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アーカイブ "2012年10月"

商店街を歩いていると、いろいろな店でハロウィン用の飾り付けをしたり、ハロウィン限定の商品を売ったりしている。ここ数年で、何だか急速に勢いを増してきているようだ。
毎年ハロウィンの季節になると思い出すのが、15年前に函館に住んでいた時の出来事。
あれは確か七夕の日だったと思うのだが、夕方、僕の住んでいるアパートの呼び鈴が鳴った。何かのセールスかと思って出てみると、扉の前に小学生くらいの子供たちが5、6人立っている。
最初は何だかよくわからなかったのだが、どうやら「ローソク一本下さいな」という掛け声をかけながら一軒一軒近所を回って、お菓子をもらっているらしい。
あいにく僕の部屋にはお菓子などなくて、「ごめんね」と伝えたのだが、子供たちは別に気にする様子もなく、すぐに隣りの家へと移って行った。
あの時、お菓子があったらどんなに良かっただろう。

このところ会員の自主投稿のページ「方舟」への投稿が増えています。もともと毎号2ページだったのですが、投稿数が多いので最近は3ページや4ページに増やすこともしばしばです。それでも、掲載率は50%程度。
投稿規定に「分量は14字×80行以内」と書いていますが、もっと短い原稿も大歓迎です。無理に80行に近づけようとする必要はありません。短い原稿の方が掲載される確率は高いと思います。
あと、歌集批評会などで写真も一緒に載せる場合、写真も分量の計算に入ります。写真は約15行分ですので、文章はその分を引いて65行以内でお書き下さい。できるだけ多くの投稿を載せたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。

明日あたりから書店にならぶ角川「短歌」11月号で、第58回角川短歌賞が発表されています。受賞作は藪内亮輔さんの「花と雨」50首。
また、特別企画「角川短歌賞受賞歌人競詠」には、一昨年の受賞者である大森静佳さんの作品「輪郭のつばさ」30首も掲載されています。
皆さん、どうぞお読みください。

夏の全国大会ではアンドロイド演劇を観ましたね。
そのアンドロイドを開発されている大阪大学の石黒浩教授の
サイエンスカフェ「アンドロイドと未来予測」に行ってきました。
大阪大学21世紀懐徳堂スタジオにて。

アンドロイドと言葉の関係について話がしたかったのですが、
先生の周囲は黒山のひとだかり。とても無理でした。
部屋を出るとき、夏の演劇のお礼を申し上げると、石黒先生は、
「行けなくてすみませんでした。また機会があれば」
とおっしゃってくださいました。
この最新のアンドロイドは、
11月から石黒教授のかわりに講演にいくのだそうです。
講演の依頼先がそのほうがよろこばれるのだそうで、
うーん。。。。。

「塔」10月号にミスを発見!
104ページの「歌の駅」、今月は島根県なのですが、
中央に載っている地図では鳥取県が塗られています。
申し訳ありません。
先月号の鳥取県の地図がそのまま使われてしまったようです。
毎号地図を用意してくれる印刷所も気づかず、初校でも
再校でも気づかずに、そのまま載ってしまいました。
鳥取県と島根県を間違えるなんて、何ともありがちなミスで
お恥ずかしい限り・・・。

今日は永田家で「塔」11月号の再校と12月号の割付作業。
車で出かけたところ、道がすいていて予定より早めに到着。
近くにある長谷(ながたに)八幡宮にお参りする。

13:00から作業開始。
参加者は15名。
11月号も12月号も分量が多いので、なかなか大変である。
15:00過ぎに、岡山へ行っていた永田さんが帰宅。
岡山歌会に若くて元気な人が多いことに驚いていた。
差し入れのスイートポテトや梨や水団や混ぜご飯のおにぎりなどを
食べながら、17:00に無事終了。
家に帰り着くころには、すっかり暗くなっていた。

13:00〜、京都教育文化センターにて京都神無月歌会。
いつも使っているハートピア京都の部屋が取れずに、久しぶりに京阪沿線での歌会となった。
詠草41首、参加者38名。
参加者の性別はと言えば、男性17名、女性21名。
他の歌会に比べて男性がけっこう多いように思う。
また年齢は(あくまで私個人の推測ですが)
10代・・・1名
20代・・・1名
30代・・・7名
40代・・・7名
50代・・・7名
60代・・・11名
70代・・・3名
80代・・・1名
といった感じ。18歳から85歳まで年齢も性別もさまざまな人がバランスよく集まって、一緒に議論をする。これが、歌会の面白さなのだろう。
絶妙な司会進行のもと、17:00終了。
同じ建物にあるレストランでお茶をして、18:00に解散。
心地よい疲れを感じつつ帰宅した。

「塔」10月号の編集後記に永田さんがドイツ出張の話を書いてます。ヘッセの『車輪の下』の舞台になったマウルブロン修道院へ行った話など。
今日届いた「短歌往来」11月号を開いたら、巻頭に永田さんの21首が載っていて、その中に「ハイデルベルグ出張六首」と詞書きの付いた歌がありました。
隠れて本を読む物陰はいくつもありて若きヘッセを暗く閉ざせり
繰りかへしデミアンを言ひゐしはきみなりきこの修道院にわれひとり来て

2首目の「きみ」は、もちろん河野さん。『デミアン』のことを河野さんは何度か文章に書いていたと思いますが、昨年出たエッセイ集『わたしはここよ』から引いておきます。
運命は自分で拓いて行くものだ。このことばはいつからわたしに住みついたのか。十七歳のとき、ヘルマン・ヘッセの『デミアン』を読んだ。これまでの人生で『デミアン』ほど繰り返し読んだ本はない。背表紙がすりきれて外れてしまい、ページがバラバラになってしまったのをセロテープや糊で造本しなおしたのをいつも持ち歩いていた。冒頭の部分など意味も分からないままに暗記していた。
岩波文庫の実吉捷郎(さねよしはやお)訳に愛着があったようです。

今日は大阪歌会に出席しました。
野分、萩、木通の実、薄野などの歌があり、
秋の訪れを言葉で感じました。
歌会に出ておもうことは、
読者に読まれるときの、自分の歌のなかの主体と
自分自身の実体とのズレ。
これがとてもおもしろく、そのズレがあるからこそ
歌を作ることがやめられないのですよね。
このズレは故意におこすものはあまり面白くないというのが
今のところの私の考え。
「ズレのスタート」は、あくまでも実体であるほうが魅力的なのですよね。
さて、塔の10月号がそろそろ発送されるころです。
今月は曜日の関係などで、この週末に届かない地域もあるかとおもいますが、
あと少しお待ちください。
届いた方は、早く届いたからといって自慢しないようにしましょう。(冗談です。)

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