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アーカイブ "2020年10月"

数カ月前、家族宛てにみしっとした小包が届きました。
あけてみると、これ。
「鬼滅の刃」1巻から21巻まで。(のちに発売になった22巻を買い足したようです。)
大人買いもいいところです。
わたしは流行りものにはあまり自分から近寄らないタイプなのですが、
ここにあるんだから仕方がない。
仕方ないなあ、もう…。

               

最近の「塔」から、大人買いの歌を。

すこしずつこころが錆びていくようで少女漫画を大人買いする / 空色ぴりか (「塔」2020年8月号)
『あぶさん』を大人買ひして読み始めあのぬるい日に逃避していく / 新谷休呆 (「塔」2020年10月号)

大人買いするのはちょっと心に引っ掛かるところがあるけれど、
そうはいっても、大人買いした漫画を読む至福といったら。

だって大人だもーん。


先日、友人宅にお邪魔しました。
十月下旬ともなると朝晩寒いなあと思うことも多く、
黒猫さんもちょっと寒いと言っています。


心優しい家主さんは、去年設置したご自慢の暖炉に火を入れることに。
薪の並べ方とか、牛乳パックはよく燃えるとか、いろいろ説明しながら準備しています。(暖炉といっしょに銀色の軽トラを買って、暇さえあれば山に木を伐りにゆく家主さんです。)


いいから早くあたたかくしてくれと黒猫さんが言っています。
(本当はとってもおもてなし上手の気のいい黒猫さんです。)


暖炉に火が入って、じわじわ暖かくなってきました。
本当は気が済むまで暖炉の前でゴロゴロ(黒猫さんのように)していたいけど、
そうもいかないので自分の家に帰ります。
暖炉の前でゴロゴロしながらウイスキーは、また今度。
きょうはこれでおしまい。
黒猫と暖炉。

猛暑の間は仕事を断っていた親方。
お、とうとう廃業か、と思っていたら、涼しくなったらまた仕事を受け始めました。
そういうわけで今日は現場です。
刈田をながめつつ移動。

やがて山道へ。
道の右側は上のほうを電車が走って、左側はすぐ川です。
去年の台風ではこのへんも川が大暴れして、今も崩落したままのところが何か所も。
もっと上流のほうの橋の修理に去年は通ったものでした。
今回の現場は消防屯所の補修。

仕事の段取りをつけている親方。
外仕事にはちょうどいいお天気です。

          ※

そういうわけで、ほどほどに働いてほどほどに疲れたので、今夜はすこやかに眠ります。
それにしても今日は現場にやたらカメムシがいたな。
寝る前にカメムシのうたでも作っておこうかな。
 

切手を漁っていたら、シーラカンスの切手が出てきました。
シーラカンスと言えば吉田シーラカンス。(このあたりのことは、ブログの永田淳さんの「芭蕉と曽良」をお読みください。)

吉田シーラカンス爆誕のきっかけとなったのは

わたしにも新しい名前ほしくなるできれば鳥か魚の名前

という歌(自作ですみません)でしたが、実はこの歌がなんの歌なのか自分でもさっぱりわからなくなってしまって(とてもマヌケですが、私はときどきこういうことがあります)皆さんの評を聞きながら思い出そうと思って歌会に出したのでした。
結局その歌会では思い出せませんでしたが、後日、入会事務の書類を作っているときに思い出しました。この歌はペンネームの歌でした。
いまから自分が塔に入会するとしてペンネームをつけるとしたら、なにがいいかなあとか、そんなことを考えたときに作った歌でした。
私としては、カリメロ(あれは鳥だよね?)とか、ポニョとかニモとか、そういう名前を考えていたのですが、シーラカンス…。

やっぱり歌会すごいぜ!というお話(?)でした。

第35回国民文化祭・みやざき2020「みやざき神話のふるさと短歌大会」では、全国から短歌を募集しています。(応募締切 令和2年10月31日)

詳細は下記チラシをご覧ください。

応募用紙

 

 

 

実家には、木の縁側とベランダがあります。
雨風に晒されて傷んであぶなくなってきたので、この夏、全面張り替えされました。
庭のコスモスと縁側の写真を撮ろうと思って外に出たところ、おっ!

