蔵王
数日前のことですが、蔵王に行ってきました。
友人とその近くまで行ってたのですが、んじゃ、お釜行く?
ということになって、行ったわけです。
行くつもりが全くなかったので、帽子もなく、日傘もなく、手ぬぐいもなく、で、
随分と日にとおされました。
あまつ日に目蔭(まかげ)をすれば乳いろの湛(たたへ)かなしきみづうみの見ゆ
斎藤茂吉『赤光』
ものおもふひとひらの湖をたたへたる蔵王は千年なにもせぬなり
川野里子『五月の王』
すると、なにか、すてきな音色が聞こえてきます。
あたりを見回すと…
草笛を吹きつつ過ぎてゆく人。
草の海に風の水脈(みを)見ゆわたくしの歌は蔵王に聴かせてやらう
渡英子『みづを搬ぶ』
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