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相原かろです。
今回から編集部ブログに参加することになりました。
よろしくお願いいたします。

過去のブログ記事を見てみますと、小川和恵さんが「フリクションペン」について書かかれています。

【もう一度】消えるペン(フリクションなど)は使わないで! 2023.08.07小川和恵

気温や摩擦熱で消えてしまうことがあるので詠草記入には絶対ダメ、
という内容。
あらためてご承知おきください。

ところで、みなさんはどんな筆記用具で歌稿を書いているのでしょう。

私はことさら文房具にこだっているわけでないのですが、
最近は写真にある3点を主に使っています。
(ステルスマーケティングではありません)
ボールペン

①は、神奈川県の大山(通称:阿夫利山)の阿夫利神社でいただいたボールペン。
メーカーや型番は不明。書き心地がなめらかなで、なにより縁起が良さそう。
何かのチカラでいい歌が書ける(気がします)。

②は、とある塔会員の方にいただいたボールペン。
「NAGASAWA×サラサグランド ビンテージ ジェルボールペン 0.5 ナガサワオリジナル 神戸線画入りボールペン」
という種類らしいです。
適度な重みがあって、集中して一首を書くのに良い感じです。
神戸港を描いた線画も好き。

③は、「ユニボール ワン F 0.5mm」。
何年か前、ラッパーのKREVAさんがおすすめしているのを真に受けて買いました。
インクに特徴があって履歴書などで使うと黒色が「映える」、
という触れ込みだったような記憶があります。
たしかに黒の発色がいいような。瑞々しい感じ。

詠草用紙に清書するのには①と②をその時の気分で使ってます。
③は封筒や葉書の宛名書きに使うことが多いです。


JR京都駅から琵琶湖線で9分で大津に着きます。
大津駅からなだらかな坂を下って10分ほどで琵琶湖岸。
京都から大津はとても近いんです。
水が噴水のように出ているこれは何でしょう。
シドニーのオペラハウスみたい。(←行ったことないくせに)
この日は晴れていたかと思うと曇り、雪が降り、また晴れました。

みづうみの湿りを吸ひてどこまでも春の曇天膨れてゆけり 河野裕子『桜森』

母を知らぬわれに母無き五十年湖(うみ)に降る雪ふりながら消ゆ 
                        永田和宏『百万遍界隈』

翌日は奈良。近鉄急行で京都から一時間弱。こちらも近い。

現代歌人協会のイベントは伝統ある奈良ホテルで行われました。
やっぱり対面のイベントはいいですね。
色々勉強になる話を聞けるのはもちろん、
短歌を愛する人たちとたくさん会えたのもうれしい。
しかも会場が最高。近代建築大好き人間なので興奮!!

夜は東大寺二月堂のお水取りです。
関西在住なのに初めて見ました。
これはすごいですよ!!
奈良の歌人の皆様、ご案内いただきありがとうございます!

一泊して、翌朝はサクッと阿修羅像に会いに行って
猿沢の池を散策してから戻りました。
良い天気。
五重塔は補修工事中。
奈良公園では世界各国の老若男女が鹿と遊んでいました。

かすがのゝみくさ折りしきうふすしかのつのさへさやにてるつくよかも 
                        会津八一『南京新唱』
   猿沢池
わぎもこがきぬかけやなぎみまくほりいけをめぐりぬかさゝしながら


前回の投稿から数日を経て
ぐーんと膨らんだ白木蓮の蕾をお見せするつもりが…
大差無し。まだ早かったのかな。
これでも肉眼で見るとかなり白くなっているのですが。

ひかりつつ鳥のねむりのかたちして祈りのなかにハクモクレンは
                野田かおり『風を待つ日の』

目下のところ白木蓮の歌の中で一番好きなのはこれ。
現代短歌にはよく現れる白木蓮ですが、
近代短歌では少ないですね。

木蓮(もくれん)の花に降る雪はなびらにふれてはとけて雫(しづく)せりけり
かきくらし雪降(ふ)る中(なか)の木蓮の花は雪よりなほ白く見ゆ
                         岡麓『庭苔』

大正15年の歌集より。「木蓮の雪」7首の連作です。
木蓮、としか言ってないけど、二首目から白木蓮だと分かります。
なごり雪の中で咲く白木蓮。美しい歌ですね。

街にて不意に逢はむ日などを恋ふのみに白木蓮の花も畢(をは)りぬ
                  大西民子『不文の掟』

いや、写真と合ってないし。
でもとても悲しく美しい歌ですよね!!
決して不意に逢うことなんて無いんです。
待ち合わせて逢うことももう二度と無い。
分かっているんですよね。

