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俳句の会に入っている母が「なんかいい本ないかな?」とメールしてきます。
月に五句作るのも、なかなか大変なようです。
そんな母に薦めようと思っているのが、「木下夕爾」です。
春雨やみなまたたける水たまり
児の本にふえし漢字や麦の秋
炎天や昆虫としてただあゆむ
枯蔓のつかみそこねし物の距離
詩人でもあり、童謡なども残っているようです。
広島県、福山市のひとで早稲田を出て実家の薬局を継ぎ、五十歳で亡くなりました。

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  • 関口健一郎 より:

    私も木下夕爾大好きです。
    秋刀魚焼かるおのれより垂るあぶらもて
    地球儀のうしろの夜の秋の闇
    風花や雲の抱ける空あはれ

  • まえだ より:

    静かなのにイメージが強く残る句ですね…少し短歌的なのかなとも思います。

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