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アーカイブ "2015年05月"

椿
明日、29日は梶原さい子さんの歌集『リアス/椿』の第11回葛原妙子賞授賞式です。改めて、おめでとうございます!

写真は3月、歌集にも出てくる気仙沼市唐桑町の早馬神社を訪れたときのもの。斜面に咲く椿です。

 浜に陽はななめに射してこゑ持たぬ椿の粗く耀ふばかり

 切り岸にたわみたる枝 日もすがら強(こは)きいのちを風に吹かるる

 ぎざぎざの海岸線を咲き継いでゆく椿なり咲き継いで照らす 『リアス/椿』より

家族の歌
少し前に松村さんが『ぱっちり、朝ごはん』の河野裕子さんの卵かけごはんの話を書かれていましたが、そういえば、河野さんの書く食べ物のエッセイはすばらしかったな、と思い、再読。

「小学校五、六年生の夏休み、朝のラジオ体操を終わって家で食べた糠漬けの茄子の味。あれがやはりいちばんおいしかった。文字通り茄子紺色に漬かったしなしなした食感の、ちょっとすっぱみのある茄子の糠漬け。それに擂った生姜を添え、醤油を垂らして食べる。麦ご飯の香ばしい匂いと相俟って抜群の相性があった」(『家族の歌』文春文庫より)

く~。今すぐにラジオ体操に行って、ちょっと生姜をおろして、茄子の糠漬けで、麦飯をかきこみたい!

『ぱっちり、朝ごはん』も含む河出書房新社の「おいしい文藝」シリーズは最高な企画だと思います。昨冬、私は『ぐつぐつ、お鍋』という一冊を毎日めくって元気を出していました。

今朝の読売新聞の長谷川櫂さんのコラム「四季」に
河野裕子さんの歌が取り上げられています。

 むかしとは麦藁のやうな時のこと暗がりの中にやはらかく匂ふ
                『母系』

「世を去ってやがて五年になる」とあって、もうそんなに
経つのかと感じました。

コンビニのおにぎりがだんだん小さくなる。
税が上がったり、原材料(お米だけでなくて、いろんなものが使われる)の値段が上がるたびに、ちょっとずつ。

添加物なども気になるところ。店内のアナウンスで「添加物・保存料つかってません」とか言いながら、この表示はなに? と思う店もあるが、「指定の」とか「問題になる」などを省略しているのだろう。

省略していいことと、そうでないことがありそうだが。

たまに、「おにぎりやさん」のおにぎりを食べてみる。
これも、小ぶりになったような気がするが、なんとなくなつかしい。

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大阪大学で永田和宏さんの講演「ことばの力―科学と文学のあいだ」があります。
「申込不要・参加費無料・先着順」で一般の方も大歓迎とのこと。

■日時 6月15日(月)17:00~18:30(開場16:30)
■会場
 【メイン会場】コンベンションセンター MOホール(吹田キャンパス)
 【サテライト会場】 豊中キャンパス(大学会館 講堂)
           箕面キャンパス(プレゼンテーションルーム)
           中之島センター(佐治敬三メモリアルホール)
           東京オフィス(霞が関・日土地ビル10階)

詳しくは
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/event/2015/06/20150615_01

動画のCMもあります。

今朝の読売新聞の長谷川櫂さんの詩歌コラム「四季」に伊藤京子さんの歌が引かれています。

  さういへば専任になつたよと息子言ふ高いたかいと児をあやしつつ
                     『木母』

皆さん、お読みください。

mokubo

今年の全国大会は鹿児島です。先日、下見に行ってきました。

交通アクセスの確認やホテルとの打ち合わせなどを行った翌日、鹿児島のみなさんが大会後のオプショナルツアーの候補地でもある霧島の壺畑につれて行ってくださいました。太陽に輝く黒い壺で熟成された黒酢はこれまで体験したことがないほど濃厚でゆたかな味わいでした。

新玉葱がおいしい季節になりましたので、スライスして熟成三年黒酢に漬けてみました。

新玉葱&黒酢

著者 : 林芙美子
河出書房新社
発売日 : 2015-04-15

先月、河出書房新社から、朝ごはんに関するエッセイ35篇を集めたアンソロジー『ぱっちり、朝ごはん』が出ました。
林芙美子、よしもとばなな、堀江敏幸らとともに、河野裕子さんの「卵かけごはん」も載っています。定価1600円です。

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