白木蓮の写真が咲いて無さ過ぎなので白沈丁花の写真を置いておきますね。
わが家の白沈丁花。とてもいい香りがします。
木蓮も沈丁花も白が好き。

皆さん、確定申告は終えられましたか?
私は昨日やっと終えました。
年が明けてからずっと確定申告鬱っていうか
「やらなきゃ、やらなきゃ」
と思いながら取りかかれない。
学生の試験勉強のような状態が続いていました。
やれやれ、です。
まさか確定申告の歌なんか無いだろうと思っていましたが
次の歌はいかがでしょう。

税務署に届けに行かむ道すがら馬に逢ひたりあゝ馬のかほ 斎藤茂吉

道すがら白木蓮の花を見ました。
桜より白木蓮に春を感じます。
もう2~3日したらまた同じ樹を撮ってみます。
白木蓮の歌はその時に。

今日は3月3日なので、ちょっとだけひなまつりらしいことを。
甘酒とひなあられ。
マッコリでもよかったんだけど。

ひなまつりというと、幼稚園のころ、仲の良かったアキちゃんとタマオちゃんがうちに遊びに来て、おひなさまの前でごはんを食べたことを思い出します。
アキちゃんとわたしはおひなさまの楽しみ方がよくわからなかったけれど、タマオちゃんは「わあ、きれいね。」と喜んでいて、大人みたいだなと思いました。
その後、卒園を待たずに二人とも引っ越してしまい、わたしにとっておひなさまは、アキちゃんとタマオちゃんの思い出。

年々に木の花咲きてよみがへる感情ふかく雛は黙すを/馬場あき子『飛天の道』

うちにはおひなさまがないけれど、おひなさまの歌を作ろうかな。とかなんとか、そんなことを思った今年のひなまつりでした。

先日、胃カメラをのむ時に力いっぱい抵抗したら、喉の調子がしばらく戻らなくて参りました。
そういうこと、ありますよね。(わたしだけじゃないですよね?)

喉の調子が悪いかな、と思ったらありとあらゆる手段でケアしますが、
普段は手軽なのど飴を持ち歩いています。
のど飴といってもいろいろなものがありまして、各種取り揃えて楽しんでいますが、
いちばん効くような気がするのはこれ。

近所で売っていないので箱でお取り寄せしています。
効くような気がするって言っても、つまりはのど飴は薬ではなくてお菓子なんですが。

飴玉を転がすやうに歌ふから歌詞がかなしくても気づかない/濱松哲朗『翅ある人の音楽』

自分の家では好きなところで好きなように過ごしていますが、
最近は息子が使っていた部屋をわがものとして暮らしています。
窓に向いて置かれた机がお気に入りです。
十代の頃の息子が使っていたものがいくらか引き出しの中に残されたままになっていますが、気にしません。

本を読むのに疲れたり、作業に飽きたりした時、なんか面白いものないかなーと何気なく引き出しを開けることがありますが、そうするといつもコレがあります。

大きいお煎餅くらいのサイズの缶バッヂ。
見るたびに、あ、ドラえもん…と一瞬思うわけですが、なんか違うな、なんだこれ、としばしプロペラの頭(頭のプロペラ??)と戯れます。
そのうちにやがてすっかり癒されて、ふたたび読書や作業に戻るのでした。

去る1月27日(土)に2024「あけましておめで塔! オンライン新年会」を開催しました。
おかげさまで【昼の部】【夜の部】とも多数のご参加をいただき、大変盛り上がりました。

その【昼の部】で行ったパネルディスカッション「選歌欄評、作品合評を語ろう!」をこの度塔短歌会のYouTubeチャンネルにアップロードしました。

「興味あったんだけど、都合がつかなくて参加できなかった」
「参加したけど、面白かったからもういちど見たい」

などなど、関心をお持ちの方、ぜひアクセスしてください。
個人的にも、選歌欄評や合評がここまで語られる機会は、実は少なかったのではと思い、その意味でも大変面白く興味深いディスカッションになったと感じています。
塔会員以外の方でもご視聴可能ですので、ぜひご覧ください。

なお、2月29日までの期間限定公開となっておりますので、視聴される方はお早めに!

アクセスはこちらから↓

岡部史です、こんにちは。
滋賀県にある石山寺は、紫式部が『源氏物語』を構想した、と
されている場所。今年の大河ドラマ「光る君へ」は、まさに、
紫式部を主人公としていて、今、色々と話題になってますね。

昨年秋、本当に久しぶりに(三十五年ぶりくらいかな)に、
石山寺に出かけてきました。紅葉をやや過ぎる頃でしたが。
こちらは、寺の名の由来となった、大きな石。

そういえば、脚本は(偶然ですが)大石静さん! 大胆な脚色に
驚かされますが。
彼女は私の大学の同窓生なのです、って、学科も違うし、面識もないので
何の関係もないのですが。同い年の活躍は頼もしいものです。

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