見たことのある構図、見たことのある顔です。


こちら、去年私がはじめて書いたブログ(11月12日)で、最初に登場した写真です。
縁側が劇的ビフォーアフターな感じですが、猫は同じ茶トラ猫。
きっと飼い猫だと思うのに、近づこうとすると、逃げます。

父が、おいでおいで中。

びりびりと背伸びして猫の立ち上がる秋の縁側まだ眠そうに
                  永田和宏 『饗庭』

この歌の縁側はこの縁側ではないのですが、秋の縁側猫、いいですねえ。

今年の6月9日に、京都新聞社が141周年を迎える節目の新事業として、「THE KYOTO」を電通と共同で立ち上げました。
新聞紙面ではなく、web上で、“ザ・京都”なコンテンツが毎日更新されます。

https://the.kyoto/article

上のほうに、「特集」「知る」「出会う」「育てる」とありますが、それぞれに記事がアップされています。

「デビッド・ボウイと京都」の話、奈良時代に中国から伝わった「唐紙(からかみ)」や、手描友禅の話、音楽や舞台の話、京の名料亭のレシピなどなど、ビジュアルの美しい京都の深掘り記事が満載です。
兄や私も、fellowという形で参加しています。
ぜひ一度ご覧ください。
プレミアムメンバー(¥1,000/月)に登録すると、動画・記事が見放題になりますが、もちろん登録しなくてもけっこうな記事が見られます。

私も、山鉾巡行のなかった今年の祇園祭を歌にしました。


https://app.the.kyoto/article/81a2d205-e4a2-4913-b827-eba340bd8542

「育てる」のところでは、クラウドファンディングのプロジェクトが紹介されています。
冷泉家の文化財を保存するための土蔵をつくるプロジェクトでは、目標額350万円のところ、1288万円以上が集まったそうです。
すごい。

なかなかお出かけできないコロナ禍ですが、写真や記事でだけでも、秋の京都をお楽しみください。

先日、私の乗っているマツダデミオの総走行距離が、とうとう八万八千八百八十八キロメートルになりました。

80000キロを越えたあと、次は88888だ!と楽しみにしていたのですが、ついに達成。

2008年の夏に母が乗り始めてから、十二年になります。
2010年の夏に母が亡くなって数日たったころ、この車の座席に、半分に切ってラップのかかった大きな茄子が転がっていたという不思議なことがあったのですが(詳しくは『春の顕微鏡』あとがきをご覧ください)、それからは私が通勤に使うようになりました。
子どもが生まれたあとは、保育園、学童の送り迎えと、毎日の生活に欠かせません。

88888を喜んでいましたら、実はちょうどその2日前、兄が同じように88888を達成していました。

兄妹でのシンクロ具合に笑ってしまいます。
こちらは、さらにトリップメーターまで888.8でそろえたという凝りよう。
すばらしい。

私は、電話番号や暗記ものの語呂合わせが好きで、よく作ります。
かけ算の九九も便利ですが、日本語って柔軟な言葉あそびが出来る言語ですね。
人の車のナンバープレートにも、すぐに意味を見出したくなってしまいます。

1107(いいおんな)と1103(いいおっさん)を今日はよく見かけて川端通りを上がる
                       永田 紅

1188(いい母、いいパパ、いい婆々)、1122(いい夫婦、わんわんにゃんにゃん)も多いです。

下の短歌は、弁慶の作と伝えられているもの。

八万三千八
三六九三三四七
一八二
四五十三二四六
百四億四六

読めるでしょうか?

「山道は
寒く寂しな
一つ家に
夜毎身にしむ
百夜置く霜」

表記、読み方には諸説ありますが、大体こんな感じのようです。
長野県と群馬県の県境、碓氷峠にこの歌の碑があり、何年か前に訪れたとき、お土産やさんで手ぬぐいを買いました。

昔の人も、数字で言葉遊びを楽しんでいたのだなあ、と親しみがわきます。

10月に入っても、日中は日差しがあると暑い暑い・・・
まだまだ、半袖が活躍しています。

さて、会員の皆様へお知らせをふたつ。

◇◆10月から若葉集の詠草送付先が変更になります◆◇
これまで長い間、白石瑞紀さんに受付をしていただいていた若葉集ですが、
10月20日締め切り分より、田宮智美さんがご担当されます。
どうぞ、ご注意ください!

◇◆会員アンケートを募集しています◆◇
12月号の年間回顧として、会員アンケートを募集しています。
テーマは「今年の三冊」。
ぜひ、あなたのとっておきの三冊をお寄せください。
10月15日(木)までに鈴木晴香さんへお送りください。

写真は、高校生のころから使っている文庫のブックカバー。
へろへろで、薄茶色くなっているけれど、手になじむのです。

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