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こどもみらい館の前身、竹間(ちっかん)小学校が
京都の町衆の心意気で作られた番組小学校の一つだと
書きましたが、私も番組小学校に通っていました。
「日彰(にっしょう)小学校」という名です。五年生まで通いました。
併設の日彰幼稚園にも二年通いましたから、
「日彰」の名のつくところに七年いたことになります。

写真は日彰幼稚園の卒業記念のフォークの持ち手です。
「日彰」の文字が見えますか。
何年使ってるんだ、このフォーク・・・。

「日彰」のいわれは中国の古典「中庸」の
「君子ノ道ハ日ニ彰(アキ)ナリ」から来ているそうです。
(今ググってみると微妙に言葉が違いましたが、
 記憶に染みついているのでこれで行かせていただきます。)

立派な人の行ないは目立たなくてもやがて日の下に明らかになる、
ぐらいの意味でしょうか。
しかしそれでは幼稚園児や小学校児童には地味過ぎるからか

  人が見ていないと思って悪いことをしてはいけません。
  お日様が見ていますよ。
  
というアピール性の強い解釈で教えられました。
校長先生のお話の定番でした。
それをまあ幼稚園の卒業式、小学校の入学式、
一学期の終業式、夏休みの登校日・・・と
機会があれば、毎回校長先生は話すのです。

下手したら教室に帰ってから担任の先生まで同じことを言いました。
またか・・・とゲンナリしましたが、
それでもこの小難しい校名が好きでした。今も好きです。
近所の小学校も「明倫」「生祥」「立誠」と
何となく子供になにか言いたげな校名ばかりでした。

明日に続きます。

図書室は校舎の端つこ放課後の西陽のひかりにアンを探しき
立川目陽子 『塔』2021年1月号

小学校の図書室には『赤毛のアン』が似合います。

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