ブログ

アーカイブ "2011年09月"

今日は10:00から、事務所の開設準備の作業。参加者8名。
2tトラックを借りて、故諏訪雅子さんの蔵書を永田家から事務所へ運び込む。ダンボール約40箱分。その後、本や雑誌などに分類して本棚へしまう。
永田家の中古のコピー&ファックス機ももらい受けて、事務所に設置。他にもロールカーテンの取り付けなどをして、17:00終了。
ようやく少し事務所らしくなってきた。

枕詞について調べる時に、ある枕詞がどんな言葉にかかるのか(あしひきの→山)は、広辞苑などにも載っている。反対に、ある言葉にどんな枕詞が付くか(山→あしひきの)は、普通は調べようがない。
少し前にニュースで流れていたが、作家の筒井康隆氏が自ら小説を書くために作成した「枕詞逆引辞典」というものを、ネットで公開している。
必要があってちょっと使ってみたら、これがけっこう便利。「短歌を作っておられる方などは、きっと重宝されるのではないでしょうか」と前書きにある通りである。
ぼんやりと眺めているだけでも、けっこう楽しい。

このごろ、図書館に行くことが多い。
評論、勉強会の資料集めが意外に面白いのである。先月も学生短歌合宿の勉強会資料をあつめるために色々な京都の図書館をまわった。ある程度は京都府図書館にあるのだが、幾つかは別の図書館にしかなかったりする。
たとえば『青蟬』は京都府図書館(の書庫)にあるが、たしか『夜光』は京阪線丹波橋駅からすぐの京都市伏見中央図書館にしかない。ほかには『新星十人』は醍醐中央図書館の書庫、個人誌『斜光』はさすがに北山の京都府立総合資料館にしかなかった。
自然の多いところだと旅気分で行けて楽しい。醍中へ行く途中で乗り換えた六地蔵ではきれいな堤があってとても良かった。また、北山に行くついでに「待ち合わせのなき北大路駅」デビューしてみた。一応階段を二段跳びで駆け上がってみたが、他の人はみな淡々とエスカレーターを利用していたので、すこしはずかしかった。
階段を二段跳びして上がりゆく待ち合わせのなき北大路駅
            『横断歩道(ゼブラ・ゾーン)』梅内美華子

8月号の会員エッセイを読んでいて、「来形」(山形県に来ること)、「来鹿」(鹿児島県に来ること)という言葉に出会った。書いた本人は特に意識していないのだろうが、県外の人には見慣れない言い方だろう。
そう言えば、以前住んでいた福島には「来福」、大分にも「来分」という言葉があった。こういう言葉は、県内で発行されている新聞や地元のテレビなどで使われることが多いようだ。有名人や偉い人が来た時などに、時おり目にすることがあった。
山形が「来形」なら、山梨や山口はどうなるのだろうとか、福島が「来福」なら福井や福岡はどうなるのだろうとか、考え始めるといろいろな疑問が出てくる。
皆さんのお住まいの県では、どのように言いますか?

台風、大雨など続きますが、みなさま大丈夫でしたでしょうか?
助野さんの御子息が描かれているコミックの新刊が八月に出たようです。
「お母さん、もっと応援しいや!」と息子が申します。
先日、京都シネマで「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画を見ました。
たまたま初日で、監督がトークショーを行い、サインをいただきました。
監督は鎌仲ひとみ、上関原発建設計画についてのドキュメンタリーです。
こういう話を子供はけむたそうに聞いてたのですが、最近は一応耳を貸します。
子供の話を小さなことでも聞いていると、向こうも聞こうと思うみたいです。

「塔」8月号(河野裕子追悼号)は、まだ在庫があります。
ご購入のお申し込みはTOPページの「お問い合わせ」で受け付けております(定価2000円)。
また、東京のジュンク堂池袋本店、名古屋のちくさ正文館本店、京都の三月書房でも販売しております。どうぞご利用ください。

○「短歌往来」10月号の「歌誌漂流」で、鈴木竹志さんが「塔」8月号を取り上げてくださっています。
○「短歌研究」10月号に梶原さい子さんの現代短歌評論賞受賞作〈短歌の口語化がもたらしたもの―歌の「印象」からの考察〉が全文掲載されています。
どうぞ、お読みください。

朝10:00からハートピア京都にて、編集企画会議。参加者9名。
来年の誌面の特集や企画について話をする。
久しぶりにかなり突っ込んだ、いい議論ができたように思う。
その後、永田家に移動して、13:00から10月号の再校&11月号の割付作業。こちらは約20名が参加。
10月号(追悼 諏訪雅子)、11月号(全国大会報告)ともにページ数が多く、いろいろと大変であったが、17:00に無事に終了。
 *
昨日、アメリカの航空ショーで墜落した第2次世界大戦期の戦闘機を、朝日新聞は「P51マスタング」、読売新聞は「P51ムスタング」と書いている。発音的には「マスタング」の方が近いのだろうが、「ムスタング」でないとどうにも落ち着かない。

昨日は18:30〜、東京一ツ橋の如水会館にて、短歌研究社三賞の授賞式。

○第47回短歌研究賞
  花山多佳子「雪平鍋」30首
  柏崎驍二「息」20首
○第54回短歌研究新人賞
  馬場めぐみ「見つけだしたい」30首
○第29回現代短歌評論賞
  梶原さい子「短歌の口語化がもたらしたもの」
花山さんと梶原さんが受賞されたこともあり、塔からも20名くらいが参加していた。梶原さんの和服姿は初めて見たが、よく似合っていた。
受賞された方々のスピーチがどれも印象に残るもので、あらためて今年の震災のことや短歌のあり方などを考えさせられた。

ページトップへ