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アーカイブ "2019年06月"

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先週の土日は、鳥取で毎年この時期に開催されている砂丘歌会にはじめて参加してきました。
参加者はこれまでで最多だという32名。
北海道、岡山、京都、大阪など遠方からの参加者、また鳥取のみなさんともはじめて、あるいは久しぶりにお会いできて、楽しい2日間になりました。

13時スタートの歌会は、32名×2首=64首でみっちりと。
その後、小雨がふっていましたが砂丘の散策にでかけました。
長靴を借りて、馬の背をのぼっておりて。日本海にもさわりました。

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18時ごろから宿舎の「ニュー砂丘荘」で夕食。
カニ、イカのお刺身、ハタハタのフライなど、どれも美味しい…

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その後、マイクロバスに乗って蛍を見に行きました。
十年くらい前は何千匹も舞っていたとの話ですが、最近は数が減ってしまって、
それでも50匹ほど、川辺の暗闇に点滅する蛍たちを見ることができました。

宿舎に帰って、さらに23時ごろまで懇親会。
翌日の午前中は砂丘にある「砂の美術館」を訪れました。
今季の展示テーマは「南アジア」で、とくに入り口の巨大なガンジー像が印象的。

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日曜の午後は鳥取駅前の「新日本海新聞社ホール」でおこなわれた、
現代歌人集会春季大会に、そのまま多くのメンバーが出席しました。
テーマは「前川佐美雄と塚本邦雄〜鳥取からはじまった〜」。
メインの講演は三枝昂之さんで、パネルディスカッションには塔の荻原伸さんも参加されました。

レジュメに引かれていた前川佐美雄『積日』(1947)の歌から。
『積日』は、前川佐美雄の鳥取への疎開の日々がうたわれた歌集です。

昨夜食ひしくぢらの肉をおもひ出づ杉菜にほそき雨降るときに

田のあぜに草食(は)みてゐる牛なればこの牛を横に押してとほれよ

佐美雄の疎開先は、塚本邦雄とともに「メトード」をたちあげた杉原一司の家の2階。
小林幸子さんの「八角堂便り」(「塔」2012年4月号)もご参考に。

https://toutankakai.com/magazine/post/458/

砂丘歌会は毎年6月に開催されていて、会員はどなたでも参加できます。
まだ行ったことのない方、来年はぜひ!

そこそこ夜遅くなってからの帰宅。
視野のすみを、黒い影が走るのはなんだ?
見ている間に、道を渡って反対側の側溝に入った。

が、そこから顔を出してこちらを窺う。

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ああ、おまえさんは鼬だな。

ネズミかとみしは大きなるイタチ葉蘭の蔭を走りすぎたり/中島栄一『青い城』

こちらが近づかないと判断したのか、側溝から飛び出してその先へゆく。
さあどうする。

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駈けて止まり、まわりを窺って、ふたたび道を渡って植え込みの中に入っていった。

何匹の鼬が棲みいるこの町に幾人(いくたり)の人眠れる今宵/畑谷隆子『シュレーディンガーの猫』

いろいろ、困った悪戯もするようだが、
見た目は可愛いやつである。

こんにちは。鈴木晴香です。

九州北部から、近畿地方にかけて、まだ梅雨入りしていません。

22日の時点で過去2番目の遅さということ。このまま梅雨入りしなければ、1963年以来、56年ぶりのことになるそうです。

というか、56年前に梅雨のない年があったということが、気になります。

写真は、紫陽花。下から咲くって知りませんでした。消えかける花火のようで可愛い。

紫陽花

こんにちは、鈴木晴香です。

夏が近づいて来て、
職場の近くに狸が出てくるようになりました。

狸

はじめ1匹だったのが、
次の日は2匹。

この2匹のうち、とちらかが
はじめの日の1匹だったという証拠もないのに、
「家族を紹介しに来たのね」
なんて言ってしまうのは、
遠野物語のような民話が、心に眠っているからなのかもしれない。

窓をトントンと叩くと、
小さな歯が並んだ口をイーッと開けて威嚇してから
逃げて行ったので、
家族を紹介しに来たのではないのは明らかなのでした。
(そもそも家族かどうかもわかりません。
絶賛恋の駆け引き中の二匹である可能性もあるわけで。)

