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カテゴリー "岡部史"

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ドライブ大好きの犬、よく駐車場わきの柵のところで
待機している。
犬「あ、お出かけみたいだ。連れてってくれないの?」
主「お使いから帰ってから、お散歩行くよ」
犬「ドライブの方がいい。ねえ、乗せて、乗せて」

犬は言葉を話さないけれど、心は通じ合う。

  見てゐるとこちらを向きぬなほ見れば犬は瞳を深くして待つ
                 高野岬『海に鳴る骨』

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主「背後にスキあり、それ!」
犬「むむ、しまった」
主「モモンガ跳び~」
犬「モモンガじゃないよー、やめて~」
主「イヌモモンガー」
犬「ひ~、勘弁して」

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こどもの国は、横浜市の北部にある児童施設。
上皇陛下と美智子さまのご成婚を記念して、1965年5月5日に
開園、100haの敷地に、牧場や、温室、ミニ動物園などが設置され、
冬はスケート場、夏にはプールも楽しめますが、
樹木が多くて、全体としてはハイキングコース的存在です。

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我家から車で二十分程の近さなので、時折出かけてますが、
ということは都心や首都圏東部からはかなり遠方になりますね。
上皇陛下は皇太子、天皇時代にご家族とよくお出かけでしたが。
最寄り駅のこどもの国線は、この園のために設置された盲腸線、
周囲は農家が点在するだけで、平日は本数も少なく、

  空席に秋陽みたして平日の「子供の国線」まだ発車せず
             高瀬美保子『通奏低音』

まさに、こんな感じでした。最近は駅周辺の開発が進み、
高層のマンションが立ち並んで、風景は一変してしまいました。

川崎市麻生区にも隣接し、ここには「柿生」の地名があるくらい、
柿の産地でもありました。王禅寺という名の寺があり、禅寺丸柿という
品種が有名だったようです、が。今はどうなんだろう・・・。

  四百年越ゆる樹として囲はるる禅寺丸柿小さき実なり
                  今野寿美『若夏記』

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我が家の近くに、花水木が街路樹になっている一角があり、
四月下旬に一斉に花開き、その美しさに毎年ながら目を奪われます。
掲載の写真は、樹形をしっかり見たいと思って撮ったもので、
写真としてはあまり面白いものになりませんでしたが、華やかさは
感じていただけるでしょう。

一昨日の横浜歌会でも、花水木の歌が登場。舟になって空に漕ぎ出す、
というような幻想的なお歌でした。魅了された会員も多く、「花水木は
桜の代わりにアメリカから送られて日本に根付いた植物。そういうことも
背景に詠んでいるのでは」という素敵なコメントもありました。
四季の何気ない景色が、短歌によって重層的なものに変えられ、より
豊かな記憶として胸に刻まれていくものだな、と改めて思いました。

  花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった
                     吉川宏志『青蝉』

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私のブログ当番には、まだ間があるのですが、割り込み参加です。

四月中旬まで渋谷で開かれていた「クマのプーさん展」に
駆け込みで出かけてきました。プーさんの挿絵を担当した
E・Hシェパードによる原画が多数展示され、物語世界の紹介なども、
盛りだくさんで、充実した展覧会でした。一角には入場者が撮影できる
コーナーも用意されていたので、その時の写真を一部をご紹介します。
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プーさんのお話は、作者A・Aミルンの息子クリストファー・ロビンと彼が
愛用したぬいぐるみたちがもとになっています。実際に使われていた
ぬいぐるみのレプリカも展示されていて、いずれも子供が遊んだ跡が
如実に残されていて(その部分も含めての複製)笑ってしまいました。

さらに、お話に登場するロバのイーヨーは、悲観的で理屈っぽい、
ちょっとヤな感じの老人、いや老ロバ、という印象なのですが、
これはお話が構想されたとき、一番古いぬいぐるみでかなり傷んでいて、
頭など、地面に垂れるほどに曲がってしまっていたことから、性格も
そのようになったのだそうです。改めて納得し、不意に河野さんの作品を
思い出しました。
  
  子供らが耳につかまり育ちたるぬひぐるみのロバ汚れて失せつ
  縫ひぐるみのロバの耳につかまりて子らは育ちし名無しのロバの
                      河野裕子『家』

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国木田独歩は『武蔵野』のなかで、「林は実に武蔵野の特色と
いってもよい。」としてその代表に楢の類を挙げてますね。独歩の
時代の「武蔵野」は、渋谷(!)近辺まで含まれていたことを思うと、
ちょっと事情は異なるかもしれませんが、現代の多摩南部で暮す私にとって、
もっとも目につく落葉樹はけやきです。写真は、我が家から車で数分
走ったところにある某公園のなか。公園の周辺もけやき並木になってます。
午前九時半の、冬空のもとで撮影しました。

