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27日の木曜日に和歌山の那智勝浦でNHKの短歌大会があって、それに呼ばれてました。NHKの大会に出させてもらうのは初めて。
前夜に他の選者の方、スタッフの方ともども食事をご一緒することになっていたので水曜日の朝に出発。新大阪駅を11時の特急くろしおに乗る予定でした。現地には15時前に到着予定。
10時半に新大阪着、待っていると「くろしお号○×○×〜〜」のアナウンス。改札で確かめると、紀伊半島が大雨のため13時まで運行中止が決定、それ以後は状況を見ながら、とのこと。
慌ててNHKの現地スタッフの方に電話するも不通。東京のNHK学園に電話し、在来線でとりあえず和歌山まで向かうことを伝える。新大阪から大阪まで出て、そこから紀州路快速に乗り、和歌山から乗り換え、さらに御坊で乗り換え、さらに紀伊田辺で乗り換えで紀伊勝浦着、という西村京太郎ばりのタイムスケジュールで乗り継いで現地に19時12分着とのことを駅員さんが言っていた。
大阪から紀州路快速に乗っていたら携帯電話に着信、先ほどの東京のNHK学園からで、「新大阪発12時発の新幹線のぞみで名古屋まで出て、そこから特急ワイドビュー南紀で辿り着けます。新大阪まで行けませんか?」とのこと。その時11時25分、場所は新今宮直前。とりあえず新今宮で飛び降りて、向かい側に停まっていた環状線に乗り換えて再度、大阪、新大阪を目指す。大阪環状線をぐるっと丸一周。新大阪に12時に辿り着けるか微妙な時間だったけれど、名古屋に行けばもう一本あとの特急ワイドビューがあるだろう、と楽観的に考えていた。
案の定、新大阪に11時56分頃着。12時の新幹線間に合わず。みどりの窓口で特急くろしおの切符を振り替えてもらえるのか、名古屋経由で勝浦に行けるのかを訊く。すると12時発の新幹線を逃すと、紀伊勝浦には着けないことが判明。しかもそのルートの在来線利用だと手前の新宮までしか着けず、それも23時過ぎに到着とのこと。
やっぱりさっきの和歌山経由しかないということで再度、大阪まで出て紀州路快速に乗る。これに乗ってもさっきと到着時刻が変わらない、というのが不思議なところ。
ごとごと1時間半ほどかけて和歌山へ。最初の腹づもりでは、特急の車内販売でお昼ご飯にしようと思っていた。ついでに朝から何も食べていなかったので、新大阪の駅でワッフルだけは買っていたけれど、飲み物はなにも買っていない。それまでは「どうやって行けばいいだろう?」ばかりを考えていたので、空腹のことは感じなかったけれど、ことここに来てようやくお腹が減って来る。しかし、走り回って喉は乾いてるし、そこにワッフルだけ食べるというのはさすがに辛い。
ということで、和歌山のわずか2分の乗り継ぎのタイミングで紅茶のペットボトルを買って、次の御坊までの間にワッフル2個だけを食べる。
しかし、御坊手前から電車が大雨のため徐行運転を始める。車内放送で20〜30分遅れで御坊に到着とのこと。御坊での乗り継ぎ時間はわずかに5分。車掌さんに確認すると、次の電車にお乗りください、とのこと。しかもあろうことか、紀伊田辺の先、周参見(すさみ)の向こうのトンネルで水が噴き出しているので、周参見から先は止まっているらしい。
御坊駅に遅れて着いて駅員さんに聞くと、運行再開はメドがたっていないらしい。とりあえず改札を出て駅前のローソンでおにぎりを買ってふと見ると、レンタカーを発見。ここでようやくNHKの現地スタッフの方に携帯電話がつながり、聞くとやはり周参見からタクシーで向かっているらしい。レンタカーを借りていいかを確認してから、レンタカー屋さんに入って紀伊勝浦で乗り捨てが出来ることを確認。ただ営業時間が19時まで、この時点で16時。急いで手続きを済ませる。勝浦まで約3時間。
御坊を出発して、運転しながらようやくありつけた昼ご飯の明太子おにぎりを食べていると、先ほどの現地スタッフの方から着信。大阪の選者、小黒世茂さんが紀伊田辺で立ち往生してるので拾ってほしいとのこと。紀伊田辺の駅なんか行ったこともないからまったく自信がなかったけれど、道を訊きながらなんとか約束の17時に到着して小黒さんと合流。
その後、雨の42号線をひた走る。小黒さんが古座川の深夜のうなぎ捕りの話などしてくださって、ワイワイ言いながらの弥次喜多道中。途中の富田川は大増水でまっ茶色だし、枯木灘は大時化ですごい波。ちなみに42号線は昔の仕事の時によく走った、勝手知ったる道。昔によく行った周参見、見老津(みろづ)、口和深(くちわぶか)、串本などの懐かしい地名が次々に出て来る。
なんとかかんとか19時ちょっと過ぎに勝浦のレンタカー屋さんに到着。閉店をちょっと遅らせて待っていてくださった店員さんが、親切にホテルのお迎えの船が来る桟橋まで送ってくださった。
まぁ、この後、みんなで食事して、飲んで、、、とあるのですが、これ以上長くなるのも気が引けるので、この辺で。とにかく長い長い一日でした。
地名だけではまったく地理感覚が分からない、というかたはGoogleマップなんかで確認してください。

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  • まえだ より:

    すごいーーー!大変でしたね。。運転免許のない私ならもう終わってた。。。

  • 佐藤南壬子 より:

     私は仕事場でそのやりとりを背中に聞きつつリポート点検をしておりました。ハラハラどきどき。大雨の見知らぬ土地で車を借りられなかったらアウトでしたね。普通の人にはできない技!
     東京にいて想像するだけなので余計に不安でした。現地の様子もよくわからないですし。
     一番近いかな、と思ったかたが一番遠かった日でした。ご無事で何よりです。
     運転免許だけあっても私は立ち往生して泣いていたかも。慌てると余計に動いてしまいそうです。
     そこで東日本大震災の日のことを思い出している佐藤です。右往左往!

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