雨がよく降りますこのごろ。
鳥取の荻原伸です。

土曜日は、梅田で会議があり、堂島界隈にまいりました。
その会議の終わりが長引いてはいけないと思って、すこしゆとりをもって帰りのきっぷをとっていました。

その日の大阪は昼すぎる頃までは快晴でしたのに、会議がおわってビルをでるとものすごい雨がふってきました。そうなると考えることはだいたい同じで、地下を歩きます。歩いていて、きままに、ビルに入ったり店に寄ったりしていました。

大阪のみんさまには当たり前なのでしょうが、阪急の三番街に地蔵横丁というのがあります。そこには小さな飲食店がわずか並んでいて、立呑のクラフトビール店もあるという情報を得たので、行ってみました。するとその細い通りに入ろうとすると線香の香りがただよってきました。なるほど地蔵横丁、とおもいながら、いくつかの店を抜けた先にありました。「北向地蔵尊」。

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年に2回の拡大編集会議が日曜日にありました。
今回は選者と編集部が計28名参加しました。

会計のこと、誌面のこと、全国大会のことなどについてぎっしりみっちり話をしました!
(会計事務所の方に着ていただいたりもしています)

全国大会のことでいえば、2024年の70周年京都大会まで開催地が決まりつつあります。
今年2019年の全国大会は京都。
来年2020年の全国大会は福岡。

そうそう。今年の一般公開もすごく魅力的なプログラムです。
塔や短歌とは普段は縁のないかたにもぜひ声をかけてお誘いください♪

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江戸です。

日本各地で梅雨入りしましたね。
昨年、梅雨入りの頃に栗花落の話題から梅雨入りのことを
このブログに書いたのを思い出します。
もう1年かあ。はやいなあ。

さて、先日、選者派遣で札幌と小樽に行きました。
5月終わりの北海道といえば、涼しいイメージでいったのですがとにかく暑かった。。。。
暑かったのは気温だけじゃなく、北海道支部のみなさんとの
歌会、懇親会、夜の語らい、吟行、そしてふたたび歌会と、
内容もあついあつい二日間でした。
その報告はいずれ塔の紙面にのるので、お楽しみに。

北海道支部のみなさん、ありがとうございました!!

とにかくわたくし、人生初の北海道!
一泊ではもったいなくて、札幌に前泊しました。(じばらで)
大通公園、北大植物園などなど。一日で2万歩以上歩きました。
また、かねてより行きたかった本屋さん。かつ、箒やさんにも足をのばしました。

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「がたんごとん」です。本と箒が販売されています。

本ももちろん好きですが、箒もじつは大好きなので、わくわくして向かったのですが
なんと、お休みでした。いやーん。

もういちどかならず札幌に行きます。

またね。

201903スカイツリー
写真は2カ月ほど前になりますが、隅田川に架かる中央大橋にて午前7時ごろ。
出張に行った折のもので、午前5時に目が覚めてしまったので朝ごはんを求めて散歩しました。

スカイツリーに行ったことはなく、そんなに行きたい気持ちもないのですが、見えるとつい撮ってしまうわけで。賛否や好き嫌いはあるでしょうけれど、すでに東京の風景になっているのだなあと思いました。スカイツリーがテレビドラマに出てきたときに、ああ東京の風景になったんだな、と思ったことがあります。東京タワーが映画やドラマでさまざまな情緒を映したのと同じように、近未来的な姿形のスカイツリーも、今後しっとりといろんなものをまとっていくのかもな、と。

出張を終えてのちに読んだ松澤俊二著『プロレタリア短歌』の冒頭にこのような歌がありました。

 あぶれた仲間が今日もうづくまつてゐる永代橋は頑固に出来てゐら  坪野哲久

1929年に詠われた歌だそうです。永代橋は関東大震災後に再建された「復興橋梁」である、と。なるほどなるほど……む、永代橋? どこかで見た字面だぞ…とグーグルマップで検索すれば、中央大橋の1本北、写真のこれが永代橋なのでした。覆いがかけられており、その全貌はまったく望めず。オリンピックに向けての整備工事のようです。

仕事にあぶれた人たちがうずくまっていたことがあった永代橋。びくともしない橋で、軽口っぽく皮肉を言い放って。

そのような歴史のある橋のそばを、朝ごはんを求めてぷらぷら歩く一人の姿など歴史にかすりもしません。が、安くておいしい朝ごはんにありつけたこと、それが何よりなのでした。

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