む短歌はまた何かいとおしくて。
 
  何も何も小さきものはみなうつくし。『枕草子』 
  まさに。

秋がどんどん深まっています。雁が、毎朝毎夕、けっこうな鳴き声をたてつつ飛んでいきます。

隊列のかたちが変幻自在で、毎日見ていてもわくわくします。

これから春まで、おいしい落ち穂をたくさん食べながら、日本を楽しんでほしいです。

天に近きレストランなればぽきぽきとわが折りて食べるは雁の足ならめ
葛原妙子『朱霊』

このくにの空を飛ぶとき悲しめよ南へむかふ雨夜(あまよ)かりがね
斎藤茂吉『小園』

今日は、仙台歌会でした。私自身は1年ぶりの、実際にお会いしての歌会でした。

7人の参加。やっぱり、実際にお会いして、顔やしぐさを見ながら、または、声のニュアンスなどを感じ取りながらの歌会は、いいですね~。
そのあとに飲みに行けないのは残念ですが…。

今日の題詠のお題は「お菓子」。ケーキとか、チョコレートとか、クッキーとか、その他、ちょっとマニアックなものなど、いろいろ出てきて楽しかったです。

それにしても、何も気にせず、歌会をして、飲みに行って、おいしいもの食べて、しゃべって笑って(時に泣いたりして)、という日々は、貴重だったんだなあと、(そして、いつになったら、すっかりそういう日々に戻るのでしょうか…)思ったことでした。

 今からが夏の本番なのでしょうが、山の方に行けば、もうとんぼがたくさん飛んでいます。

 小さいころ、とんぼの目に向かって指をぐるぐる回して、目が回るようにして、そうしてつかまえたときもありましたけど、あの方法…有効だったんでしょうか?
 遊びの中で、いろんなことを教わりました。確かな方法も、そうでないものも。
 とんぼ…もうしばし、とんぼの季節になる前に、蝉の季節を味わいたいと思います。

  殺してもしづかに堪ふる石たちの中へ中へと赤蜻蛉(あかあきつ) ゆけ
                         水原紫苑『びあんか』

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