春の芽吹きの頃のけやきも、まるで何かに目覚めていくかのような、
初々しさがあって素敵です。一方、冬の裸木の凛としたたたずまいも
得難い魅力が。枝と幹のバランスの良さは、まるで八頭身美人!
お次に引いた歌は、夕方の光景のようですが。

  冬枯れのけやき並木をすり抜けて鳥たち帰る昏き腹見せ
              北神照美『ひかる水』  

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インド洋の西の島、モーリシャスに十七世紀末までは生息して
いたと言われる珍鳥、ドードー。写真はモーリシャスの絵葉書から。
博物館で見ただけですが、結構大きくて、実際に会えたらどんなに
楽しかっただろうなあ、ととても残念でした。

『不思議の国のアリス』の「コーカスレースと長いお話」の章に
登場することでもよく知られていますね。

 「みんな勝ったんだ。だからみんなが賞金をもらわなければな
 らない」。 ・・・「でも誰が賞金をくれるんだ」
 「そりゃ、もちろんこの子だよ」ドードーはアリスを指さしながら・・
        福島正実訳『不思議の国のアリス』

ところで、開高道子訳『アリスの国の不思議なお料理』では、
こんなふうに訳されています。

  「ドナタハンモ一等ナンヤカラ、ミナハンガ賞品イタダクノヤ」
  ・・・「いったい誰なんだ、賞品をくれるのは」
  「ソヤナー。ソヤソヤ、アンタハンヤ」とアリスを指さすドードー。

もこり、と大きくておとぼけ顔のドードーに、関西弁が妙に似合って、
この書を読むたびに、笑いがこみあげてくるのです。

人形魔女
魔女の人形を収集していたことがあり(保管場所がなくなり今は休止中)
二十数体、持っています。写真の人形はスロヴァキアで、購入したもの。
自然素材だけの、シンプルながら大胆な造形に一目ぼれしちゃいました。
日本まで箒で飛行してもらうには遠すぎるので、飛行機にご同乗願いました。
が、何しろ箒の長さが七十センチ近くあるので、大変でした。
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こちらは、人形劇の盛んなチェコでみつけた指人形キットから作ったもの。
小さいですがなかなか迫力のある表情で、こちらも大切にしています。
これ等の人形を見ていると、あれこれと想像(妄想?幻想?)も湧き、
歌もできるのですが。心が飛んで行ったきり、なかなか帰らないことも。
  魔女とゆく夜の空あまりに闇ふかく猫のまなこの黄金(きん)ともるのみ
                           岡部史

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二年ほど前、沼津で吟行歌会が行われた折、訪れた場所の一つ。
津波防止目的の水門で、「びゅうお」という愛称があるのは、
見た途端、余りの迫力に「びゅうお!」と叫んでしまうから、
ではなくて、上部に回廊つきの展望台があるから です、はい。
水門の幅は40m、高さは9、3m、重量は406トン、日本最大級の
水門だそうです。展望台は地上30mの位置にあり、高速エレベーターが
ついています。勿論、眺望は抜群で、富士山はもちろん、南アルプスの
峰まで、見晴らすことができました。

お次は、水の都大阪在住の江戸さんの作品。河川の流量を調節するための
水門で、こちらはもっとずっと小型のものなのでしょうね。

  どの川も海への途中 水門がしずかに話すように上がった
                江戸雪『声を聞きたい』

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釧路の観光案内所には「啄木歌碑マップ」も用意されているんですね。
昨年、初めて訪れて、この街に啄木の歌碑が27もあると知って驚き。
啄木はたった76日しか滞在していなかったのに。釧路新聞社に勤め、
仕事は勿論したでしょうが・・・。それ以上に歌を詠んだ?

マップを頼りに、歌碑巡りをし始めたのですが、雨が降り出したのと、
真夏だったのに、霧が深く、ひどく寒くなってきて、途中で中止。
啄木の歌は、全体としてはあまり好きではないけれど、北海道で
詠まれている歌は、かなり好き、な方です。この歌碑の歌も。

 さいはての駅に下り立ち
 雪あかり
 さびしき町にあゆみ入りにき
       石川啄木『一握の砂』

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香港の町なかを歩いていて、吉野家をみつけました。海外で日本の
企業が頑張っている様子を見ると、つい応援したい気持ちになります。
同時に、日本の展開の仕方とは違うはず、どう戦略を変えているのだろう、
という興味も湧いてきて・・。ここでは左側のメニューに視線が行きました。
鶏の唐揚げ定食、日本の吉野家にはないのでは・・・って、あまり利用した
経験はないので、詳しくないのですが(汗)。

ニューヨーク在住の「塔」会員ダンバー悦子さんの歌集にもこんな歌が。

 映画館とスターバックスの間にてオレンジに光る吉野家の看板
                   ダンバー悦子『ふた束の水仙』

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