ブログ

アーカイブ "2011年01月"

今年は大河ドラマを初回からずっと観ています。
次回がちょうど本能寺の変ですが、信長はヒロインである江(上野樹里)の伯父です。
日本史は好きな教科でしたが、このような歴史ドラマを観ているとやはり昔の人々が平面から立体へ浮き上がってゆく感覚があります。「本能寺」という言葉を教科書のページの上で目にするのと、明智光秀役の役者の声で聞くのとでは、当然のことながら全然違います。
本来、秀吉による中国攻めの援軍のリーダーとして光秀は備中へ向かうはずでした。その途中で「敵は本能寺にあり」と言って信長を攻めたのです。ところで一方の秀吉は中国攻めを成功させましたが、その戦法は「水攻め」。高松城(岡山市)を水浸しにして、城主を切腹へと追い込みました。
この高松城、あまり有名ではありませんが実は私の実家の近所なのです。現在はお城はなく、「今日の放課後、ジョーシ(城跡)で野球しようぜ」という感じで子供たちの遊び場になっています。

みなさまお住まいの地域の雪はいかがですか?
ぼくの住む鳥取は例年になくよく雪がふります。
サッカー見ている深夜にも静かに降り積もっておりましたようで、
朝見ると、またしても車が雪に埋もれておりました。
こういうことは1シーズンに1回くらいしかないのですが、
今シーズンはもう4回めくらい。腕も腰もぱんぱんです。

「ホテルフジタ京都」が閉館したというニュースを読んだ。二条通りの鴨川沿いに昭和45年に開業して以来、40年間営業を続けてきたとのこと。
このホテルには思い出がある。1999年の「塔」の全国大会がここで開催されたのだ。私が初めて参加した大会だったこともあって、強く印象に残っている。
当時私は大分に住んでいて、夜行のフェリーで神戸まで行き、そこから電車で京都に着いた。まだ知っている人もほとんどいなかったし、不安も大きかったのだが、多くの方から声をかけていただいて、本当に楽しい二日間を過ごすことができた。
ホテルフジタには、その後も何度か家族で食事をしに行った。「パパとママが初めて出会った所だよ」と息子に教えたりして。川端通りを車で走っている時などに、ホテルの建物を懐かしく眺めることも多かった。その建物も取り壊されてしまうらしい。

14:00から芦屋で穂村弘さんと作家の川上未映子さんの対談「コトバの可能性と不可能性 私たちの場合」を聞く。言葉をめぐる二人のスリリングなやり取りが、とても面白かった。会場には若い人も多く、定員150名のところが満席であった。15:30まで。
その後、18:20からメルパルク京都で現代歌人集会の理事会。参加者9名。春季大会の内容や人選について話し合う。あれこれ意見を出し合って、20:00まで。外に出ると、夜の京都タワーがきれいだった。

「塔」1月号の誌面時評で沼尻さんも触れていますが、昨年11月号の八角堂便りに三井修さんが「田中栄さんのこと」という文章を書いています。田中栄さんについてご存知ない方は、ぜひこの機会に田中さんの歌をお読みいただければと思います。
下記2点は在庫がありますので、お読みになりたい方は松村までご連絡下さい。送料は無料です。
 ・田中栄遺歌集『海峡の光』(青磁社) 3500円
 ・「塔」2005年10月号(追悼田中栄) 1000円 *残り3冊
*「塔」2005年10月号は申込み受付終了しました。『海峡の光』は引き続き受け付けております(1/28 22:00追記)。

 きのう、帰宅したら留守電ランプがついていた。相手の人は携帯からなのか、雑音があったり途切れたりして聞き取りづらい。でもところどころ、「会費が」とか「発送が」など、気になる内容だったので、相手はわからないけれど掛けてみた。
 「藤田ですけど、お電話いただきましたか」
 「ああ。母がお世話になりました。藤田みち子の息子です」
 藤田みち子さんは昨年の11月に逝去された方。手違いで会費督促の葉書が届いたらしい。申し訳ない思いでしばらくお話する。
 そして、なりゆきで藤田さんの作品1年分をまとめて送ることになった。藤田同士だし、なにかのご縁だろうと思って昨年1年の作品を拾ってゆく。隣に自分の作品もあったりして、懐かしい。たった1年前のことなのに、すごく遠い気がした。
 藤田さんは白鷺や鴎がお好きだったのかなとか、数詞をよく使われていたのだななどと、今まで気づかなかったことを見つけながらゆっくりと打った。
 ・風に乗り来たる種子ならん白百合のきりり咲きおり庭に九本
            (塔2010年12月号 藤田みち子)
 

「塔」1月号を読んでいる。
昨年10月号の十代・二十代歌人特集の批評を、「心の花」の奥田亡羊さんと「塔」の岩野伸子さんが書いている。この特集は一人につき7首載っているので、どの歌を取り上げて論じるかというところに、書き手の個性が出る。
お二人の引いた歌を見比べてみると、けっこう同じ歌を引いている。数えてみると、二人揃って取り上げた20名のうち7名の歌が同じものである。7首の中から選ぶ1首がこれだけ重なっているわけだから、かなり高い確率のようにも思う。
ここからどんな結論を導き出すかは人それぞれだろう。私が感じたことは、やはり結社を超えて、ある程度「良い歌」というものに対する共通の基盤があるのだということ。それが100%重なるようではつまらないけれど、逆に全くバラバラということでは困ってしまう。そういう意味で、この20分の7という数字を興味深く感じたのであった。

2月3日に産経新聞出版から『家族の歌』という本が出ます。永田さん、河野さん一家が産経新聞に連載していたリレーエッセイ「お茶にしようか」や河野さんの未発表エッセイなど計63編と短歌が収められているとのこと。1260円。

日曜日は、13:00から永田家にて、2月号の再校と3月号の割付作業。参加者17名。
2月号は「河野裕子を偲ぶ会」の記録が載るため全236ページというけっこうな量があり、再校が大変であった。3月号の割付の方は、今回若手の方にお願いしてやってもらった。作業の飲み込みが早くて、とても助かる。
17:00から同じ場所で、テーブルを一つにつなげて新年会。手巻き寿司、グラタン、生春巻き、手作りパン、みかん、かるかんなどなど。ひたすら食べたり飲んだりする。永田さん手作りのジャムまで登場した。
今年も一年間、良い雑誌を作っていきたいと思う。

昨日、平成22年度NHK全国短歌大会が行われ、一般の部の応募約24000首の中から選ばれた大賞5首に、小林真代さん(福島県)の作品が入りました。
 初めての試合は小林VS小林うちの子は負けたはうの小林
おめでとうございます。
大会の模様は、2月6日(日)午後3時よりNHK教育テレビにて放送されるとのことです。

ページトップへ