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アーカイブ "2015年07月"

雑草という名の草は無い
……というのは、一般には昭和天皇の言葉と信じられている。

それはそうだ。

植物学的には、名前がなかったら新種だ。名付けなければならない。

ただ、「雑草」というものが無いのかといえば、それはやはり、「雑草」として存在しているのだ。

畑や田んぼの、そこに種を播いたり植えたりして、収穫を期待しているもの以外のものは、これは「雑草」である。

あき地に繁る夏草の、これはもう草刈友男氏に登場願わなければならない。

「雑草」というのはカテゴリーだ。

自然としっかり向き合いましょう。リアリズムの、写生の歌をつくりましょう……というとき、図鑑を片手に、あれこれ調べながら草の名前などを知ってゆくのは、よいことだ。
そういうときに、くだんの言葉が話題になることもあるのだろう。

だが、それはそれ。

一木一草をと向き合うなら、その名を呼ぶことも大事だが、私たちはいつもそういうミクロな視野ばかりで生きているわけではない。
旺盛に繁る草の圧倒的な生命力を前にして、いちいちの草の名を言っていてもしょうがないのだ。

「雑草」、「あらくさ」。季節の形容を添えて「なつくさ」「ふゆくさ」など。

齋藤茂吉『つゆじも』より。大正九年の作。「七月二日。縣立病院を退院す。三日より自宅に臥床して治療を専らにす」という詞書を伴う。体調が悪いときには、さまざまなものに圧倒されるような感じもするだろう。

・あらくさの繁(しげ)れる見ればいけるがに地息(ぢいき)のぼりて靑き香ぞする

雑草

編集部大会担当の荻原です。

鹿児島大会への参加申し込みをなさった塔短歌会会員のみなさまのところに、そろそろ詠草集や振り込み用紙、そしてご案内の文書が届く頃かとおもいます。

そのご案内文書に一部誤りがあることがわかりました。ここにお詫びして訂正いたします。

下記写真の黄色の箇所が正しい記載です。

 

案内訂正3

近所の「箔押所」。

書物の奥付に、著者と発行者(出版社)、印刷所、たまに製本所ぐらいまでは出ているが、印刷・製本にはいろいろな工程があって、特殊な工程などは専門の業者さんが引き受けているわけだ。
文字に箔を入れてゆくのも、おそらくそのひとつ。

設計図や報告書を綴じた少部数の報告書など、今でも「金文字黒表紙」が少なくない。歌集で、ちょっと凝った装幀のものなど、文字を押し込んでいたり、そこに箔を配したりしているものが、ときどきある。

辞書なども、皮の表紙のなど、タイトルが金色の箔押しというのは、ポケット版のものでも、実際以上の存在感があった。「箔がつく」とはこのこと。

・辞書の背の金文字ねむくなつかしいロンドンデリーの聞こえる夜に /永田紅『日輪』

 

箔押

電柱の影に立つなんていうのは、おばあちゃんのすることだと思っていたのですが……暑い。ちょっとでも影になるところを。

写真

苗木から植えたヤマモモが、たいへんよく実をつける。
ある年からジュースとジャム作りを楽しみにしてきたが、
ここ二年、できておりません…。灰汁とりもたいへんやし、
いっこいっこの種取りも百万回くらい心が折れますが、
くじけずに作ったジャム、おいしい。また作りたいな。イエモンのJAMも好き〜♪

ご要望におこたえして(?)、

アップで登場のシイ&ココ。

とりあえずなんでも笑っとこ、な性格。

閉校になった学校のテラスで。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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評論家、哲学者の鶴見俊輔さんがお亡くなりになりました。
2009年に京都で行われた「塔」の55周年記念大会でご講演いただいた
時のことを思い出しています。

鶴見さんのお住まいは永田家の近くで、昨日の朝日新聞(大阪本社版)でも、
「鶴見さんと自宅が近所の歌人で京都産業大学教授の永田和宏さん」が
追悼のコメントを寄せていました。

『歌人河野裕子が語る 私の会った人びと』にも、鶴見さんの話が出てきます。

鶴見先生はしょっちゅう町内を歩いていらっしゃるの。
よく見かけるのは、後ろ手に封筒を持って歩いておられるところ。
近くにポストがあるのですが、原稿の投函に行かれるんでしょうね。

河野さんには、鶴見さんを詠んだ歌もたくさんあります。

町内を同じうすれば時に会ふ鶴見俊輔生協に入る      『家』
大鳥居出で入る暮らしを同じうす鶴見俊輔鳥居道来る    『家』
印象はまだ消えぬなりバス停に眼鏡拭きゐし鶴見俊輔    『家』
八幡宮の氏子にあれば着ぶくれて鶴見俊輔参道に入る    『歩く』
思案気に鶴見俊輔歩みくるポケットに手を入れいたく着ぶくれて
                        『日付のある歌』
日本水仙八十一歳の人とあり眼鏡越しの鶴見俊輔      『庭』
名声は人を腐らすと文脈を飛び越え鶴見俊輔言ひき     『母系』

ご冥福をお祈りします。

朝の散歩は山の中腹から、

さらに標高の高いお宮さんまで登る。

写真は参道。なんだけど、

今年11歳(人間で70代に入るかな…)の

シイくんには暑さもあってキツなってきた。

おかん、待ってって、ゆっくり行ってんか、の顔。

きつう〜

きつう〜

 

雲は湧く

雲は湧く

雨系の日は見渡す限りこんな感じ。

庭から撮った洞川方面。

天候事象の多くは雲が山にぶつかっておきる、

いうんやけど、私的には雲はそのへんで湧く…。

いっこもじっとしてはらへん。好きにもやもやしはる。

 

草刈友男

十年以上、山の草刈りの苦闘を支えてくれた。

その名は、ミスター草刈友男。

ふっふっふっ。
トモヲと共に(お、韻踏めるじゃん)、
今日もアツいぜ草刈りタイム。
だいたい一千坪の山を一夏に四周り。
いま二周り目に入ってます。
私には多分ライザップより効きます。痩身中。

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