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最近、「彩度」という言葉を知りました。色彩の鮮やかさ、純粋さの程度を表す言葉で、
『基礎からの水彩』の著者のトニー・コーチは「絵具より高い彩度の自然色はない」
と断言しています。ただし、ごく少ない例外として黄葉を挙げているのです。
落ち葉する直前の黄色の凄まじいほどの美しさは、その色彩の純度にあったのだな、
と改めて思いました。写真は、一昨年の11月末、四国で撮影したものです。このあとの
潔い散り際も感動的なものですが。

 かく一途に、一途に黄葉(きいば)散らしつつ銀杏樹は静けき滅びのさ中
                    三井修『アステカの王』

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モンゴルといえば、岩塩が有名。というわけで家族がモンゴルへ
出掛けた折に、お土産として購入してきてくれたのが、写真の塩。
とにかく硬い。鑑賞品とすべきか、とあきらめかけたほど。
しっかりとしたビニールに包み、さらにタオルで包み、金づちで
叩いて、やっとこさ、使える状態にしましたが(一部顆粒、一部小石)。
熱湯にいれても、なかなか溶けないのにも驚きました。
しばらく煮たてても、粒状の塩が鍋底を動いている音がするのです。

 目をつむり風に広がる髪の奥木のない土地にわたしだけが木
                大森静佳『カミーユ』

土佐堀川。冬鳥が飛来してくると、また賑やかになるが、今のところはアオサギ、カルガモ、カワウといったところ。

そのカワウの潜水時の動作を順を追ってみる。

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まず、そもそも浮いていない。
カモやハクチョウは胴体が水面に出るが、カワウの場合には、そうならない。
水面に出ているのは、ほぼ首だけ。

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その首を、いったん大きく伸ばす。
胴体もいくらか水面に出して、勢いをつけ

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みずかきのある趾をそろえて水中に滑り込む。
 
水中で泳いでいる様子は、透明度の高い浅い川に潜っているときとか、水槽で観察することができるが、基本は趾で水をかいて進むところが、翼で水をかくペンギンなどとはちょっと違う。
カイツブリはカワウと同様に趾を使う。
 
 
 
そういうわけで、浮くことよりも潜ることに生活がかかっているカワウ。
羽毛のあいだに空気を保つよりは、ぴったりと肌に寄せて余分な浮力を持たないようにする必要がある。
濡れてしまうということもあるのだろう。

しばしば、翼をひろげてじっとしている。
あれは濡れてしまった羽を乾かしているのだろう。

草枯れし中洲につばさを拡げ立つ川鵜の黒し夕日の中に/田附昭二『造化』

先日、土佐堀川の蟹のことを書いた。
ある方が、それはクロベンケイガニだと教えてくださったのだが、調べてみると、
汽水域のカニの生態もなかなか面白い。
 
昔は、海の近くの水田で、畦に穴をあけることで嫌われていたらしい。
 

畦(あぜ)草に這い出でし蟹甲の上(え)に泥をつけたるままに死にいる/田中栄『岬』

死んでしまっているのが残念だが、このへんがたぶんクロベンケイガニ。
 
それはそうと、見ていると面白い。
鋏で木の枝か草の茎かをつかんで、がしがし齧っている。
草むらから出てきたほうは、ヨモギの葉をちぎって抱えている。

植物を中心とした雑食で、落葉とか木の実を好むらしい。

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きょうは立冬。そして旧暦9月30日。「九月尽」になる。
 
とくだん、目的があるわけではないのだが、月の出ている夜は、月の写真を撮るようにしている。
満月前後はもちろんだが、
夕暮れの三日月。そして旧暦の月末である27日~の月も面白い。
ここ数日は雲の多い空なので、先月の写真。

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明るいうちは見えない/明るくなると見えなくなってしまうが、月の暗い側が、ほのかに見える。

