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一年に二度ほど、落語を聞くために新宿の末廣亭に出かける。
家族が落語好きで、私はどちらかというと単なるお供である。
先月出かけたときは、夏休み中とあってか珍しくほぼ満席。
お子様連れも多かった。「子供さん向けに、簡単な小話を」
と始める演者も複数いて、それはそれでほほえましかったけれど。

十数人の演者が入れ代わり立ち代わり登場して、ほとんどが新作もの、
それも漫談風の出し物ばかり、というのも、ちょっと物足りない。

  大喜利と林家三平あたりから始まりにけむ落語堕落史 
                    高野公彦『河骨川』
って、まあ、そのとおりなんだろうなあ。
とは思いつつ、またきっと末廣亭に来ることになるだろう。
各演者の話術には、いろいろと学ぶところも多いし。
それに、ビルの間に、まるで「奥歯にものが挟まった」みたいに
立ち続けているこの木造の建物の、「江戸」を思わせる風情が
どこか痛々しくも、魅力的だからである。

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