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アーカイブ "2019年"

こんにちは。鈴木晴香です。

いよいよ大晦日。2019年もあと数時間です。

縁起が良さそうなので、今年の思い出のひとつ、白鳥の写真を載せることにします。

白鳥といっても、これは不忍池のスワンボートです。
私はこの近くで育ちました。が、近いと案外来ないもの。
久しぶりに訪れて見ると、ビルの中に突然池がある、ちょっと奇妙な景色だなあと思いました。

白鳥といふ一巨花を水に置く  中村草田男

白鳥は冬の季語だそうですが、スワンボートは夏のような気がします。

みなさん、良い新年をお迎えください。

「塔短歌会」が出店します!

2020年1月19日(Sun) 第4回文学フリーマーケット京都 〈ブース:し-17・18〉
於 : 京都市勧業館 みやこめっせ 1F 第二展示場C・D(京都市・岡崎)

文学フリーマーケット(通称・文フリ)とは、誰でも参加できる文学作品の展示即売会です。 2002 年から全国各地で開催されており、毎回数千人の来場者で賑わう大イベントとなっています。 塔短歌会は今回で 5 度目の出店をし、専用ブースにて結社誌や選者の歌集販売などを致します。
※文フリホームページ https://bunfree.net/

そこで毎回恒例の、会場配布フリーペーパー(無料チラシ)に掲載する短歌を、塔会員の皆様から 募集します。お題は「犬」「猫」「いのしし」に続き、「ねずみ」です。ふるってお寄せ下さいませ。

【募集要項】
ねずみをテーマにした自作短歌/お一人一首限り
*ネズミ・鼠・ハムスターなど、詠み込みの有無は自由。パソコンのマウス等のイメージでも OK。 干支の「子」の漢字は子年、甲子の意味でお使いいただければ幸いです。 新作・既発表作は不問です。ご自身お気に入りの歌をどうぞ! ご応募の歌を全員分、順不同でフリペに掲載します。

<〆切> 1月12日(金)24:00必着(13日の0時)

<宛先>結社誌「塔」巻末の会員限定ページ(ピンク色の紙)記載の 原稿などの送付先・届出・問合わせ先一覧「塔のひろば」担当 「沼尻つた子」宛に、葉書または E メールにて。(メール表題は「ねずみの歌応募・○○○〇(ご自分の誌上名)」として下さい。) 皆様のご応募をお待ち申し上げております!

こんばんは。鈴木晴香です。

今日はクリスマス・イブです。

クリスマスというと、ホールケーキを思い浮かべるけど、個別の(というのかな)ケーキもクリスマスの装いで、可愛いものがたくさんあります。

でも胃袋は1つしかないのが悲しい。

食いしん坊といえば正岡子規。彼はケーキよりも柿のほうを喜ぶかもしれません。

柿にまつわる作品をたくさん残しています。

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

という俳句はあまりにも有名ですが、

柿の実のあまきもありぬ柿の実のしぶきもありぬしぶきぞうまき

籠にもりて柿おくりきぬ古里の高尾の楓色づきにけん

というような短歌からも、子規がいかに柿を好んでいたかを知ることができます。

下の写真の柿は先週くらいに撮ったもの。渋柿のようです。しぶきぞうまき。しぶすぎるか。

福島駅前に佇むこのお二方、誰だか分かりますか?(って、タイトルでもう答を言っちゃってますね)そう、蕉翁と曽良さんです。
どっちが芭蕉?ってのは野暮な質問。

先週のことになりますが、福島歌会にお邪魔してきました。いわゆる忘年歌会ですね。

詠草に

わたしにも新しい名前ほしくなるできれば鳥か魚の名前  小林真代

という一首が出ていまして(もちろん、作者名は伏せてありました)、この歌に吉田健一さんから「私もですね、魚の名前なんかが欲しくなったりする訳ですよ。例えば「吉田シーラカンス」とかですね」といった爆弾(!?)コメントが出て、あの吉田さんが真面目な顔でこんなお茶目なことを言うものだから、会場は笑いの渦に。東北歌会、忘年会まで含めて大変楽しゅうございました。

で、翌日、折角福島まで来たのだから、と二日酔いの体を引き摺りながら福島市内を散策。駅前にこのお二人が。で、このお二人の足跡を辿ることに。

まずはバスで岩谷磨崖仏へ。

みなさん、美男美女でいらっしゃる。福島市内も遠望できていいロケーションでした。

そこから阿武隈川まで歩いてみることに。

この前の台風の傷跡があるのかな?
滔滔と流れるいい川でした。京都の鴨川も悪くはないけど、東北の川は(一部しか知りませんが)流量が豊かで好きです。

で、ここでバスに乗ろうかと思ったら定刻を過ぎてもなかなか来ない。どうしたものか?とちょっとうろうろしている隙にバスが通過!!!次のバスまで1時間以上あります。

ということで、文知摺観音(もちずりかんのん)まで歩くことに。2〜3㎞かな?着いて帰りのバスの時刻を確認すると、あんまりゆっくり出来ない。逃すと次は2時間後。

ここは百人一首にもなっている

陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに  河原左大臣

の舞台となった場所。源融がお忍びで来て(お忍びで京都からここまで来るかねぇ?とも思いますが)、ここの虎女と恋に落ちたとのこと。ま、詳細はどこかで検索してください。もちずり石の写真を撮ってくるのを忘れました。

資料館には芭蕉の真筆なども展示されていました。(資料館内は撮影禁止)

