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現代歌人特集「永田和宏」全57ページ。

・新作50首「入院前後」
・永田和宏インタビュー「前衛の頃、そして今」聞き手=大辻隆弘
・永田和宏の素顔 三枝昻之ほか
・名言と迷言 江戸雪
・僕が何者でもなかった頃 永田和宏
・初めて父について書く 永田淳
・永田和宏全歌集レビュー 藪内亮輔ほか
・座談会「キーワードで解く永田和宏」小池光×吉川宏志×池田はるみ

皆さん、どうぞお読みください。

いわき市で開かれている常磐歌会に行ってきました。
不定期に、今のところ年に2回ほど。
茨城県北部~福島県浜通り在住の方を中心に、といっても福島県内はもとより、かなり遠いところから参加する人もいて、充実した歌会です。
 
不定期なので告知は載せていませんが、参加したいという人は、私または小林真代さんに声をかけてください。

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2005年の全国大会(宮城・松島)のときには、常磐線に乗って来たうちの子どもたちと仙台で合流したりしたのだが、東日本大震災と原発の事故で常磐線は不通。これまでは広野駅までの運行だったが、今回は富岡までの表示が出ていた。
原発事故終息というにはまだまだだが、少しづつ、いろいろと回復しているのだ。
 
歌会までの時間が少しあったので街中散策。
古い商家を再生したお洒落な店があったり、空を見上げている像があったり。

柿の落葉は美しい。
これはかなり赤くなっているが、緑色がわずかに残るようなときの色あいは、さらに格別なものがある。

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柿落葉が美しいと気付かせてくれたのは齋藤茂吉の作品。

柿落葉(かきおちば)色うつくしく散りしきぬ出島人(でじまびと)等も來て愛でけむか/齋藤茂吉『つゆじも』
よの常のことといふともつゆじもに濡れて深々し柿の落葉は/同『小園』

何首かあるが、たとえば『つゆじも』の長崎時代の作品。
そしてまた昭和20年の秋、疎開先で迎えた敗戦後の日本の「よの常のこと」を見つめる日々。

永田さんにも柿落葉の歌はあるが、どちかといえば落ちてないほう。

柿紅葉の向こうに烏が我を見る尋章摘句老彫蟲(うたつくるうちにこんなにおいて)/永田和宏『日和』

李賀の詩をネタにした作品。超訳ルビで跳ぶ。

最近は、だいたいの人は携帯電話を持っていて、使われることの少なくなった公衆電話。何かの必要があって、「さて公衆電話は?」と思うと、なかなか見つからなかったりする。

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公衆電話はもうすこし古くからあるが「電話ボックス」というものができたのは1950年代。今のようなガラス張りではなくて、なんといったらいいのだろう。大きさは似たようなものだが、窓のついた箱型の。
その、わりあい早い時期の例はこういう作品。1954年の歌集。

夕さればやさしくベルの鳴らさるる電話ボックスはあかしやの蔭/中城ふみ子『乳房喪失』

昔は、電話ボックスの中に書いてある番号が、そのまま電話番号で、電話ボックスに電話をかけるということも難しくはなかったらしい。
その後の時代も、何らかの方法で電話ボックスに電話をかけるというような話はあった。犯罪がらみで「どこそこの電話ボックスで指示を待て」とか、ふたつの公衆電話の受話器をつなぐようなトリックなど〈探偵もの〉でよく使われたりもした。
とはいえ、誰もいない電話ボックスで、電話が鳴ったらびっくりする。「あかしやの蔭」とあるが、なにか「あやかし」が出てきそうだ。

仕事終へし眼上ぐれば部屋隅の電話ボックス灯りてゐぬ/古賀泰子『溝河の四季』
ペンキ剥げし電話ボックス出でしより憑かれし如く街を行きゆく/西岡敦子「沈める鍵」(塔作品集Ⅱ)

これらの作品も1950年代の前半。
古賀作品は「ボックス」というが、これはちょっと違うものだろう。
学校の職員室に置かれた公衆電話。
西岡作品は、この段階でペンキが剥げているということに、ちょっと驚く。できてまだ数年だが、本体の材質とかペンキとか、そのくらいのものだったのか。

街筋に流るる霧は二十メートル先の電話ボックスの灯も隠しゆく/高安国世『北極飛行』

1960年の歌集。
これも「電話ボックス」が出て来る作品としては早いが、日本のことではない。在外研究で滞在したドイツの町角のこと。

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去年の 12月号「八角堂便り」 に零余子のことを書いた。
今年もそういう時期になって、零余子がないかと見ているのだが、これがさっぱりなのだ。

