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今日は18:00から、お茶の水の東京ガーデンパレスで、ながらみ書房主催の授賞式。
 ○第11回前川佐美雄賞 吉川宏志歌集『燕麦』
 ○第21回ながらみ書房出版賞 山口明子歌集『さくらあやふく』
「塔」からは、花山さん、栗木さん、真中さん、三井さん、小林幸子さんなど、二十数名が参加した。「心の花」や他の結社の方々とも、いろいろと話ができて楽しかった。
吉川さんの『燕麦』から2首。 
  喉のなか温(ぬく)き涙の降りてきて刻みきざみに弔辞を読みぬ
  段ボール切りて〈廃炉〉と書きたりき寒風のなか羽撃(はたた)き
  やまず 
1首目は「河野裕子を偲ぶ会」で弔辞を詠んだ時のもの。涙は目から零れるだけでなく、喉を通って身体の中へも落ちていくのだ。2首目は、手作りのプラカードを持って原発反対のデモに参加した様子を詠んでいる。こうした歌も、この歌集の大きな特徴と言っていいだろう。

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