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カテゴリー "岡部史"

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今年の「塔」の全国大会は福島県・郡山市にて開かれました。
その大要は、11月号で報告されますが、誌面では
たぶん触れられない、懇親会で供された福島の美味について、
ここでその一端をお知らせしたいと思います。
まずはオードブル後に登場した郡山産「鯉」の塩麹マリネの炙り焼き。
爽やかな舌当たりで、「え、これが鯉?」と、少々びっくり。
料理法もとても凝っていますね。

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デザートは、ココナッツのブラマンジェ。
こちらも素晴らしく美味でした。添えられているのは桃です。

福島の皆様、大会運営に携わって下さった皆様、お世話になりました。
ひと時の涼風に心洗われ、食欲も満たされた二日間でした。

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現在、西新宿に立つ東京都庁舎は、1990年の完成。
設計者は著名な建築家の丹下健三氏。特にこの方に恨みが
あるわけではないのだが・・・。
2008年に「塔」の大会が新宿で行われた時、会場の
ハイアットリージェンシーから、宿泊先のワシントンホテルまで、
歩いた記憶があるのだが。
夜遅かったこともあって、この都庁の建物が、巨大な角を持つ、
鬼のように見えて、ものすごく怖かった・・・。
昼間見ると、まあ、普通の現代建築、と見えるのだけれど。
この庁舎で思い出すのは、長く君臨されていたあの方。
この建物のイメージが、ダブる・・・。

  曇天に石原慎太郎座る混凝土(コンクリート)を着て座るかも
                       吉川宏志『夜光』

横浜媽祖

「塔」大会で恒例となっている歌合せ、今年は例年と異なり、
三人一組で応募し、予選を勝ち抜いた八組で行われました。
横浜歌会から応募した三人(宮地、数又、永久保)による
「横浜たそがれ」チームが激戦を戦い抜き、見事優勝!
う~ん、お酒を飲んで友好を深めているだけではなかった、
ということが、証明されたようです。

写真は、横浜中華街にある、媽祖廟。海の交通の守り神で女神さま。

  なぜここに青いすべり台があるのだろう こんなさびしい雪の野原に
                  宮地しもん『f字孔』
  子を産みし夜に聞きたる霜月の風の記憶を子も持つという
                  数又みはる『柘榴の木のある家』
陽をかえすスレート屋根に寄り合いて螺髪のごとき鳩の群れあり
                  永久保英敏(「塔」2017年4月号)

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通学していた高校(東京都大田区)の近くには、
かの池上本門寺がありまして、同級生たちの間では、
定番のデートコースだったとか。ちなみに私は在校時は、
一度も訪れたことがありませんでした(泣)。

先日、卒業後、ン十年にして、初めて行ってきました。
境内は広く、緑が美しく、そして、ありました、ありました。
力道山のお墓! 私は最盛期の彼の活躍をほとんど
知らず(格闘技に興味がなくて・・・)。
でも、当時のことを読むと、まさに「昭和」を生きた人だったんだな、
としみじみとした思いに駆られます。

  背を向けて画面の奥に去りゆきし帰らぬ者をヒーローと呼ぶ
                山下洋『オリオンの横顔』

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金沢の暗がり坂を下りて、浅野川に出たところで、
ばったり出会ったのです、大きな芋虫に!
長さは七、八センチほどもあり、あまりに美しく、
つい立ち止まって、カメラに収めました。
アゲハの幼虫でしょうか。どんな蝶に変身するのでしょう。
美しい芋虫が、美しい蝶になるとは限らないらしいですが・・。

 うちがはにこもるいのちの水の色の青条揚羽(あをすぢあげは)
 みづにひららく          尾崎まゆみ『明媚な闇』

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今日は和菓子の日、なんだそうである。
先・先回の川越の続編みたいになってしまうけれど、川越は
お菓子の街としても知られていて、私がここに出かけたのは、
(実は多摩地区に住んでいる私にとって、川越はかなり遠い町)
お菓子について調べるため、でした。いろいろ購入してもきました。
が、圧倒的にサツマイモ素材のものが多いんです。
かつて、畑作地帯だったことの反映でしょう。

 子らがためスヰトポテト買ひ持ちてしばし銀座を歩きつつ居り
                   斎藤茂吉『寒雲』

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見た途端、うなされそうなこのド迫力の物体は、南日本からインドネシアに分布す
る毒をもつ海蛇。そして沖縄の伝統的な高級食材でもある。元は茶色の濃淡の縞が
ある。燻製によって、ご覧のような黒檀状の皮膚に。滋養に富み、コレステロール
降下作用、血栓防止作用なども期待され、強壮、疲労回復効果もあるのだとか。
(いえいえ、私など、とてもまだ、味わったことはありませぬ)。池澤夏樹氏が
『神々の食』のなかで、その味を紹介されています。

おもな産地は久高島。ノロと呼ばれる女性神官が支配していた島で、イラブー
の捕獲権もノロが占めていたらしい。住人にもほぼ女性で、男性は、
老齢者と遠洋での荒仕事に耐えられない、病弱な青年だけだったのだとか。
ひとつの食材が語る、島の複雑な歴史・・・。

  久高なる 島の青年(ヲグナ)の言ひしこと さびしき時は、思ほえにけり
                       釈 迢空 『海やまのあひだ』

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日本で一番印象の薄い県として常時一、二位を争うのが栃木、群馬、
らしい。首都圏に住んでいると、実は埼玉の方が存在感が希薄かも。
でも、もちろん、面白いところはたくさんあって、例えば川越。
古くは、鎌倉と上州を結ぶ、交通の要地。古い町並みが今に残る。
写真はその一部です。有名なのは、町の中心部にある、
「時の鐘」と呼ばれる建物なのですが・・・。

 川越の街のゆくてに時の鐘黒くそばだつをあやしまなくに
                    佐藤佐太郎『地表』

私が訪れたときは改装中で、撮影できませんでした、残念。
ところで、「塔」には埼玉の歌会が二つもある。存在感、濃いですよね。

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主食が米とパンとに分かれるのは、大雑把に見て、
インドのデカン高原あたりから、らしい。東が米、西がパン。
パンの生まれ故郷である中東では、やはり圧倒的に美味だが。

種類も豊富に、かつスタイリッシュに発展したのは、欧州において、
でしょう。パンに限らないことかもしれませんが。
写真は、中欧の、とある街角のパン屋さんのショーウインドウ。
パンはこんな芸術的な素材でもあるんだなあ、とちょっと感動。
ご飯は、美味しいけれど、形象化は、難しいですよね。

  一日の中なる世紀よパンかごに黄金(こがね)なす穂のエジプトあふれ
                           井辻朱美『地球追放』

家族が収集している鶏の置物は、すでにこの欄で、
紹介させてもらっているが、今回はその雑貨編。
手前のスパイス入れ、先回は良く見えなかった、
というご指摘あったので、再度の登場。他は、貯金箱、
印鑑、ワインの栓、タイマーもあり(鶏の鳴き声で鳴る)。
見ていると楽しい。なんでも鑑定団に出したら、といつも
からかうのだけれど、その実、みんな安物だってこと、
私も家族も知っていて・・・。なにかのついでに買っている、
かなりユルイ収集家です。あんまり入れ込まれたら困ると思うし。
こんな歌もあるし・・・。
  収集癖もつ人好まずという会話遅く戻れる汝とかわせり
                 花山多佳子『草舟』
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