杉おおう蔓引っぱると天罰のごとくムカゴがはらはらと降る/池本一郎『藁の章』

去年はもう、ちょっと触っただけでぽろぽろとこぼれてくるようなものを、つまんでつまんで、落とさないようにポケットに入れていた。

それがなぜ。
天罰か?
去年、採りすぎてしまったのか。
種ではなくて芋があれば蔓はのびるはずだから、そういうことではないだろう。

生り年・不生り年というのがあるものか。

私の嘆きが聞こえたのかどうか。
ある方が、零余子を送ってくださった。

それで今年も、なんとか零余子を味わうことができた。

曇り日の人に会わざりし暮れ方にふっくり匂うむかご飯炊く/古賀泰子『木造わが家』

ふっくり匂うむかご飯。むかごごはん。

先週末ですが、家族3人で鞍馬に出かけてみました。
パノラマカーからの眺めをおすそ分けします。
息子は、ぽかぽか陽気で眠っていました…
今週はもっと紅葉が進んでいますでしょうねえ。。。

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 今日の仙台歌会は、前半は歌会、後半は佐藤涼子さんの『Mignight Sun』の
批評会でした。
 佐藤陽介さんと、浅野大輝さんと、梶原さい子がパネリストをつとめました。
 22名の参加で、全員の発言を聞くことができました。
 内容については、方舟をお待ち下さい~。

 他結社からの参加もあり、歌会も含めて、面白かったです。
京都から、江戸雪さんも来られました。
 
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 今日、引かれた歌から。

 このところ寒くなったと意味もなく笑う寂しい惑星の朝
 安全な場所から頑張らなくていいなんて言うなよ まだ生きてやる 
 掌にカフェオレボウルあたたかくまた幸せを願ってしまう
 

 

 このまえの土日、大阪の堺市に行ってきました。
 塔内グループ、テルミニのみなさんとです。
 いつもは、ネットでやりとりをしているのですが、2年に一度、
オフ会をしています。
 
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 雨の中、晶子さんのお出迎え。

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 堺は、与謝野晶子の生家があったところです。

   海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家

 「さかい利晶の杜」の中にある、晶子記念館もおもしろかったです。

 それから、刀や庖丁をつくっていらっしゃる水野鍛錬所で、庖丁を鍛えるところを
見せていただきました。

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 ほんとに貴重な体験でした。
 
 堺は、中世・近世の貿易・商業の都市でもありましたし、見どころが多い、不思議なまちでした。

 

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今月25日に発売になる角川「短歌」12月号は
永田和宏さんの特集です。
全60ページを超える内容とのことで、楽しみです。

昨日(10月29日)は大阪歌人クラブの秋の大会でした。

台風22号が接近する中、大阪天満橋にある「エルおおさか」へ。(カメラを持参していなかったので写真はなしです)

台風の影響もあり、諸結社のもろもろの行事が重なったようで、出席者はいつもの半分以下とのこと。人数が少ないのは寂しいながら、アットホームな雰囲気。塔からは山下洋さん、落合けい子さん、朝井さとるさん、大地たかこさん、長谷部和子さんと永田が参加。

安田純生さんの講演が抜群に面白かったので、レジュメを紹介。(ブログで紹介するならもう少しまともな字で書き込みするべきだった…)実はトラブルがあって、安田さんが講演することが決まったのは4〜5日前とのこと。安田さんは一度原稿に書いたことや、どこかで話したことは繰り返さないという主義とのこと。急遽決まった講演なのに手持ちのネタではなく、短期間でこれだけ綿密なレジュメもすごい。

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会場のエルおおさかのある天満橋近辺がどのように詠われてきたか、というお話。この近辺は昔は「大江岸」と呼ばれていた、今では少し内陸になっているが昔は海辺であって、ここから魚介類が京の都に船に乗せて運ばれ、京都から船に乗って人が下って来ていた。というようなことを、多くの資料を基に説明される。「岸」は海辺の岸という意味もあるが、「山岸」などというように「崖」の意味もあったという。天満橋より南は上町台地といわれる高台なので、この「大江岸」はその二つの意味であった、など。

そして「大江岸」がどのように歌枕となっていったか。最初に大江岸が詠われるのが良暹法師の一首(レジュメ1枚目なかほど)で、大江岸は生駒山と対になって詠われるようになる、あるいは源氏物語の須磨の段を典拠として松が対になる、など詳細は書き切れませんがともかく実証的に、まるで推理小説を繙くように説明されるのがとても楽しく、1時間20分ほどがあっという間に過ぎてしまいました。

台風が近付いているので帰りの交通のことも考えて会は早めに解散。その後、塔のメンバーと喫茶店で1時間ほどお茶を飲んで帰りました。

帰宅途中、出町柳で乗り換えて発車を待っていると模試帰りの長男が乗ってきてびっくり。

そんな日曜でした、というご報告です。

前にもお知らせがありましたが、来る11月11日に河野裕子短歌賞の表彰式およびシンポジウム「選ばれる歌のポイント、私の作歌法」が行われます。お時間のある方は是非お越し下さい。詳細はこちら

https://www.eventscramble.jp/e/kawano

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