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昨年に続き、例年のような「塔」の大会は望めない今年。
2018年は、大会の開催地は浜松で、終了後、ひとりで北遠地区へ
足を伸ばしたことを思い出しました。静岡県は伊豆近辺にしか
出掛けたことのない私。この機会に、遠州鉄道、さらに天竜
浜名湖鉄道に乗車し、掛川経由で帰宅する計画を立てたのです。

JR浜松駅にほど近い、新浜松から終点西鹿島まで。片道三十分
位だったと思います。遠州鉄道はほぼ市街地を走る、通勤電車風。
運行本数も多い。上記の写真が西鹿島駅です。
ここから天竜川を見に行きたい、と思ったのでしたが、徒歩では
時間がかかるし、天竜浜名湖鉄道は一時間に一本の運行しかない。
それで天竜川を見るのはまたの機会にしよう、と思いました。

ところが、天竜浜名湖鉄道が西鹿島を発ってまもなく、車窓に
それは美しい天竜川の清流が広がったのです。それはほんの
一瞬でした。短かったから余計にその印象も強かったのかも。

その後、天竜浜名湖鉄道は、深い山の中へ分け入り、静かな
田園地帯を走るのです。掛川まで何だか夢のような一時間ほど。
眼裏には先ほど見た天竜の美しい青が焼き付いています。
遠州鉄道で折り返し、浜松から帰郷する案も考えていたのですが、
それはやめておいてよかったな、と思ったのです。

  天竜の飛沫を一瞥せしのみに街区へかへす遠州鉄道
                       岡部史
この歌を歌会に出したら、やはり「遠州鉄道から天竜川は
見えないんじゃないかな」と指摘を受けました。天竜浜名湖
鉄道じゃ、長すぎるしここは遠州鉄道を使いたかったのでした。

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