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アーカイブ "2017年10月"

昨日(10月29日)は大阪歌人クラブの秋の大会でした。

台風22号が接近する中、大阪天満橋にある「エルおおさか」へ。(カメラを持参していなかったので写真はなしです)

台風の影響もあり、諸結社のもろもろの行事が重なったようで、出席者はいつもの半分以下とのこと。人数が少ないのは寂しいながら、アットホームな雰囲気。塔からは山下洋さん、落合けい子さん、朝井さとるさん、大地たかこさん、長谷部和子さんと永田が参加。

安田純生さんの講演が抜群に面白かったので、レジュメを紹介。(ブログで紹介するならもう少しまともな字で書き込みするべきだった…)実はトラブルがあって、安田さんが講演することが決まったのは4〜5日前とのこと。安田さんは一度原稿に書いたことや、どこかで話したことは繰り返さないという主義とのこと。急遽決まった講演なのに手持ちのネタではなく、短期間でこれだけ綿密なレジュメもすごい。

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会場のエルおおさかのある天満橋近辺がどのように詠われてきたか、というお話。この近辺は昔は「大江岸」と呼ばれていた、今では少し内陸になっているが昔は海辺であって、ここから魚介類が京の都に船に乗せて運ばれ、京都から船に乗って人が下って来ていた。というようなことを、多くの資料を基に説明される。「岸」は海辺の岸という意味もあるが、「山岸」などというように「崖」の意味もあったという。天満橋より南は上町台地といわれる高台なので、この「大江岸」はその二つの意味であった、など。

そして「大江岸」がどのように歌枕となっていったか。最初に大江岸が詠われるのが良暹法師の一首(レジュメ1枚目なかほど)で、大江岸は生駒山と対になって詠われるようになる、あるいは源氏物語の須磨の段を典拠として松が対になる、など詳細は書き切れませんがともかく実証的に、まるで推理小説を繙くように説明されるのがとても楽しく、1時間20分ほどがあっという間に過ぎてしまいました。

台風が近付いているので帰りの交通のことも考えて会は早めに解散。その後、塔のメンバーと喫茶店で1時間ほどお茶を飲んで帰りました。

帰宅途中、出町柳で乗り換えて発車を待っていると模試帰りの長男が乗ってきてびっくり。

そんな日曜でした、というご報告です。

前にもお知らせがありましたが、来る11月11日に河野裕子短歌賞の表彰式およびシンポジウム「選ばれる歌のポイント、私の作歌法」が行われます。お時間のある方は是非お越し下さい。詳細はこちら

https://www.eventscramble.jp/e/kawano

皆さんのところでは台風の被害ありませんでしたでしょうか?
昨夜の京都はまた結構雨が降ったので、鴨川はまだ水が落ち着かない感じです。

 

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オオサンショウウオでも流されて来ていないか、と探したのですが見つかりませんでした。

また今週末も台風が近付くとか、こうも降り続くと陽ざしが恋しいですね。夕方にはちょっと陽が射しましたが、暮れるのが早いので一瞬でした。

まぁ、なんというかネタがないのです。

台風21号の影響で京都の三大祭りである時代祭りが中止されました。前回中止になったのは昭和天皇の病が重篤だったから、とのこと。実に29年ぶり、しかも台風で。同じ日に行われる鞍馬の火祭りは無事行われたようです。

それらの影に隠れて目立たないのですが、私の住む岩倉でも10月23日に近い土曜日に石座(いわくら)神社の火祭りが行われます。
火祭り1

松明が灯されて幻想的な風景が浮かびます。奥には神輿が。

 

 

 

 
今年は22日の土曜未明、二時半から神事が執り行われ、3時に10メートル以上にもなる大松明2本に点火します。祭りの由来は、むかし岩倉の地に雌雄の大蛇がいて、農作物を荒らすなど悪さばかりをしていた。そこで神様に祈願したところ、松明を焚いて退治せよ、とのお告げがあったのが始まりだとか。

火祭り2午前3時に点火です。

 

 

 

 

 

