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アーカイブ "2014年06月"

昨日は15:00から事務所にて、全国大会スタッフミーティング。
参加者18名。
永田先生、永田淳(大会実行委員長)、荻原伸(編集部大会担当)ほか、毎年大会関連の仕事をしているスタッフと現地のスタッフが集まっての打合せである。
事前の準備や当日の役割分担など、細かな部分の人選や確認をしていく。今年は会員の参加者が約350名と過去最大の規模になるので、準備も忙しくなりそうだ。
全国大会は学びや交流の場であるとともに、年に1回のお祭りでもある。大いに楽しみたいと思う。

 短歌作者が何かひとつの結社の属して、真剣に作歌に取り組むことの長所を、私はよく心得ているつもりである。(…)それぞれ共通点をもち、信じ合える同士が集まって修業することができるのは現代、数すくない喜びのひとつでさえあろう。
 ただ、それはあくまで、たがいに刺戟し合って、よりよき歌を作り、短歌をつねに生き生きと、未来にむかって推進する母胎となる意味において認められるべきであって、本末を顛倒して、結社を維持し、歌風を守ることに終始してはなるまい。
 めいめいが独自な自己を問いつめ、生き生きと現代を呼吸して、短歌の未来を切りひらいてゆく覚悟をもたねばなるまい。結社を超えて、自由な批判や議論がなされなければならない。きびしい、さわやかな風よ起これ。
高安国世著『短歌への希求』に収められている「結社時代への危惧」より。
初出は「毎日新聞」1967年1月26日。今から50年近く前の文章だが、現在にも通じる話であろう。

本日の朝日新聞の朝刊の月刊プラス「装丁 超える 本の常識」という特集に、澤村斉美さんの歌集『galley』が取り上げられています。
「若い歌人の2冊目の歌集。それにあわせた装丁にしたかった」という装丁家、濱崎実幸さんの言葉とともに、カラーの写真が掲載されています。版元の青磁社の永田淳さんのコメントもあります。
どうぞ、お読みください。

三井修さんの歌集『海図』が、第16回島木赤彦文学賞を受賞することに決まりました。おめでとうございます。
授賞式は8月24日13時より、島木赤彦記念館(長野県諏訪郡)にて行われます。「塔」の全国大会と重なってしまいますが。

先日行った京都新阪急ホテルの屋上にある神社。

ビルの屋上や工場の敷地には、よくこんなふうに神社がたっている。
 灯の入りし函につめられ次々に屋上ビヤガーデンに吸い上げらるる
           高安国世 『街上』

京都の方は、梅雨だというのに毎日からっとした天気です。
自転車で行動する家族なのでほっとしています。
去年、河原町丸太町の交差点で八重咲きのドクダミをみつけたのですが、先日見に行ったら葉はでていましたが花はまだでした。
金平糖みたいなかわいい花で早くもう一度見たいです。
題詠四季の応募が少ないようです。どんどん出詠してください。
題は「高」、選者は落合けい子さん、締切は7月10日です。
広告は5月号の13ページに載っております。

昨日は13:00から、京都駅前の「メルパルク京都」にて拡大編集会議。年に2回、6月と12月に開かれる選者・編集部全員が揃う会議である。参加者21名。
今後の誌面のことや2015年上半期の批評欄の人選、2017年(!)の全国大会の開催場所などについて、議論をする。
塔の会員数は昨年ここ十数年で初めて減少した(−4名)のだが、今年に入って再び増加に転じているとの報告あり。最新の数字は1099名。60周年記念大会の参加者も350名程度になるようだ。
17:00終了。
その後、新阪急ホテルの屋上にあるビアガーデンへ。
お天気も良くて、風が気持ちよかった。

現在発売中の「現代短歌」7月号に「結社の力」という特集が組まれています。
その中で、今井恵子さんの「結社の功績」、大辻隆弘さんの「結社を存続させるために」が、60周年を迎えた「塔」のことを取り上げています。
今井さんは「選者と編集委員の機能分化」「選者派遣制度」の二つに着目して、「近代から受け継がれた結社が、社会意識の変質に応じた変化を求められている。「塔」の実践はその一つかと思う」と述べています。
また、大辻さんは、「塔」の特徴として、「主宰を頂点としたヒエラルキー型のスタティックな組織」とは異なる「永久機関のように永遠の動線を失わない生き生きとした運動体」という点を指摘しています。
皆さん、ぜひお読みください。

「日本の古本屋」で本を探していると、時々おもしろい間違いが見つかる。
例えば → これ
高安国世の歌集 『実直』 とある。
もちろん、正しくは 『真実』 。
5年ほど前から、ずっと売れずに残っている。

「塔」6月号がそろそろお手元に届く頃だと思います。
●6月号に広告を載せ忘れてしまったのですが、題詠四季の作品を
現在募集中です。題は「高」、選者は落合けい子さん、締切は
7月10日です。広告は5月号の13ページに載っておりますので、
皆さん奮ってご応募ください。
●全国大会の参加申込みは6月13日が締切です。お申込み忘れの
ないようにご注意ください。今年は60周年記念の大事な大会です。
多くの方のご参加をお待ちしております。

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