早苗とる手もとや昔しのぶ摺  芭蕉

涼しさの昔をかたれ忍ぶずり  子規

子規の句は格好いいなぁ。

ということで、福島歌会の皆様、大変お世話になりました。

こらっせ福島の金の大草鞋前にて。

きょうは小雨。それほど寒くはないが、寒々とした景色の堂島川界隈。

「囀る」というのも、狭義にはもうちょと高らかに歌うことのような気がするが、スズメやシジュウカラは、だいたい常に、声をだしあいながら枝をとびうつる。

つつぴー。つつぴー。

四十雀のどの白きがひらめきて幹限りなきくもりの林/高安国世『一瞬の夏』

この歌の「のど白き」はひっかかっているのだが、喉正面から腹にかけての黒い帯(ネクタイ)があるぶん、その両脇の灰白色、あるいは頬の白が目立つということかもしれない。

浜竹
各所で静かなブームを呼んでいる、相原かろさんの歌集『浜竹』の批評会が下記の要領で行われます。
まだ残席あるようなので、ご興味とお時間のある方はお申し込みください。
なんと閏日、というかろさんらしい日での開催です。

【要領】
相原かろ第一歌集『浜竹』批評会を、下記のとおり行うこととなりましたのでお知らせいたします。
〇日時:2020年2月29日(土) 13時~17時
   (受付開始12時30分)
〇場所:主婦会館プラザエフ(8階 スイセン) 
   ※JR四ツ谷駅 麹町口前(徒歩1分)
〇会費:2,000円
〇レポーター:永井祐、本多真弓(未来)、徳重龍弥(塔) ※敬称略 
〇司   会:宮地しもん(塔)
                   * 
批評会終了後、四川料理「食為鮮」(プラザエフから徒歩3分)で懇親会を開催いたしますので、ぜひご出席ください。
〇懇親会:17時30分~20時(会費4,000円)
〇お申込み締め切り:1月17日(金)までに下記あてにお願いいたします。
懇親会の出欠席についても同時にご連絡ください。
*会場の都合上、席数に限りがありますので、お申込みはお早目にお願いいたします。
〇お申し込み・お問い合わせ先:田中律子 
  MAIL:shirorincat(アットマーク)nifty.com

すでにカレンダーに掲載されているとおり、来年2020年の全国大会はの概要がきまりました。

8月22日(土)【会員のみ】
歌会、懇親会
8月23日(日)【午前:会員のみ/午後:一般公開】
午前:歌合、表彰式
午後:講演、鼎談 テーマ「河野裕子没後10年」

2020年からひとつ大きな変更があります。
これまで、参加費(会議室・懇親会・宿泊等)を一括で扱っていましたが、
来年からは、初日参加費、二日目参加費、懇親会費、宿泊費等をそれぞれ分割(選択)による申し込み方法にいたします。

なお、これまでは宿泊を独自に手配していただくと割高になる参加費の設定でしたが、宿泊を独自に手配していただいても割高にならない申し込み方法に変更いたします。
宿泊についてはこれまでのように斡旋も準備します。

詳細は「塔」誌2020年5月号にてお知らせします。

写真は鳥取和牛です。(本文とは無関係です。)
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12月になりました。
ぼくの住む鳥取市は寒くなってきました。
もうそろそろ冬用タイヤに履き替えなければなりません。

さて、先月の編集会議の朝。
どうしてもおいしい珈琲が飲みたくなりました。@京都。
最寄りの珈琲やさんを検索してみましたら、
徒歩1分のところに「weekenders coffee」というレビューが
たくさん書かれていて、その評価も高いお店がありました。
迷わずいってみました。

いってみると、お店はコインパーキングのずっと奥にあります。
駐車スペースをずずいとすすんでいきました。
店先には外国人の方をふくめた5・6人が、どうしたことかコインパーキングで珈琲を飲んでいます。
作法がよくわからなかったのですが、どうやら、店内に席があるわけではなくて、店先でおもいおもいに淹れたての珈琲を飲むというスタイルのようです。新鮮♪

本日のおすすめはホンジュラスということで、朝のすてきな一杯をいただきました。

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2019編集会議
今日は塔短歌会の編集会議でした。年2回の会議で、選者も含む編集委員28名で4時間、さまざまなことを話し合います。今日は25名が出席。

「塔」誌面については1年先の来年12月号までの内容を確認し、懸案について議論します。ほか、全国大会などの行事、こまごまとした課題、今後の展望について話し合います。話は再来年のこと、さらに先のことに及ぶ場合も多々あります。毎度のことながら4時間はあっという間。時間が足りない!というのが正直なところです。

今年も残すところあと1冊。12月号の編集後記には「今年も1年無事に出せた」という安堵がにじむはずです。

京都府立植物園の秋の風景をお届けします。
2019植物園1
2019植物園2

私が最も好きなのはこれ。
2019やれはす
蓮池の秋。

 一夏を立ち尽くしたる蓮の茎は骨折するもたふれきらざる

自作で恐縮です。この歌は京都府長岡京市、長岡天満宮の蓮池に取材しました。
どこの池であっても破れ蓮はいいですね。
なにをどうしたらここまで無残になれるんだろうと呆れ半分、感心半分で見入ります。蓮は毎年この景色を繰り返しているんだなあ。

植物園のおみやげはこれ。
2019どんぐり1
アラカシ、シラカシのどんぐりたち。

そして、
2019どんぐり2
やってみたかったどんぐりの背くらべ。違うのが1個交ざっていますが。
左から2番目、4番目はマテバシイ、3番目はコナラ、だと思います。
植物園にはどんぐりの国とでも呼びたくなるような木蔭がところどころにあり、
拾いだすと止まりません。拾っている間にもコツンコツンと音をたててどんぐりが降ってきます。

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