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アーカイブ "2012年11月"

歌人の岡部桂一郎さんが28日、亡くなりました。97歳でした。
「塔」には岡部さんのファンが多く、2002年4月号で「岡部桂一郎の歌を読む」という特集を組んでいます。
これは、永田さん・花山さんによるインタビューのほか、『緑の墓』『木星』について三井さんが、『戸塚閑吟集』について河野さんが書評を書き、さらに永田さんが岡部桂一郎論を書いているもの。
その後、第4歌集『一点鐘』(2002)、『岡部桂一郎全歌集』(2007)が、ともに青磁社から刊行されています。
以下、『一点鐘』から。 
目薬のつめたき雫したたれば心に開く菖蒲(あやめ)むらさき 
鉛筆が二本尖りて接近す小現実は冬の昼ごろ 
恐ろしき夢をみていたお駄賃に黒飴二つ母のくれたる 
短針を静かに追いて長針の重なる時に人の吐息す 
岡山の金光という町すぎて道辺の石に尻おろしけり
 
ご冥福をお祈りいたします。

京都、洛北は紅葉も散って冬へと景色を変えつつあります。
今年の紅葉はあまり色がきれいでなかったと聞きますが、紅葉のトンネルを見ようと
叡電の鞍馬行きは、大勢の観光客でにぎわっていました。
どの車両かはわかりませんが、ハートのピンクの吊革がひとつだけあります。
運よく握れたら❤なことがあるかも・・・(笑)
叡電で永田さんのお宅にいかれる方は探してみてください。
寒さが増しますので、お体にきをつけてお過ごしください。

鴨長明『方丈記』完成800年記念短歌コンテスト(下鴨神社主催)の
題詠部門(賀茂、鴨、かも)の特選に、山下裕美さんの歌が選ばれていました。
 留守番の子らすいすいとまけくれる下鴨神社の手づくり市に
              山下裕美 

他にも、長谷仁子さん、北神照美さん、清水かおるさんの歌が入選と
なっています。
詳しくは→ http://www.shimogamo-jinja.or.jp/pg221.html


京都御苑
東西約700m、南北約1300mの敷地に約5万本の樹木が育つ公園になっています。
案内板などでは「京都御所」の周囲の公園を「京都御苑」と表示していますが、地元の人は敷地全体を「御所」と呼ぶことが多いです。
 「御所」だけで通用するのは京都だけ「京都御苑」と書いてあるでせう
               花山多佳子『胡瓜草』
堺町御門まで事務所から約250メートル、徒歩3分ほどです。

13:00〜、塔短歌会事務所にて京都平日歌会。
参加者17名。
昨日京都で同窓会があったという池本さんが初めて参加して下さった。
来月は京都の忘年歌会があるので、平日歌会はお休み。
というわけで、京都平日歌会としては今年最後の歌会であった。
発足1年目にしては順調な歩みだったという気がする。
予定通り16:00に終了。
その後、洋菓子店「BRUN BRUN」でお茶。
店の中は早くもクリスマスの飾りでいっぱいだった。

ヨルダンの千種創一さんと東京の吉田恭大さんの2人がツイッターで行っていた「十代二十代歌人特集を読む」が完結しました。
29名の参加者の作品それぞれについて触れている貴重な内容です。目次はこちら→http://togetter.com/li/398351
どうぞお読みください。
誌面では来年1月号に、2ページ×2名の評を掲載する予定です。


京都ハリストス正教会
〒604-0965 京都市中京区柳馬場通二条上ル6‐283  
1901(明治34)年に松室重光の設計により建てられました。松室は京都府庁舎旧本館の設計者でもあります。水色の下見板張がきれいな教会で、京都市指定文化財となっています。
塔短歌会事務所から約200メートル、徒歩3分ほどです。

 京都は紅葉の季節。行楽客でどこへ行っても混んでいる。
 奈良線の東福寺駅は狭いホームに人が溢れて乗り降りが大変だ。京都駅も朝の通勤ラッシュのよう。私は岩倉まで地下鉄を利用しているのだけれど、叡山電車を利用してくる人にきくとやはり電車はいっぱいだったらしい。
 そういう観光地を素通りして校正に集まった人は23名。きょうは学生の人が6名も来てくれて華やいだ雰囲気だった。作業が一段落して、近くの長谷八幡の紅葉がきれいだというのをきいてみんなで見に行った。
 校正に来るようになって何年にもなるけれど、長谷八幡へ行くのは初めてだった。お賽銭ももたずに来てしまったけれど参拝する。かかっている絵馬が古そうで歴史というか時間の長さを感じた。お宮の手前の大きなイチョウと紅葉に陽があたってとてもきれいで、感動で(?)抱きあう女性2名もいた。
 散歩のあとはまた作業。17時終了。おつかれさまでした。


日本基督教団 京都御幸町教会
〒604-0933 京都市中京区御幸町通二条下ル山本町434
1914(大正3)年にウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で建てられた教会です。とても美しいレンガ造りの建物で、京都市指定文化財になっています。
塔短歌会事務所から約400メートル、徒歩5分ほどです。


角川賞のお祝いで、今入っている短歌同人誌のある方からプレゼントをいただいた。ちいさな、黄色いクロックス(というサンダル)。「58V!」と書いてある。
夏も冬もなくいつも白いクロックスを履いていたせいで、この前の校正のとき永田さんに「授賞式もそれで行くんか」と訊ねられた。それはさすがにないかな…。

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