老若男女、沢山の人が毎年楽しみに集まります。土曜は神輿が出るのですが、雨だったのでどうだったんでしょうか。旧月歌会に出ていたのでよく分かりません。お祭りを見学して帰って寝たのが5時過ぎだったので、歌会の眠かったことよ。。。

 

火祭り3

 

 

 

 

 

まぁ、奇祭のひとつではありますよね。また来年も行われますので、興味のある方はどうぞ。ただ、当たり前ながら深夜なので、しかも田舎なので、公共交通機関はまったくありません。私の家からは歩いて5分ですが。

こんにちは。阿波野です。ブログを更新するのはお久しぶりです。
大阪の南のほうへ引越しをして、ばたばたしていました。
さて。こないだの日曜、ぶらぶらとシャッターだらけの商店街のなかを歩いていたら神社をみつけました。
神社ってなんか好きなんですよね。
べつにパワースポットがどうこうとかは思わないんだけれど、おみくじとかお参りとか、昔からやってるだけあってアトラクションとして洗練されているような気がします。撫でたらご利益がある系のやつもたのしい。友人は寺社仏閣のことを「小銭で遊べるUSJ」って言ってましたが、まさにそんな感じです。
日曜日で商店街のお店もあまり開いていなかったので中にはいってみました。

けっこう古くからある神社みたいで、歌碑がありました。

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与謝野晶子ですね。

少女たち開口の神の樟の木の若枝さすごとのびて行けかし/与謝野晶子

この神社のなかにはかつて学校があったようなので、その女学生のことを詠っているのでしょう。
しかしまぁこの歌碑、目立つのは歌の隣にある晶子です。

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石だから仕方ないんですけど白目ですね、ちょっとこわい。

閑散とした神社のなかで晶子の写真をぱしゃぱしゃと撮ったあと、歩いて家へかえりました。
いい日曜日だったなあ。

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「塔」北陸歌会が発行している冊子、全44ページ。
メンバー18名の作品各10首が載っています。

常願寺川の河原で摘みしぐみの酒交わして伯母の通夜が更けゆく
                       西藤光美
水滴はフロントガラスを駆け上る時雨にうたれ会いに行く路
                       石川えりか
つらつらと草書の文字をえがくよう煙たゆたう蚊取線香
                       堀口 岬
地蔵堂に参りし人らが汲み合える清水の上の小さき五色幡(ばた)
                       篠原遙子
降る雨に眼を伏せ走る少年のやはらかき膝身を運ぶなり
                       黒嵜晃一
見た目などひつようないとおもひつつ色をえらべばこころうきたつ
                       西村玲美

「塔」には現在40の歌会があり、それぞれに様々な活動を行っていますが、
こうした冊子の発行も広まるといいなと思います。

okura 2017

【テーマ】家族
【受付期間】平成29年9月1日~11月30日
【応募料】無料
【作品】自作未発表作でひとり一首に限る。
【応募部門】1小学生の部 2中学生の部 3高校生の部 4一般の部
【応募方法】倉吉市立図書館へ郵送か持参。または、メールフォームから応募。
【賞】各部門 憶良賞1首、入選5首、佳作10首(表彰状と副賞を贈呈)
       学校賞1校(1・2・3部門のみ、表彰状を贈呈)
【選者】
・永田和宏氏(塔選者、京都産業大学教授、朝日歌壇選者、宮中歌会始詠進歌選者)
・池本一郎氏(鳥取県歌人会顧問・塔短歌会)
・北尾 勲氏(鳥取県歌人会顧問)
・多田典子氏(羽合短歌会・国民文学)
・岩垣和久氏(倉吉文芸編集委員会事務局長)
・中本久美子氏(船上小学校長)

詳しくは→http://lib.city.kurayoshi.lg.jp/libcreate/okura/tannka.html

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先日、岡山の実家に帰省したとき、ジャンボたにしの卵というのを初めて見ました。
母が、ランニングの途中で見つけたそう。

