日野町ゆかりの歌人(永田淳)
先に松村さんが紹介していた「河野裕子さんを偲ぶ 企画展」に、日曜日に行ってきた。
この企画、河野が一年だけ受け持った日野東中学校の一年生(もちろん当時)の有志の方々によって発案・企画・運営された。この有志の会は「近江日野の青春の日の夕空に彩にも仄に花桐ありぬ」から「花桐の会」と命名されたそうだ。
著作や新聞記事、雑誌の抜粋や書簡など工夫を凝らした展示が、いかにも手作りといった暖かな雰囲気でよかった。
特に目を引いたのは「河野先生を振り返って」のコーナー。当時の生徒さんに聞き取り調査をしたものをまとめてあったのだが、これが抜群に面白い。「体育館で一人で座ってはった」とか「よく泣いてはった」みたいなのもあれば、「世界の七不思議とかの雑談ばかりしていた」とか「三島由紀夫自決の翌日に白いハンカチを振り回しながら演説をした」みたいなのもあって、秀逸。
午前と午後に地元の朗読サークルの方々が歌とエッセイを朗読してくださった。
お昼には日野町の街並も観光。おりしも日野町では「日野ひなまつり紀行」を開催中で、各家が古いおひな様などを桟敷窓越しに飾られている。とても風情のあるこの催しは3月6日までなので、お時間のある方にはおすすめです。
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