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カテゴリー "岡部史"

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アメリカに滞在していた時、中東マーケットで購入した

お菓子を作るための木型で、タビと呼ばれているものです。

後方の本はやはり滞米時に購入した中東料理の本ですが、そこに

使い方が出ています。ナツメヤシで作った餡を包んで、型抜きして

作るこのお菓子は、アラビア語で、マアームル(Ma’amul)と

呼ばれています。中東のお菓子は甘くて美味です。男の人たちも

お酒が飲めないため、お菓子が大好きだから、かな。

歌人の宮英子さんはご実家が和菓子店だったらしくて、独特の

用具名を詠み込んでおられますね。

筕篖(あんぺら)の砂糖叺(かます)を置き並(な)めし

母屋につづく和菓子仕事場       宮英子『青銀色』

 

あんぺらとは、藺草で編んだむしろのことらしいです。

どんなふうに使ったんでしょう。

 

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夏目漱石が甘党だったことは良く知られていますが、なんと没後百年にして
未公開だった著作が、発行されたようです!? その名も「漱石羊羹」。
って、驚いてしまうところですが、こちらは漱石文庫のある東北大学図書館と
仙台の和菓子の老舗「白松がモナカ本舗」が共同で製作、限定3000個発売の
羊羹そのものなんでした。開けてみると、こんな風に、

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二本の羊羹が収まっていて、紅茶味、そして漱石が好物だった落花生味。
仙台在住の、大学の先輩が送ってくれたものです。お味も、もちろん、
美味しかったけれど。落花生が好きで、結局命を縮めることになってしまった
漱石を思うと、ちょっと複雑な気持ちでした。

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関西ではあまり知られていないようですが、東京では11月の酉の日に、鷲(大鳥)神社で、
酉の市が開かれています。今年は一の酉が6日、二の酉が18日、三の酉が明日30日。
東京下谷の大鳥神社では、近くの足立区が米どころだったため、農具を販売して
いたところ、最もよく売れたのが熊手だったのだとか。農家が減ると、熊手は「お金を
かき集める」という縁起に結びついて売られるようになり、この写真のように、
「いったい、どこが熊手!?」と驚くような装飾を施したものへと変わってきた
らしいです。私が出かけたのは、横浜市内にある大鳥神社で、規模は小さいようですが、
でも、大変な賑わいでした。食べ物を売る屋台もずらっと並んでいて、
あちこちから美味しい匂いが漂ってきて・・・。鳥にひっかけたのか、
焼き鳥屋さんも多いんだよね。

     三の酉みち聞いて人ゆきにけり   長澤石猿

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先月中旬、まだ紅葉には間があったのですが、急に思い立ち、
高尾山に行ってきました。多摩南部にある我が家から一時間弱です。
高校時代の三年間、毎年健歩大会と言うのが開かれていて、
三年の時はこの高尾山だったので、思い出の地でもあります。

でも、高尾山が句碑や歌碑の多い地だということに初めて
気が付きました。高校時代は短歌にもあまり興味なかったし。
今思うと、なんとも危うい時期を過ごしていたなあ、よく
まあ、ごく普通に大人になれたなあ、とちょっと感慨深いです。
写真は北原白秋の碑。かなり風化していて
読みにくかったので、写真ではましてわからないのでは、
と思いますが、

  我が精進(さうじ)こもる高尾は夏雲の下谷うづみ波となづさふ
                       北原白秋『橡』
という作品です。

  

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今年の「塔」の全国大会は福島県・郡山市にて開かれました。
その大要は、11月号で報告されますが、誌面では
たぶん触れられない、懇親会で供された福島の美味について、
ここでその一端をお知らせしたいと思います。
まずはオードブル後に登場した郡山産「鯉」の塩麹マリネの炙り焼き。
爽やかな舌当たりで、「え、これが鯉?」と、少々びっくり。
料理法もとても凝っていますね。

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デザートは、ココナッツのブラマンジェ。
こちらも素晴らしく美味でした。添えられているのは桃です。

福島の皆様、大会運営に携わって下さった皆様、お世話になりました。
ひと時の涼風に心洗われ、食欲も満たされた二日間でした。

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現在、西新宿に立つ東京都庁舎は、1990年の完成。
設計者は著名な建築家の丹下健三氏。特にこの方に恨みが
あるわけではないのだが・・・。
2008年に「塔」の大会が新宿で行われた時、会場の
ハイアットリージェンシーから、宿泊先のワシントンホテルまで、
歩いた記憶があるのだが。
夜遅かったこともあって、この都庁の建物が、巨大な角を持つ、
鬼のように見えて、ものすごく怖かった・・・。
昼間見ると、まあ、普通の現代建築、と見えるのだけれど。
この庁舎で思い出すのは、長く君臨されていたあの方。
この建物のイメージが、ダブる・・・。

  曇天に石原慎太郎座る混凝土(コンクリート)を着て座るかも
                       吉川宏志『夜光』

横浜媽祖

「塔」大会で恒例となっている歌合せ、今年は例年と異なり、
三人一組で応募し、予選を勝ち抜いた八組で行われました。
横浜歌会から応募した三人(宮地、数又、永久保)による
「横浜たそがれ」チームが激戦を戦い抜き、見事優勝!
う~ん、お酒を飲んで友好を深めているだけではなかった、
ということが、証明されたようです。

写真は、横浜中華街にある、媽祖廟。海の交通の守り神で女神さま。

  なぜここに青いすべり台があるのだろう こんなさびしい雪の野原に
                  宮地しもん『f字孔』
  子を産みし夜に聞きたる霜月の風の記憶を子も持つという
                  数又みはる『柘榴の木のある家』
陽をかえすスレート屋根に寄り合いて螺髪のごとき鳩の群れあり
                  永久保英敏(「塔」2017年4月号)

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通学していた高校(東京都大田区)の近くには、
かの池上本門寺がありまして、同級生たちの間では、
定番のデートコースだったとか。ちなみに私は在校時は、
一度も訪れたことがありませんでした(泣)。

先日、卒業後、ン十年にして、初めて行ってきました。
境内は広く、緑が美しく、そして、ありました、ありました。
力道山のお墓! 私は最盛期の彼の活躍をほとんど
知らず(格闘技に興味がなくて・・・)。
でも、当時のことを読むと、まさに「昭和」を生きた人だったんだな、
としみじみとした思いに駆られます。

  背を向けて画面の奥に去りゆきし帰らぬ者をヒーローと呼ぶ
                山下洋『オリオンの横顔』

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金沢の暗がり坂を下りて、浅野川に出たところで、
ばったり出会ったのです、大きな芋虫に!
長さは七、八センチほどもあり、あまりに美しく、
つい立ち止まって、カメラに収めました。
アゲハの幼虫でしょうか。どんな蝶に変身するのでしょう。
美しい芋虫が、美しい蝶になるとは限らないらしいですが・・。

 うちがはにこもるいのちの水の色の青条揚羽(あをすぢあげは)
 みづにひららく          尾崎まゆみ『明媚な闇』

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今日は和菓子の日、なんだそうである。
先・先回の川越の続編みたいになってしまうけれど、川越は
お菓子の街としても知られていて、私がここに出かけたのは、
(実は多摩地区に住んでいる私にとって、川越はかなり遠い町)
お菓子について調べるため、でした。いろいろ購入してもきました。
が、圧倒的にサツマイモ素材のものが多いんです。
かつて、畑作地帯だったことの反映でしょう。

 子らがためスヰトポテト買ひ持ちてしばし銀座を歩きつつ居り
                   斎藤茂吉『寒雲』

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