太陽によって地球が照らされた、その光=「地球光」によって照らされた月。
「地球照」とも言われるが、それは照らされた月という現象のことか。
 

冷え締まる無人の空を眺めおり月光・地球光(ちきゅうこう)さゆらぐあたり/田中濯『地球光』

明るいものを、なんでもかんでも「昼のように」というのは慣用句。
歌会で出てきたら、だいたい厳しいこと言われるものだ。

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これは山手線の某所。
架線が交替するところで、火花がとびやすい。

雨の降っているときなど、しばしば青い火花がとぶのが見えるが、この日はやや雲が多いながらも晴天の一日。夜に入って結露しやすくなったか。

雪散れる暗き空架線は交錯し集電器接觸の火花ゆらめく/黒住嘉輝「餘白」

 
黒住さんの初期作品。合同歌集『塔作品集Ⅲ』に出てくる。
集電器=パンタグラフ。

昔はもっと火花がとぶことが多かったらしい。
火花がとぶというのは、一瞬だが高温になる。架線もパンタグラフも傷むし、そのぶんエネルギー効率もわるくなる。

いかに火花が飛ばないようにするかというのが、永年の技術開発。
それでもときどき、火花はとぶ。

それで、もともとブログに書こうと思っていたのは
とんぷくではなく、すきやきである。

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オブザーバーで参加した、ある研究会の打ち上げにて。
数年がかりの研究会の最後ということで。

お店ですきやきをいただく時にまようのは、
普通の鍋とちがって、こちらで手を出してよいのかどうか
というところ。
京都のM亭という有名店は、仲居さんがいて
大きいお肉を焼いて、取り分けてくれる。
それもプロの技である。
今回は、お肉の火が通るまでをお店にお願いして
あとはめいめいで。
どんな食べ方でも、いい肉は裏切らない。

2~3週間前、腰のヘルニアを発症した。
じつは、もともと慢性的に腰痛はあったのだが、
横になっているとき、くしゃみをしたのが引き金だったようだ。
子どもの寝相がすごくて枕をとられてしまったので、
仕方なくクッションを枕がわりにしたのもよくなかったのだろう。
くしゃみとともに、腰をはげしく打ち付けて
そのとき何かが外れたような(切れたような)感触がした。
発症して数日のうちに落ち着く気配もあったのだが、
その後は一進一退。体の右側、腰から下の痛みとしびれにつきあって
日々をやり過ごしている。
昼は座りっぱなしの仕事が多く、それもつらい。
病院から処方されたロキソニンが切れてしまったので、市販薬で代用。
とんぷくという名前はかわいいけど、痛みはかわいくない。

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早朝の散歩。
猫に会えば猫の写真を撮っているので

「まなかさん猫好きでしょう」

と言われるが、じつはそんなことはない。
どちらかといえば犬派(毛の長い愛玩犬は対象外)だが、犬はもれなく飼い主がついてくるので、写真を撮ったりすることは遠慮しているだけのことである。
 
猫もいろいろ。
こんな眼ぢからの強いやつと出会うと嬉しくなる。

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不機嫌な猫が重たき目をあけて耳を立てれば秋となるなり/久々湊盈子『風羅集』

 日本現代詩歌文学館は、岩手県の北上市にあります。詩歌に携わる方には垂涎の、貴重な資料がたくさん収蔵されています。
 今年の常設展のテーマは、「ゲームと詩歌」。 ゲームに関する、詩、短歌、俳句が、選者の自筆の原稿でもって展示されています。

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 永田淳さんのお歌もありました。
   真剣に遊ぶ楽しさ子に説けり飛車角抜きの盤を挟みて
 
 お父さんからの、将棋の手ほどき。お父さん、熱いです!
 
 さて、文学館にここ数回、通わせていただいているのですが、楽しみなのが、ランチ。
 フォルダさんというカフェが入っていて、何を食べてもとてもおいしかったです。
 
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 たいがい写真を撮るのを忘れて食べ始めてしまうので、画像はないのですが、芋の子汁、とてもおいしかったです。
 とても眺めがよくて、広いお庭もお散歩できます。
 こちらは、撮り忘れなかったときのカレー。(もっといろいろ付いてました)

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 まだ行かれたことのない方は、ぜひ。
 

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