「ジャンボたにし」は俗称で、じつはタニシではなく、正式には「スクミリンゴガイ」という巻き貝。ショッキングピンクのような鮮やかな色彩の卵塊が特徴的で、ジャンボたにしたちは水路の壁をよじのぼって、水の届かない安全なところにこれを産みつけます。このピンクの卵塊はとても硬く、毒をふくみ、また孵化して成長すると、田んぼの稲の害虫にもなるため、現在ではちょっと嫌われ気味の外来種、ジャンボたにし。もともとは食用として、数十年前に台湾から持ち込まれたそうですが。美味しいのでしょうか…
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それはそれとして、このピンク色の鮮やかなこと。
(ぷつぷつしたものが苦手な方、ごめんなさい)
注意してよく見てみると、他にもあちこちの用水路の壁にたくさん張り付いています。今まで、ジャンボたにしの存在もその卵のことも全然知らなかったから、たぶん目に映っても気が付かなかっただけで、実際にはずっとそこにあったのだと思うのだけれど。wikipediaには西日本に生息、と書いてありますが、京都にもいるのでしょうか。今度探してみよう。

あまりにピンク色が衝撃的なので
「これをどうにか短歌にしたいけど、難しいじゃろうか」(岡山弁)
「ジャンボたにしのことを詠んだ歌は、まだこの世にないかもね」
という会話をしていた矢先。
ありました。

ももいろのジャンボたにしの卵塊を水路の壁から掻き落としたい
大室ゆらぎ『夏野』(2017)

10月10日と言えば「体育の日」。
体育の日と言えば「10月10日」。
というのが幼い頃から染みこんでいるぼくにとっては、いつが体育の日なのかもはやしどろもどろ。
今日は全国的に秋晴れだったそうですが、あす10月9日が体育の日のようですね。

週末。金曜の夜から千葉へ行っていました。
千葉駅のそばに泊まった金曜日の夜。揺れがありました。
ホテルの7階の部屋だったためか、思いのほかながく揺れました。
福島では震度5の揺れであったとのこと。
揺れの恐怖というのはほんとうに拭い去れなくて、いつまでたってもこわいものです。

土日は、千葉大学行きました。いくつかの教室を移動したのですが、どの教室にもホワイトボードの横に「地震が発生したら」という5箇条の張り紙がありました。
・まず身の安全の確認
・あわてて外へ出ない
・けがや人への対応を
・安全な場所へ避難
・家族・大学へ安否連絡
地震に備えるということの大切さと徹底ぶりに気づかされました。

そういえば、夏の全国大会の郡山のホテルの部屋には携帯型のラジオが置いてありました。
これを見たときも、備えるということがここにもあるのだと思ったのでした。

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雨がつづきます。

ぼくの住む鳥取市界隈ではつぎつぎと稲が刈られ、いや、もう終盤にはいっているようです。
でも、あっさりと刈られていくかといえば、そうでもなくて、もうかなり実っているように見える稲穂があるのに刈られていない田んぼも少なくありません。

同僚にきくと、「そりゃあ、きぬむすめ、だが(それはきぬむすめですよ)」とのこと。

きぬむすめ」というのは鳥取(だけではないかもしれません)がブランド米として推している品種。この品種は田の水をおとしてからも結構長い間刈り取らずにおく期間があり、他の品種にくらべて収穫が遅いのだそうです。

陽のひかりかがよひわたる稲の面(も)をとほく伝承のごとくゆく風
                   大辻隆弘『抱擁韻』1998

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ずっと雨が降っています。
今夜は屋上で夜空を吸い込めないなあ。

さて、ここ数年、眼力が落ちて困っています。
もともと乱視がすこしあっただけだったのですが、
近くのものがちっとも見えません。いわずもがなのアレですね。

読書のときは眼鏡を掛ければいいのですが、
近くと遠くを交互に見る歌会のときなどはとても困ります。

どうしたものかとおもっていたら、いいものを見つけました。

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バールーペです。
紙の上の置くと、字が大きく見えます。
写真の2本のうち、黒い飾りのついたものはボールペンでもあります。
ふふふ。これは便利。歌会でこっそり使ってみます。

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