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アーカイブ "2018年04月"

ゴールデンウィーク、前半が終わりますね。
気持ちのよい季節になりましたので、どこか自然に触れられるところに行ってみたい・・・
そう思っても、子の生活のリズム(昼寝など)のため時間・行動範囲の制約があるなかで、
家族3人上賀茂神社に出かけました。

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緑に囲まれた境内は広々と歩きがいがあり、
子も満足そうでした!

 ずっとたずねたかった、根岸にある子規庵に行ってきました。
 子規が、亡くなるまでの8年半を暮らしたお宅です。
 戦災で焼失しましたが、5年後の昭和25年に、ほぼ当時のままに再建されたそうです。
 
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 ちゃんと、子規が寝ていたように、横たわり、ガラス窓の外のヘチマの棚やお庭を眺めてきました。
 こちらが頭でしたよ、と、受付の方が教えて下さいました。

 そう。そうなんです。その受付の方にお会いしてびっくり!!!
 未来のさいとうなおこ さんでした。
 ボランティアで、月1~2回ほど、いらっしゃっているとのこと。
 なんたる偶然。
 まさかの、うれしい遭遇でした。
 キャーキャー言ってしまいました。
 さいとうさん、ほんとに子規のことが、子規庵のことが、好きなんだなあということが伝わってきました。
詳しくいろんなことを教えて下さいました。ありがたい時間でした。

  朝な夕なガラスの窓によこたはる上野の森は見れど飽かぬかも
  ビードロのガラス戸すかし向ひ家の棟(むね)の薺(なづな)の花咲ける見ゆ
                              正岡子規

 日本歌人クラブ創立70周年の記念シンポジウムのお知らせです。

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 第一弾は盛岡で行われます。
 6月23日(土)12時半~17時。プラザおでって(盛岡市観光文化交流センター)にて、です。
 テーマは、「短歌は救済になり得るか」…うーん。難しいですね…。
でも、いろいろな角度から考えていきたいと思います。

 プログラムは、まず、三枝昻之さんの基調講演「啄木が短歌に求めたもの」があり、次に、トークセッションがあります。千葉聡さん、三川博さんとともに、私も参加させていただきます。コーディネーターは今井恵子さんです。
 そして、三枝さん、長澤ちづさん、三原由起子さん、八重嶋勲さんによる、実作のワンポイントアドバイスがあります。

 翌日は、三枝さんと、啄木記念館の館長である森義真さんと巡る啄木ツアーもあります。
 よろしければ、ご参加ください。

 

 山形県上山市の斎藤茂吉記念館が、本日(もう、昨日でした…)、リニューアルオープンしたそうです。
 展示の中身も、テーマ別になるなど、大きく変わるようです。 
 入り口付近にある、茂吉の肉声を聞けるコーナーは、きっと、存在し続けていると思いつつ…。
 それから、「茂吉の隠れた名品展」という特別展も行われるようです。

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 記念館は、開館して50年経ったそうなのです! ちなみに、茂吉が没してから、今年で65年です。

 ぜひ、お出かけ下さい。(特に、関係者というわけではないのですけれど…)

 茂吉記念館の歌と言えば、もう、こちらですね。

  茂吉像は眼鏡も青銅(ブロンズ)こめかみに溶接されて日溜まりのなか  
                          吉川宏志『青蟬』
 

池田行謙歌集『たどり着けない地平線』を読む会を行います。

詳細は写真を見てもらえればいいのですが、

日時 6月16日(土)13:30〜17:00
会費 1000円 懇親会費4000円
会場 中野サンプラザ 8F研修室4
第1部 小笠原諸島のスライドショー(これまでの歌集を読む会ではあまり類例のないパターン!)
第2部 パネルディスカッション
奥村晃作(コスモス)
富田睦子(まひる野)
乙部真実(塔・柊と南天)
司会 永田淳
第3部 会場発言
総合司会 加茂直樹

まだ残席ありますので、ご都合の付く方、お出でください。また歌集をお持ちでない方にもお送りしますので、遠慮なくお申し出下さい。

3月号の方舟にも書きました「柊と南天」の初企画でもあります。何とか盛会にしたいものです。みなさん、よろしくお願いします。

問い合わせ・申込先は
青磁社 永田淳 075-705-2838まで
歌集批評会フライヤー[1]

 

 

 

_DSC0225今日は実家でMBSのドキュメンタリーの撮影があり、立ち会っておりました。父が海外出張中を狙っての撮影(なんで留守宅を襲うんだろう?)
イメージシーンを2カット撮影するだけなのに、ほぼ丸一日。テレビ番組って気軽に見てるけど、その裏側は本当に大変。1時間番組のために10ヶ月ほど追っかけられるらしいです。
ディレクターさんと、四方山話をつれづれに話していて、一番興味深かった発言がタイトルの「無音を録る」でした。

イメージシーンしか撮らないのに、なんで音声さんがずっとマイクを向けてるんだろう、と不思議に思いディレクターさんに訊いて返ってきた答が「無音を録る」です。

インタビューなんかでまだ話が続いてるけど、音声がカットされてほんの少しの時間、口だけが動いているようなタイミングってありますよね。そこに「機械的な無音」を入れるとかなり違和感が出るそうです。そういったシーンでは、そこの家で録音した無音を挿入すると、違和感がなくなるそうです。なんとなく、雰囲気としては分かるけど、面白いですよね。

