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高安国世全歌集

このところ『高安国世全歌集』(1987年、沖積舎)が古本で多数出回っている。刊行から30年近くが経ち、所有していた人が亡くなるなどして市場に出るようになったのだろう。

「日本の古本屋」で検索すると現在7冊もある。値段はいずれも3500円~5000円。全942ページの本に収められている内容を考えれば、かなりお買い得な価格という気がする。

『高安国世全歌集』には、高安の13冊の歌集(『Vorfruhling』『真実』『年輪』『夜の青葉に』『砂の上の卓』『北極飛行』『街上』『虚像の鳩』『朝から朝』『新樹』『一瞬の夏』『湖に架かる橋』『光の春』)のほか、晩年の未完歌篇とドイツ語訳歌集『Herbstmond』が収録されている。

さらに巻末には、永田和宏の解説、光田和伸編による解題、年譜、初句索引があり、資料的な価値も高い。

「塔」の会員であれば、ぜひとも手元に置いてほしい1冊だ。

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  • D60 より:

    お教え下さって、ありがとうございます。
    いつものことですが気付かないことが一杯です。↑の新聞も取ってるのに見落としていました。クリックして安いところで買えました。
    助かります。『桜前線開架宣言』の誤植も、です。
    (寺田裕子)

  • 松村正直 より:

    お役に立てたようで良かったです。
    京都は桜が満開です。

  • 松村正直 より:

    7冊あったのが、現在3冊になりました。

  • D60 より:

    先ほど到着。とてもいい状態です。老眼にも見やすい大きさですね。元の値段を見てお得でびっくり。
    少しずつ読みます。書店さんとのやり取りも楽しくて、京都の桜を教えて下さいました。
    もう一度お礼申し上げます。
    (寺田裕子)

  • 松村正直 より:

    どうぞ、ゆっくりお読みください。

    第4歌集『夜の青葉に』までは旧仮名、第5歌集『砂の上の卓』からは
    新仮名になっています。

    表紙の裏にある装画は、息子の高安醇さんが手掛けています。

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