岩倉
このあいだの日曜日は再校作業でした。
作業の行われる永田邸は岩倉というのどかな場所にあります。
四季折々の景色が美しく、いまは住宅がかなり建っていますが、私が通い始めた2001年ごろは田んぼがまだたくさんあって、いまよりものんびりしていました。
そのころは出町柳でみなさんと待ち合わせをして叡山電車に乗り、岩倉駅から徒歩で20分ほどの道を歩いていました。 田んぼを泳いていく蛇を見かけたり、歩きながら植物の名前を教わったりしました。
シャガ、ヨウシュヤマゴボウ、ヤマボウシ、蝋梅。 蘖(ひこばえ)、穭(ひつじ)なんていう言葉も岩倉の風景を見ながら教えてもらった言葉です。
いまはもう国際会館駅からタクシーを乗り合わせての往復になったので、そういうのんびりした時間はないのですが、いまから思うと暑かったり寒かったりしながら歩いたことは貴重な時間だったなぁと思います。
きょう、道を歩いていて蝋梅の香りがして、「あ、蝋梅のにおい」と思ったらやっぱりすぐ角の家に蝋梅が咲いていました。
短歌をしていなかったらずっと知らないままだったことはたくさんあるなぁと思ったことでした。
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