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週末になると、佐野元春の「情けない週末」を思うことがときどきあります。「情けない週末」をはじめて聴いたのは、小学6年生の頃だったと思います。まだ中学生にはなっていなかったから。当時のわが家にはビクターの大きなステレオセットがありました。特に音楽好きという訳ではない父親が購入したそのステレオは、ぼくと姉のもののようになっていました。そのころ、姉が熱狂的な佐野元春ファンで、NHK=FMの「元春レディオショー」(サウンドストリート)や、アルバムを、ぼくも感化されて聴くようになっていました。

「情けない週末」は佐野元春のファーストアルバム『BACK TO THE STREET』に入っていて、小学生のころからずっとひかれる歌で、このおもいは歳を重ねるにつれてさらに大きくなりました。(最新の佐野元春の活動については追いかけきれてはいないのですが。) 情けない週末。

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話はまったくかわりますが、先週の拡大編集委員会のあとの有志による飲み会の席で、『文学界』7月号に村上春樹の短編が載っていて、そこに短歌がでくるということを大森静佳さんに教えていただきました。なんちゃって村上春樹主義者としては、これは読まなくては!とおもい、直ぐに購入して読みました。なるほど、村上春樹のオリジナルではあるまいかという短歌が計8首(3編掲載されている短編のうちの)ひとつの作品の中に出てきます。ほほーっ。(たぶんもうすでに話題になりすぎていることだとはおもいますが。とても興味深い歌ばかりで、それらの短歌についてもいつか考察してみたいと思わされます。)

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塔の全国大会でゲストにお招きした方のなか(短歌・俳句のひとを除いて)で、たとえば、
○辻原登さん/京都大会2009
○平田オリザさん/大阪大会2012
○内田樹さん/京都大会2014
○鷲田清一さん/京都大会2014
こういった方々が、大会のあとで対談などなさっていることがあります(前から、というのもあったのでしょうが)。そういうことがあると聞くと、これはもうまことに勝手なのですが、うれしくなってしまいます。つながったー、みたいな。

先日発売になった、高橋源一郎さんの『お釈迦さま以外はみんなバカ』(インターナショナル新書)で、永田和宏さんと河野裕子さんの『たとへば君 四十年の恋歌』(文藝春秋)が中心的に語られているところがあります(巻頭の「三十一文字のラヴレター」)。

最後まで、ふたりの間で、ラヴレターにも似た愛の歌が交換されていたとしたら? それはもうはっきりいって、世界史に残る偉業ではないかと思う。(p.12)

高橋源一郎さんにも(勝手ながら)つながりを感じてしまうこのごろです。

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