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先に松村さんが紹介していた「河野裕子さんを偲ぶ 企画展」に、日曜日に行ってきた。

この企画、河野が一年だけ受け持った日野東中学校の一年生(もちろん当時)の有志の方々によって発案・企画・運営された。この有志の会は「近江日野の青春の日の夕空に彩にも仄に花桐ありぬ」から「花桐の会」と命名されたそうだ。
著作や新聞記事、雑誌の抜粋や書簡など工夫を凝らした展示が、いかにも手作りといった暖かな雰囲気でよかった。
特に目を引いたのは「河野先生を振り返って」のコーナー。当時の生徒さんに聞き取り調査をしたものをまとめてあったのだが、これが抜群に面白い。「体育館で一人で座ってはった」とか「よく泣いてはった」みたいなのもあれば、「世界の七不思議とかの雑談ばかりしていた」とか「三島由紀夫自決の翌日に白いハンカチを振り回しながら演説をした」みたいなのもあって、秀逸。
午前と午後に地元の朗読サークルの方々が歌とエッセイを朗読してくださった。
お昼には日野町の街並も観光。おりしも日野町では「日野ひなまつり紀行」を開催中で、各家が古いおひな様などを桟敷窓越しに飾られている。とても風情のあるこの催しは3月6日までなので、お時間のある方にはおすすめです。

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  • 川本千栄 より:

     今日3月5日(土)、日野町の「日野ひなまつり紀行」に行って来ました。
     お祭りを見るための桟敷窓が有名ですが、その窓から逆にお家の中のお雛様が見られます。赤い格子が特徴的ですが、どこか懐かしさを感じさせる町並みです。今日は雪をかぶった山を背景に一段と町が美しく見えました。
     お雛様も江戸時代のものから平成のものまでそれぞれ特徴があって楽しめます。顔も時代によって随分違うものなんですね。(急に詳しくなった。)
     何より町の人たちの雰囲気が暖かく、お母さんたちの作ったおでんや豚汁などを格安で食べることができました。これがまたおいしい!町を囲む田園風景にもなごみます。天気も良く、本当に楽しい一日でした。
     今年は明日が最終日。予定の無い方はぜひ。

  • 川並二三子 より:

    日野町ゆかりの歌人「河野裕子さんを偲ぶ 企画展」は、6日をもちまして終了しました。今回の企画が日野町の「ひなまつり紀行」の後援もあって、大勢の方に来ていただきありがたく思っております。永田様のご家族の皆様にもご協力いただき感謝しております。ありがとうございました。
     日野町は「自然・文化・福祉」(だったと思うのですが…(笑))を合言葉に近隣とも合併もせず、単独町としてがんばっている町です。
     河野裕子さんの企画展を通して、会期中、「短歌ってこんなにおもしろいもんやったんや」と若い子たちや仕事帰りに立ち寄ってくださった人たち、また、じっくり目を通して涙を流されている方や、感動のあまりテンション上がりっぱなしの人など、「本との出会いが人との出会い、つながり」を今回の企画展を通して深く感じました。
     40年前の教え子の私たちは、しっかり裕子先生の脱線授業は憶えていますし、今もココロのなかで生き続けています。
     5月3日は、「日野祭」。江戸中期から末期の16基の曳山が綿向神社へ宮入します。あの桟敷窓もこの日ももちろん全開です。お子様連れには「ブルーメの丘」にもぜひどうぞ!
     「近江日野の青春の

  • 松村正直 より:

    >川並さん
    コメントありがとうございます。一回につき500字までとなっていますので、途中でコメントが切れてしまったかもしれません。
    日野町はとてもいいところですね。「日野祭」と「ブルーメの丘」は昨年訪れました。また何度も遊びに行きたいと思います。

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