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アーカイブ "2010年04月"

昨日は天気が良かったので、昼から息子を連れてハイキング。家の裏手にある大岩山(標高182メートル)に行く。先月、山頂付近に新たに展望台が設けられたと聞いていたので、それが目当てである。
30分ほど坂道を登ると展望台に到着。斜面の樹木を切り払って見晴らしを良くして、ベンチと花壇を設置しただけであるが、予想以上に良い所だった。北は嵐山から南は大阪のビル群まで一望に見渡すことができる。持参したおにぎりを食べながら、しばらくのんびりする。
大岩山はしばらく前からゴミの不法投棄が問題となっており、あちこちに「ゴミ捨て禁止」などの看板が立っている。今回の展望台の設置も、山に頻繁に人が訪れるようになることで不法投棄が自然と減っていく効果も狙ってのことらしい。実際に、休日ということもあって、絶えず家族連れやカップルが登ってきていた。

朝から良い天気。
息子がベランダで育てていたベビーキャロットを収穫する。大きいのも小さいのもあったが、息子は大喜び。毎朝水をやって大事にしていたので、喜びもひとしおのようだ。

久しぶりに出てきました。
4月号から始まった「アララギ歌人共同研究」ですが、レイアウトは僕が担当しました。なるべく読みやすいように、と思ったのですがフォーマットが決まっているので手を入れられる範囲は狭いのです。
実はレイアウトに隠れた工夫をしているのですが、お気付きでしたでしょうか?
ページを開いたときに本を綴じてある真ん中の部分を「ノド」と言いますが、共同研究のページをバリッと強めに開いていただけると、ノドの部分が黒くなっているのです。
「だからどうした!」と言われると、「それだけなんです」と答えるほかはないのですが…まぁいわゆる「自己満足」といったヤツです。
しかし塔の歌も評論も文字が小さくて読みにくいですよね。僕みたいな若者でも辟易しますから。
もしかしたら、近々活字を大きくして読みやすくするかもしれません。(ああ、そういや、そのレイアウト見本も作らなければならなかった[:のぉ:]

はまっているテレビと言えば、BSで再放送の「猫のしっぽカエルの手」です。
京都の大原で、ハーブを育てオーガニックな生活をめざす、イギリス人ベニシアさんの暮らし・・を四季折々の美しい画像とともに楽しめます。
それでベニシアさんの本を読むと、ポプリの作り方が書いてありました。
6歳くらいからポプリを作りたかったことを思い出し、急に嬉しくなってきました。
半生渇きの花びらと粗塩を混ぜて、発酵させるやり方があるらしいです。
植物園に薔薇の花びらを集めにいく日を妄想しています。
ただ薔薇はかなり薬をまいて育てているので、本当なら自宅の庭に咲くような薔薇がいいですね。

角川「短歌」5月号の巻頭に河野裕子さんの「日本古謡さくら」30首が載っている。娘の結婚や自分の体調について詠んだ歌を、しみじみとした思いで読んだ。
  わたしらを置いてゆくにはあらざれど待つ人の大きな傘にこの子
  入りゆく
  結婚はひと月後(のち)に迫れども連れだちて鍋や皿など買ひに
  も行けず
  われらよりだいじな人となりて欲し長い時間父母(ちちはは)として
  この子護りき
  俯きてスープ啜りつつ涙落つ固形物食へなくなりて三月(みつき)
  は経たり
  楽しんで生きてゆくのよ二、三年は、窓が開(あ)き青い空からささ
  やきくるる
最初に読んだ時には気づかなかったのだが、よく見ると、これらの歌は四句が大幅に字余りで、5・7・5・12・7になっている。その割には、なぜかすーっと読める。あるいは「57577」ではなく「575577」みたいに読むのかもしれない、などと思う。もちろん、意識して作ったリズムと言うのではなく、自然に生まれたリズムのような感じがする。

今朝の朝日新聞(大阪本社版)を見てびっくり。「歌壇・俳壇」の欄に〈「塔」歌人6氏がアララギを検証〉という記事が載っている。
  塔短歌会の歌誌「塔」が“連載 アララギ歌人共同研究”を
  開始した。後期アララギのカリスマ土屋文明と斎藤茂吉の
  高弟佐藤佐太郎の歌業を焦点に、所属6歌人が今月〜12年
  3月まで毎月号でリレー検証する。(以下略)
こんな記事を読むと、あらためて頑張らないといけないなァと思う。記事の中に永田淳さんの「『塔』創刊者の高安国世が籍を置いたアララギは、ぼくらの尾てい骨」という発言が引かれていて、思わず笑った。何だか猿から人間に進化したみたいだ。

BS短歌の余興(?)にVTR出演をいたしました。
それは、スイーツ短歌を紹介するという短いコーナーで、
3月の雨の日に芦屋で収録。
お相手の経済アナリストの森永卓郎さんはとても優しい方でした。
オンエアーは恥ずかしくてまともに見られないので
見た友だちに様子を聞くと、
  母が作り我れが食べにし草餅のくさいろ帯びて春の河ゆく 高野公彦『雨月』
この歌がオンエアされなかったとのこと。
わたしがいちばん熱く語った歌でしたが。
熱過ぎたのでしょう。
もうこの世にはいない母。
春の河。
草餅。
春のはじめにはいつも
菜の花などをぼんやり眺めながら
おもいだす歌です。

午後6時から、京都市北文化会館で「現代歌人集会」の理事会が開かれる。出席者は10名。サンドイッチ&コーヒーの夕食を食べてから会議。7月4日(日)に大阪で行われる春季大会の役割分担の確認と12月に行われる秋季大会の講師の人選などについて話し合う。運営に慣れている理事の方が多く、比較的スムーズに話が進んだ。午後8時頃終了。

テレビはあまり見ない方だと思う。ドラマなどはほとんど見ない。だから、ドラマの話題には全くついていけない。
毎週欠かさずに見ているのは「ダーウィンが来た!」「情熱大陸」「ワンピース(アニメ)」「恋のから騒ぎ」の4本。「ダーウィンが来た!」と「ワンピース」は息子と一緒に見ている。息子はテレビを見る時は、なぜか必ず正座。
以前はもう1本、「探偵!ナイトスクープ」も見ていたのだが、4月から「恋のから騒ぎ」と時間がかぶってしまい、見られなくなってしまった。わざわざ録画するほどのこともないので、それっきり。
というわけで、今夜は「恋から」です。

「アララギ」昭和8年7月号をまた眺めている。その中に「二十五周年記念号正誤表(其二)」というものが2ページにわたって掲載されている。誤植訂正だ。
昭和8年1月に出た「アララギ」の二十五周年記念号は803ページという分厚さだったため、誤植も多かったようで、全部で90個くらいある。しかも「其二」とあるから、既に「其一」も掲載されたのだろう。いくつか例を挙げると、
  ×つつあり → ○つつめり
  ×精通   → ○精進
  ×十二月  → ○十二日
  ×テニオハ → ○テニヲハ
  ×例     → ○側
  ×士屋   → ○土屋
  ×こぴつとく→ ○こつぴどく
こういうのを細かく見ていると、けっこう楽しい。(もちろん、他人事ではないのだが)
当時は今と違ってすべて手書きの原稿だったわけで、それを考えると雑誌を発行する手間も今よりもはるかに大変だっただろう。そんなことを考えているうちに、今日もまた夜が更けていく。

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