ヤブカラシに集まるものたち(つづき)
先々週、ヤブカラシに集まる虫のことを書いたが、その後もいくつか見つけたので追加しておく。
コガネムシの仲間の中でも、花の蜜や花粉を好むのがハナムグリ。
大きな花ならば潜り込むようにしているのがその名の由来だろうが、ヤブカラシは潜り込むところもない。
夕光(ゆうひかり)の微粒子に部屋つつまれしかばハナムグリの愉悦を理解す/永田和宏『饗庭』
子の腕にあやうく把まるハナムグリ虫もなつくと撫でられにけり/花山多佳子『草舟』
ハナムグリの一回り小さいものに、コアオハナムグリというのがいる。
これも、大きさからすると小さいほうかもしれない。
ハチ・ハエ・アブは種類が多くて、はっきりと同定するのが難しいが、これはアブ。
花の蜜を好むハナアブのなかでも、たぶんヒラタアブと呼ばれるもの。
ヒメヒラタアブではないかと思う。
秋口のやはき日差しに山茶花に扁虻(ひらたあぶ)ゐて羽音ひびかす/外塚喬『火酒』
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