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アーカイブ "2016年12月"

年明けに永田和宏さんの本がいろいろと出ます。

◎永田和宏著『生命の内と外』
   新潮選書、1404円、2017年1月27日

◎山中伸弥、羽生善治、山極壽一、是枝裕和著
 永田和宏(聞き手)『天才たちの修行時代』
   文春文庫、799円、2017年2月17日

他にも短歌関係で2冊ほど刊行されるそうです。
またはっきりした情報が出た段階でお知らせします。

 このあいだの日曜日は再校作業でした。

 
 作業の行われる永田邸は岩倉というのどかな場所にあります。

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 四季折々の景色が美しく、いまは住宅がかなり建っていますが、私が通い始めた2001年ごろは田んぼがまだたくさんあって、いまよりものんびりしていました。

 そのころは出町柳でみなさんと待ち合わせをして叡山電車に乗り、岩倉駅から徒歩で20分ほどの道を歩いていました。 田んぼを泳いていく蛇を見かけたり、歩きながら植物の名前を教わったりしました。

 
 シャガ、ヨウシュヤマゴボウ、ヤマボウシ、蝋梅。 蘖(ひこばえ)、穭(ひつじ)なんていう言葉も岩倉の風景を見ながら教えてもらった言葉です。

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 いまはもう国際会館駅からタクシーを乗り合わせての往復になったので、そういうのんびりした時間はないのですが、いまから思うと暑かったり寒かったりしながら歩いたことは貴重な時間だったなぁと思います。

 
 きょう、道を歩いていて蝋梅の香りがして、「あ、蝋梅のにおい」と思ったらやっぱりすぐ角の家に蝋梅が咲いていました。

 短歌をしていなかったらずっと知らないままだったことはたくさんあるなぁと思ったことでした。
 
 

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「短歌研究」1月号の特集は「歌のあそびごころ」。

吉川宏志さんの「草紅葉」10首は、物名歌(物の名前を詠み込んだ歌)あり、沓冠(折句の一種で、句の初めと終わりの一音に語句を詠み込んだ歌)あり、回文歌ありと、非常に凝っています。

物名歌では、何と「レディ・ガガ」や「デイビッド・ボウイ」を詠み込むという荒技を見せています。これは必見!

東急線で1980年代まで広く利用されていたのが、この 5000系統の車両で、濃い緑色だったので青ガエルと呼ばれていた。 DSC09453         現在そのもっとも古いタイプが渋谷駅前に展示されているので、見ることができる。私は東急池上線沿線の高校に通ったので、毎日この電車を利用していた。ダサい色だなあ、古臭い車体だな、と絶えず思いながら。中学卒業時に父が転勤になり、都立高校試験に間に合わなかった私は、補欠募集している高校に編入試験を受けて入学した。当時は都立の人気は高くて、私には選択の余地なく。不満だらけの高校時代。その鬱屈感が、この車両の色に重なって思い出される。

今になるとそれも良い思い出。渋谷に行くたび、撫でまわすように見入ってしまう。

若き日はよみがへるなりYou Tubeに「池上線」の歌を聞くとき          小池光『思川の岸辺』より

DSC0954111月20日、湘南歌会主催の吟行に参加してきました。お世話くださったのは沼津市在住の会員N氏。前日はすごい雨でしたのに、当日は突き抜けるような晴天で、時々富士が見えました。

バスで沼津港に出て、市場の一角にある料理店で海鮮料理の昼食、おなかがいっぱいになったところで、付近を散策。大型展望台のある水門「びゅうお」に昇って(エレベーターで)、海あり山ありの素晴らしい展望を楽しみました。

 

この後、松原沿いの千本浜の遊歩道を歩いて、若山牧水、明石海人の歌碑を訪ね、牧水記念館に入館。牧水の足跡をたどりながら、しばし歌にまつわるよもやま話に花をさかせたところ。

見る見るにかたちをかふる冬雲を抜きいでて高き富士の白妙

若山牧水『渓谷集』より

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ソルティアという遊びは、小学生の頃に夢中になった時期があったけれど、レニュニオン島を訪れた時、雑貨店でこれを見つけたときは驚いた。駒が各種の鉱石でできていたので。つい見とれ、大枚(?)はたいて買ってしまった。

ところで、レニュニオン島がどこにあるか知っている人はかなりの地理通ですよね。私は製糖について調べている過程で知り、偶然出かけることになったのだけれど。各鉱石が綺麗に削られすぎていて、個性がはぎとられている感じがつまらないのだけれど、ここはゲーム用の駒なんだから仕方ないか。

石の歌と言えば、やっぱり、賢治かな。

玉髄のかけらひろへど山裾の紺におびえてためらふこころ

いまははやたれか惑はんこれはこれ安山岩の岩頸にして

『校本宮沢賢治全集 第一巻』より

 

そういうわけで(どういうわけや?)、

絶望的状況の日々をほんの少しだけ抜け、

だけど以前の暮らしでは思いも及ばんかった苦難が

えんえんと無限に(思えるほど)恒常化してゆく、あれから。

はまったんだぜえ。ロックなんだぜえ。いえーい!

やり場なき怒りもりっぱなエネルギーになるんやねえ(感心)。

ぱっと聴きたいときはこれ。ファンが選んじゃったベスト版、

いうのがおもろくて、やっぱりちゃんと聴き手のツボにはまる。

ここに入ってへん、あれも聴きたなった、となってまた別の版を探す。

短歌でも、ファンが選んだベスト歌集があったらおもろいかも。

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イエモン復活して初めて紅白出場!祝でござる!

 

 

 

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〈エアコンは最上部からファンで下ろす…〉

この春から住んでいる家のリビングを見上げてます。

引っ越すまでお任せだったので、越してきて初めて見て、

ああやっぱしな…でした。設計者(←夫)の好みが全部ある。

とにかく家は明るく窓いーっぱい。吹き抜けでオープンで。

なんだけど、天窓なあ…南に傾斜してる屋根に空いてるんで、

夏は「陽射し」ではなく「炎熱ビーム」になる。アッツう。

天窓ええわあ、言う人もいてるけど、一度ガチで訊きたい。

「天窓要る?」

※以上、陰翳礼賛協会岸和田支部(?)末端会員がお届けしました。

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(ほんで暑かったんよここの夏)

今年そろって12歳になったシイ&ココ。

山に住んでた頃は、敷地がだだっ広かったんで、

なんぼでも放してもらって好きにしとったけど、

岸和田のここ住宅街では何するにも紐付き。

別にどこにもいけへんのになあ、いう顔。

ちなみにコンクリの合間の緑のふさふさ草は玉竜。全部おかんが植えました!!

写ってないとこまでいーっぱい、みーんなおかあさんひっとりしたんよ、

もうおかあさん植えるんにヒンズースクワット100万回はしたわっ!うんっ!

やて。(…だいぶ中川家さんの大阪のおかんネタ入ってます…)

 

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