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去年、テントウムシのことを何度か書いて、今年もそろそろ?と思って草のあるところを注意していたら、4月の上旬に幼虫があらわれはじめ、4月の14日に、私としては今年はじめて成虫を見た。ナミテントウ。

その後も注意していると、これまで見たことなかったような模様のものも見つけた。
だいたい、ナミテントウ。いろんな色・模様のバリエーションがあって、これ、おそらくみんなナミテントウ。

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左上が19星タイプ。
左下も19星タイプだが星が消えそうなもの。
これら2つと、まったく星がないのも含めて「紅型」とされるもの。

右上は「斑型」。
右下は「2星型」だが、ちょっと変形。

このほか「4星型」があって、だいたい基本が4タイプ。
右下の「2星型」もそうだが、基本型からちょっと変形したようなものも少なくない。
 
こんなにいろんなタイプがあって、どうしてナミテントウなのかわかるのか!?
……というのは、端的に言えば、いっしょに仲良くしているかどうかということ。つまり、

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ということにほかならない。
上にいる♂は星が完全に無い「紅型」。♀のほうは「2星型」か「4星型」。
 
実験室で、タイプの違うのを同じ容器に入れて繁殖させたらどんな模様の子が生まれるのか、遺伝にかかわる研究の対象であったりするらしい。

   *

ナミテントウ以外も、ぼちぼちあらわれている。
これはナナホシテントウ。

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こちらのほうは、ナミテントウやナナホシテントウより少し小型。
ダンダラテントウではないかと思う。

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連休は終ってしまったが、外に出るのに気持ちの良い季節だ。
ここ数日、すこし冷えているけれど、気温が低いとき、あるいは早朝のまだ気温の上がらないときは、虫の動きも鈍くなるので見付けて写真を撮りやすくなる。

そうやって、くさむらの中に目をこらすわけだが、しばしば、

あ、ごめんなさい

ということもがある。

もちろん、上の写真のようなテントウムシたちの営みのことであるが。

五月野の青草のなかに相寄れば天道虫が君の手を這ふ/川田順『東帰』

   *

テントウムシあれこれ
くさむらの天道虫

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  • 岡部史 より:

    斑(ほし)ぼしを七つ数えて掌(てのひら)ゆ発たせてやりぬ春の天道虫(てんたう)
                               河野裕子『歳月』

    天道虫の斑って、どんな風に決まるのかな、って思ってたんだけれども・・・。

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