「無」ってなんでしょうね。完全な無色、無音、無味、無臭っていうのはあるんでしょうか。真空にだって真空がある、という考え方をすれば…色即是空、みたいなことにもなって、って混乱しちゃいますね。

けれども、そんな哲学かぶれのごちゃごちゃはおいといて、「無音を録る」って格好いいなぁ。

番組は毎日放送の映像という番組。
https://www.mbs.jp/eizou/
8月に放映されるようです。関西ローカルなので、関西以外の方にご覧いただけないのが残念ですが。

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いま住んでいるマンションから徒歩10分ほどのところに
京都府立京都学・歴彩館(旧・京都府立総合資料館)という建物があります。
昨年オープンしたばかりの新しい空間。
京都に関係のある図書資料を中心に73万冊が所蔵されているそう。

ここには「塔」のバックナンバーが1966年以降すべて揃っています。
地下鉄に乗れば15分で塔の事務所にも行けますが、それよりさらに近い。
なんて恵まれた環境…
先日、調べ物の必要があって初めて書庫から出してもらったところ
真紅の重厚なカバーで半年ごとに合冊製本されていました。
頁をめくるといろいろと読みふけってしまい、調べ物はまったく進まず。

おまけの情報
現在、「塔」のバックナンバーが全巻揃っている場所は
・塔短歌会事務所(京都)
・日本現代詩歌文学館(岩手)
・日本近代文学館(東京)
の3ヶ所だそうです。

おまけの情報その2
府立京都学・歴彩館には、吉川宏志さんが大学生の頃に発行していた
幻の個人誌「斜光」(創刊号が1989年、第2号が1990年)も所蔵されています。

年度の変わり目にばたばたするのは相変わらずのことだけど、4月が来ると落ち着かなくなる。
毎年、3月なかばぐらいから1ヵ月ぐらいは魂が(ほんとうに)抜けたみたいに口を半開きにして過ごしている気がする。それは、花粉症のせいなのかもしれないけれど。
3月末に、市内で引越しを行った。部屋が広くなって、本を置くスペースが増えた。
その話をしていると、最寄駅の近くにビアパブがあると江戸さんが教えてくれたので行ってみることに。

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これは広島・呉ビールのケルシュ。ぼくはケルシュとかヴァイツェンとか、色が薄いビールが好き。ツウには物足りないのかもしれないけれど。
ホームページによると、「海軍さんの麦酒」という名前らしい。呉といえば海軍の地。
呉の海軍と聞いてぼくが思い出すのは、「この世界の片隅に」というこうの史代の作品。
短歌のピーナツ」で塚本邦雄は戦中に広海軍工廠に勤めていて、作品(映画)の中に塚本が映っているかもしれない、という考証がなされていたのを思い出す。

ビールを飲みながら、過去の時間のことをぼんやりとおもっていると、すこし自分の心が重力に引っぱられて、地に足をつけたような感じになった。
飲み下したビールが胃の中へ落ちていくのも重力の作用。もしかしたらどこか関係があるのかもしれない(ほんまか?)
とはいえ、花粉症の鼻から水が垂れてくるのはよくない重力だ。そこだけ無重力にしてもらえたりしないかな。

このところ、ブログやフェイスブックなどに「塔」の歌の十首選や秀歌鑑賞などを書いている方がたくさんいらっしゃいます。毎月発行される「塔」が会員の方に丁寧に読まれていると思うと嬉しいですね。お互いの歌を毎月読み合うところに、結社の大きな意味もあると思っています。

新井蜜「暗黒星雲」
https://trenton.exblog.jp/26571216/
宇梶晶子「Sugarless」
http://sugarless21.blog.fc2.com/blog-entry-212.html
大橋春人「うたぐらし」
http://blog.livedoor.jp/utagurashi/archives/53201271.html
小川ちとせ「おさびし日記」
https://blog.goo.ne.jp/tasidele925/e/c929b1a19e3c69d23ffd319768ec2a07
小田桐夕「波と手紙」
http://odagiri-yu.hatenablog.jp/entry/2018/03/26/221020
黒田英雄「安輝素(アンギラス)日記」
http://anguirus1192.seesaa.net/article/458231102.html
佐藤涼子フェイスブック
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=601851160163923&id=100010171329198
松村正直「やさしい鮫日記」
http://matsutanka.seesaa.net/article/458421296.html
「それはそれで」
http://kokesiuta.blog.shinobi.jp/Entry/261/

(複数の記事がある場合は、最初の記事にリンクを張っています)

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今年は桜がはやくに咲いて、はやくに散りましたね。
今日の京都はひさしぶりに雨の一日です。
ずっと初夏のような陽気が続いた後なので、雨が新鮮。
この雨があがったら、もうひとつ別の春が来るような感じも。

写真は、府立植物園のチューリップ畑。
おびただしく、形が揃っていて、不気味です。
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これは夜の様子。
まだつぼみのときの写真ですが。

さて、作品2のみなさまに重要なお知らせです。
今月、4月20日締切分(7月号掲載分)から
作品2の詠草送り先が変更になります。
詳細は「塔」3月号のp.105をご確認ください。
(4月号にも大きく案内が載ります)
誌上名(「塔」での名前)がア〜サ行で始まる方とタ〜ワ行で始まる方とで
新しい送り先が異なるので要注意です。
どうぞよろしくお願いいたします。

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